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Posted by あしたさぬき.JP at

2016年09月07日

高山の街並みと火災への対策

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


飛騨高山は、金森城主が京都に似せて街並みを整備したことで知られています。
京都のように、碁盤の目に作られています。

高山の古い街並みを歩くと、家同士がぴったりくっつくように造られています。
一見、長屋のように見えますが、全てが一戸建てです。
隣の家と隣り合わせになる部分の壁は、溝を彫った柱に上からストンと壁を落としていくことで造られています。



隣接している家同士が、まさに軒を連ねている街並みのため、火災が最も恐いもