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Posted by あしたさぬき.JP at

2018年08月31日

東山正行寺さんの門の彫刻

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


前回の記事で、大阪四天王寺の太子井戸屋形で見た彫刻について書きました☆

彫刻繋がりで、今日は、東かがわ市東山にある「正行寺」の門の彫刻をご紹介します☆

以前、正行寺の本堂の彫刻はご紹介しました。

門の彫刻は、それぞれの個所で、表裏が違う彫刻があるので、沢山の彫刻を楽しめました☆

屋根の棟(一番屋根の高いところ)を支える大瓶束の下には、波しぶきがダイナミックな透かしの彫刻。
その下には、牡丹のような花の彫刻。

同じ部分を反対から見ると、花菖蒲が彫られていました。

その奥に見えるには、亀と流水。

更に、亀と流水の裏には、

向かって右に梅の木

左に松の木。だいぶ薄くなっていますが、鶴の描かれていたのかな?と見える部分があります。

その上には、




側面にも彫刻がありました。


梁という梁に、彫刻が施されていて、どの角度から見ても楽しめる門でした(*´ω`*)

正行寺さんの他の記事は、




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㈲谷野設計
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Posted by 谷野設計 at 17:00Comments(0)お寺の探訪記

2018年08月29日

四天王寺の井戸屋形~水辺を描いた彫刻達~

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

前回の記事では、高取土佐町の格子を特集しました☆

今日は、1日大阪探訪をした日の四天王寺で見た素敵な彫刻をご紹介します(*^-^*)


四天王寺は、聖徳太子が建立した日本で最初の官寺とされています☆

今回ご紹介するのは、太子井戸屋形。
手や口を清める手水舎の建物です。
井戸には、懐かしいポンプがありました☆


太子井戸屋形の彫刻がとっても素敵ピカピカ
陽が沈みだした時間帯だったので、薄暗いですが・・・
それでも、鮮やかな彩色が美しい彫刻は際立っています(*´ω`*)


花菖蒲の彫刻。
花菖蒲の彫られている上部の真ん中にも、彩色の施された部分が見えますね。
ここは、結綿の部分。 
結綿の彫刻も凝っています(´▽`*)蓮の花のようです。

丁度この反対側にあたる部分を見ると、

蓮の彫刻。
結綿も蓮ですね☆
妻の部分は彩色はされていませんが、ダイナミックな波と鯉が彫られています。
鯉の滝登りをモチーフにしているようです。

因みに、上の花菖蒲の写真に戻ってもらうと、懸魚の両サイド(「鰭」ヒレ)部分にも、魚が彫られています。


こちらは、何の花でしょう?

溝蕎麦?

どの面も水辺の植物をモチーフに彫られています。
流水の本当に美しいこと(*´ω`*)
彫刻を見ているだけで清らかな気持ちになりますね☆

彫刻好きさんは、下の記事もどうぞ(*´ω`*)









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Posted by 谷野設計 at 17:06Comments(0)お寺の探訪記

2018年08月27日

町屋の格子~高取土佐町の台格子・出格子特集

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


前回は、高取土佐町の色んなむしこ窓をご紹介しました☆

今回も、土佐町探訪記が続きます(*^-^*)
今日注目するのは、町屋の格子です☆


現在は、こうし「格子」と書きますが、
古くは、『屋内と外界を隔てる』という意味から「隔子」と書きました。
古文書では「隔子」と記載され、もとは「かくし」と呼んでいたものが「こうし」に変化したと考えられます。

格子はとっても優秀で、
・外敵の侵入を防ぐ防犯の役割
・中からは良く見えるのに、外からは見えにくい特性
・日差しや風量の調整
といった特徴と役目があります。
飛騨高山の格子は、高山ならではの家の問題点を解決する為に格子が活躍しています。
番外編で、特別な意味を持つお寺の格子もあります☆


厳密にいうと、竪(たて)方向のみのものは「連子(れんじ)」と言いますが、
今回は、連子もひっくるめて「格子」としてご紹介します☆


先ずは、古風な台格子(だいごうし)から☆
台格子は、柱や格子台に四方を固定されたものです。
比較的太い格子の台格子ですが、奈良県の町屋のものは、他の地域に比べて特に太いです(゜o゜)

縦方向に木(竪桟)の巾(幅)と、隣り合う木同士隙間の間隔巾(幅)が同じになっていますね。
これは、「小間返し格子」といいます。
(駒返しと書いたりもします)

通りから奥まで見渡せる格子の作りと、柱部分に駒繋ぎがあることから、問屋や商家の建物ということが分かります(^^)
京町屋の格子は、商いの種類まで格子で分かるんですよ☆


次にご紹介するのは、出格子。

出窓状の外に出っ張って作られた格子です。

高取土佐町でみた出格子の種類は、大きく分けて2つ。


1つは、上の写真の出格子のように、竪格子の一部が途中で切られてる「切り落とし格子」
家の中が薄暗くなるのを防いでいます。
京町屋の切子格子と違って、竪格子が同じ太さです。)





もう一つは、欄付きの出格子。

下部の格子は間隔の狭い格子で、上部に欄があります。

欄のデザインがとても豊富で素敵でした(´▽`*)







欄部分のデザインも、格子の切り落と仕方や、格子同士の間隔、格子の太さなどで表情がガラッと変わりますねピカピカ



奈良県高取城の城下町「土佐町」探訪の他の記事は↓





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Posted by 谷野設計 at 17:59Comments(0)古民家探訪建築用語建具

2018年08月24日

デザイン色々(*´ω`*)♪高取土佐町のむしこ窓

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

昨夜の台風は凄かったですね(´・ω・`)
皆さん、影響は大丈夫でしたでしょうか。
今日は空も高くて昨日の大雨がウソのようですね(^^)

前回は、高取土佐町の家紋図鑑をご紹介しました☆

今回は、奈良県の高取城城下町「土佐町」の古民家で見た、むしこ窓特集☆
むしこ窓は、籠窓や虫小窓と表記されます。
(ここでは、簡易的に虫小窓を表記させていただきます)
虫小窓は、ザ・古民家!町屋!といった象徴的存在ですね☆
京町屋探訪の記事では、むしこ窓の説明を書いています。


ベーシックな木瓜型の虫小窓。

竪(たて)格子に注目してみると、真ん中の竪格子だけ、他よりも太くなっています。


こちらは、楕円型の虫小窓。
黒の壁に竪格子の白が映えますねピカピカ
モダンな雰囲気です☆

この建物の虫小窓の特徴は、輪郭がなくて、直接壁に組み込まれています。
京都の上京区の町屋に多い形式です☆


お次の2つは、長方形の虫小窓。


同じ形でも、色使いや格子の間隔、左官細工の有無などで、雰囲気ががらりと変わります☆
2つ目の写真のように、中央の格子部分に彫刻があるのは、奈良の町屋の特徴的な部分です(^^)

そして今回一押しの虫小窓は、「漢方薬」と大きく書かれた建物!
高取土佐町は、薬の町。歴史は古く、飛鳥時代に推古天皇が薬狩りを行ったと伝えられているそうです(゜o゜)
現在の置き薬型販売を始めたのも、この地の行商とのこと。薬の歴史だけでもかなり面白そうですピカピカ

こちらの建物の虫小窓は、左右の両端が木瓜(もっこう)型の虫小窓。虫小窓の中央には左官細工があります。

木瓜型の虫小窓に挟まれた中央の窓は、四角のシンプルな形。
個人的に好きな配列です(*´ω`*)
木瓜型が目、中央の四角が口と思って見てみてください☆
とっても愛嬌のある顔だちですよね(*^▽^*)♪
かわいい(#^.^#)ハート


の記事でご紹介した「なまこ壁」同様、虫小窓も地域による違いがあって面白い箇所です☆
古い町屋を見かけたら、是非、虫小窓の形やデザインに注目してみてください(*´ω`*)



虫小窓が登場する関連記事はこちら↓






他の土佐町の探訪記事はこちら↓




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Posted by 谷野設計 at 17:00Comments(0)古民家探訪

2018年08月23日

台風接近、みなさんご安全に!

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


台風が接近していますね汗


大雨、洪水、土砂災害など、災害発生の危険があるということで、避難勧告志度・鴨庄・小田・北山・津田・鶴羽地域に出ています。
※市内全域に変更されました
早めの避難準備と避難で安全に備えてください。


避難場所

津田公民館津田町津田138-16(0879-42-3104)
津田公民館北山分館津田町津田3645-5(0879-42-2134)
大川公民館大川町富田中2215-1(0879-43-3594)
志度構造改善センター鴨庄4610-45(087-894-1547)
小田ふれあいプラザ小田1522-2(087-890-0020)
寒川公民館寒川町石田東甲931(0879-43-2511)
長尾公民館長尾東914-1(0879-52-2301)
長尾公民館前山分館前山866-4
多和診療所多和助光東29-4(0879-56-2019)

(さぬき市HPより)

皆さん、安全にお過ごしください。
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Posted by 谷野設計 at 16:21Comments(0)日々のあれこれお知らせ

2018年08月22日

家紋図鑑ー高取城城下町「土佐町」編

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


前回の記事では、高取城の麓にある長屋門のレアなまこ壁をご紹介しました☆

今回は、高取城の城下町「土佐町」の古民家屋根の家紋をご紹介します☆

まずご紹介するのは、こちら(^^)

植村割桔梗(うえむらわりききょう)
高取藩植村氏の家紋ですピカピカ

桔梗は、秋の七草の一つ。
桔梗の紋は、徳川政権時代に多くの大名家や幕臣が採用しました。


次は、こちら☆
大抵の城下町で見ることが出来るメジャーな家紋。
橘(たちばな)紋。
十大家紋の内の一つです(^^)

橘紋については、以前もご紹介していますが、明智氏や井伊氏、久世氏といった武将が家紋に使用しています。

こちらのお宅では、樋にも橘紋が彫ってありました☆


恵比寿さんの前にある瓦に彫ってあるのは

笹の紋。
9つの笹の葉が描かれている九枚笹(くまいささ)です。
この九枚笹、武将では、竹中半兵衛が用いています。

笹の紋は、古くから神事に縁のある紋様として親しまれてきましたが、
戦国の世では、積雪に耐える強い生命力にあやかり、笹を用いた家紋が急増しました。



こちらは、丸に竪三つ引両。
縦に三つの線が入っています。
伊達家の家紋で有名で、伊達家の沢山ある家紋の中で、一番古いとされています。


今回の土佐町で見た家紋たち、面白い発見がありました☆
それぞれの家紋、橘紋を除いて、全部系統が一致しているんです(^^)

その流派というのが、清和源氏(せいわげんじ)。
沢山ある源氏の系統の中で、最も栄え、武家の本流となった源氏です。
江戸時代、幕末の大名の内4割近くが清和源氏を名乗ったと言われています。
スゴイですね('Д')!!



他にも、珍しい紋が有りました。

こちらの紋は、初めて見ました。
植物の葉っぱのようなものが4つ。
その下に、縄のような紋様が見えます。
お分かりになる方がいたら、是非教えてください☆



こちらは、藤の紋。
藤の紋の種類は沢山あります。
こちらの屋根の藤は「下り藤」。
藤の紋自体は、メジャーなのですが、この紋は気になることが。。
藤の葉っぱ部分が、通常の下り藤と逆向きなのです。。
何か意味があるのか??
まさか、彫る人間違えた?!・・・・謎です。。。


家紋の他の記事は、以下のリンクでご紹介しています(^^)




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Posted by 谷野設計 at 17:34Comments(0)日本建築豆知識古民家探訪屋根

2018年08月20日

奈良県土佐町で出会ったレアなまこちゃんは末端冷え性のお洒落さん♪

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


朝夕がだいぶん涼しくなりましたね(*´ω`*)

前回は、高取城登山と山城探索のことを書きました☆

今日は、高取城の城下町「土佐町」で見たレアなまこちゃんをご紹介します☆


レアなまこちゃんが居たのは、現在は、旧藩主植村氏の居宅で、
旧高取藩主筆頭家老屋敷ピカピカ
奈良県の重要文化財に指定されている長屋門です☆
珍しいなまこちゃんに出会えたのも納得(゜o゜)!!


これまでも古民家のなまこ壁についてご紹介してきましたが、




土佐町で見たなまこちゃんは、さぬきでは見かけないレアなまこちゃんです\(^o^)/


その名も「四つ釘なまこ」
末端冷え性の腰巻ちゃんですね☆

なまこの目地は、「馬乗目地」という縦の目地が真直ぐになっておらず、ズレているもの。
なまこ目地で囲まれた瓦部分に、四つ漆喰のポッチリがあります。
これが、「四つ釘」と呼ばれる部分です。


岡山の倉敷では、中央に1つポッチリがある「1本釘打ち」が、
兵庫県の室津や、山口県の萩では隅に四つと中央に1つポッチリがある「5本釘打ち」が見られます。

土佐町で見たのは、四隅に4つのポッチリピカピカ
この漆喰ポッチリ、何のためにあるかというと、
瓦が落ちるのを防ぐ為にあります。

瓦を土壁に貼り、目地を漆喰で固めただけでは瓦が落ちてしまうので困ったなぁ~となり、その改良法として生み出されたなまこ壁☆
瓦に穴を開け、竹釘や大釘で壁に瓦を留め、その釘の頭を漆喰で塗ったものです(^^)
なまこ壁の歴史上の大革命です☆

この釘を使った改良版なまこ壁は、漆喰で釘を隠すのみにとどまらず、様々な紋様なまこちゃんを生み出すきっかけにもなるんですピカピカ
(お花型とか、七宝文様とか、色んなデザインがあるんですよ(*´ω`*) )

レアなまこちゃんと記念撮影(´艸`*)
登山前の完全装備はご了承ください(/ω\)

なまこちゃんの発展歴史も面白いので、色んな全国のなまこちゃん写真を収集してご紹介したいです(^^)♪


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2018年08月14日

奈良の高取城♪登山×山城探索

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


前回の記事では、東かがわ市東山の正行寺さんの屋根の間違い探しクイズの答え合わせ☆をしました☆
まだ読まれていない方は、是非クイズに挑戦してみてください(^^)


さて、先週の土曜日は、奈良県の高取城とその城下町を探訪しました☆

高取城は山城の為、ばっちり装備をして山登り。
いつもお世話になっている山城好きのNNA(株)佐藤元相先生と藤原さん、勉強仲間の三好夫妻と一緒に(^^)


山城については、佐藤先生がガイド担当☆




七曲がりという、曲がりくねった山道や、

門の跡地

要所要所の石垣跡


途中で見つけた生活痕

(すごい笑顔で持ってますが、これ、便甕(トイレのタンク)です(;´∀`) )

険しい山道
城下を見下ろす絶景スポット


そしてたどり着いた高取城跡





石垣の隅に立って想いを馳せております☆

険しい山道を登りながら石を運んで石垣を作った人の気持ちになりながら、
また、城を攻める人の気持ちになりながら登ってみると、
山頂にたどり着いたときの気持ちは、何とも言えない達成感でした(*´ω`*)


高取城の城下町「土佐町」探訪でのトキメキポイントは別記事でご紹介します(^^)


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2018年08月13日

お寺の屋根の間違い探しクイズの答え合わせ☆

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。




今日は、前回の記事
の答え合わせ☆

答え合わせの前に、クイズにまだ挑戦していない方は、上のリンクから是非挑戦してみてください(^^)


さて、答え合わせ。
写真の赤で囲った部分に注目してください☆






赤で囲った部分の壁、白い部分と黒い部分です☆

もう一度、写真を見てみます☆

本堂正面に向かって右側の妻側。


上部中央にある大きい蟇股(かえるまた)の下、妻虹梁との間が黒く見えます。両サイドは白く見えますね。
黒く見える部分は隙間です。
黒く見える隙間は、中央部にあって、両サイドの白い部分は、漆喰で塗り固められた壁があります。


では、反対側の本堂正面に向かって左側の妻側を再度見てみます。


同じ場所を見比べてみると、中央部が白くて、両サイドが黒く見えます。
こちらは、中央部分が漆喰で塗られた壁。
両サイドに壁の無い隙間(開口)が設けられています。


ということで、答えは、
左右の屋根の妻で、壁の隙間(開口)の位置が違う
でした(^^)

お寺の屋根は、様々な形状がありますが、妻側を見ることはあまりないかもしれません。
(妻入りという正面が妻側になっている屋根でない限り、側面から屋根を見ることになるため)

じつは、お寺の屋根の妻側は、とても表情豊かで面白い部分です(*^^*)

正行寺さんの妻は、開口部分がありましたが、開口自体、見受けられないものもあります。

ましてや、左右の妻で異なるというのは、珍しい!!
一般的には、左右の妻は(意図して彫刻を変えている場合以外)左右対称となっています。

そんなレア妻に出会ってしまった(´艸`*)ピカピカピカピカ

屋根の妻を見て興奮してご住職にお話したら、
「確かに違いますね~。教えてもらうまで、知りませんでした」 と
ご住職がご厚意で、妻の見やすい場所に案内してくださいました。
有難うございます<(_ _)>


なぜ、左右で違うのか?そもそも、何のために隙間をつくっているのか?
ですが、

隙間を作ってある理由は、
屋根裏の湿気を逃がすための換気や通気の為です。

お寺の屋根は、瓦の重みだけでも相当なもの。
おまけに、軒がとても深い、大きな屋根ですね。

屋根を支える沢山の木材が痛んでしまっては大変。
その為、小屋組みに使われている木材を長持ちさせるための対策に、壁を開けた場所を作っています。
また、屋根裏の熱気を逃す役割もあります。

古民家でも、屋根の妻側に換気口(通気口)を設けているものがあります。
妻面換気と言って、丸い穴だけあけたものや、窓の形状をしたものなど、様々です。



そして、もう一つの疑問
なぜ、左右で違うのか?については、
風の流れをコントロールするため。

両サイドが同じ位置に隙間があると、風は真直ぐ抜けていきます。
それでは、風の抜けない場所も出来てしまう・・・
両サイドで違う場所に隙間を造ることで、小屋裏全体を抜けるような風の通り道を作っているんですね☆


そして、その工夫が妻の外から見た表情の変化を楽しめるデザインにもなっています(*´ω`*)
ステキピカピカ


左右で異なる、レア妻の屋根には、デザインと機能の両方を携えた宮大工の工夫がありました(´▽`*)♪

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Posted by 谷野設計 at 17:00Comments(0)お寺の探訪記屋根

2018年08月10日

お寺の屋根で間違い探し☆2つの写真、どこが違うでしょうか?クイズ☆

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


前回の記事では、築70年程の数寄屋風のお宅の玄関で見た、トキメキポイントをご紹介しました☆


以前、お寺で興奮した話を書きます☆と言っていて、そのままになってしまっていました(゚Д゚;)

あまりに気に入ったので、プリントアウトして時折眺めています(´艸`*)うふふ


皆さんにも、是非興奮を味わってもらいたいので、久々にクイズ☆

下の写真を見比べてみてください(^^)
どちらも、東かがわ市東山の正行寺(しょうぎょうじ)さんの本堂の屋根を撮ったもの。
本堂正面に向かって左右の、妻側という屋根が三角に見える部分を撮っています。

ここでクイズです☆
2つの写真を見比べて、違う部分を探してください(^^)


一つ目の写真は、本堂正面に向かって右側にあたる妻です。


2つ目の写真は、本堂正面に向かって左側にあたる妻です。


建物の向きや撮影場所によって、光の加減と角度に違いが出ていますが、その部分が一番分かりやすい写真を選びました。


左右の妻の間違い探し、発見できたら是非コメントお待ちしてます(*^-^*)
あ!答えは、後日発表するので、分かっても伏せておいてくださいね☆


答えは、週明けに発表します(*^-^*)
明日は、奈良の高取城と、城下町「土佐町」を探訪してきます(´艸`*)♪

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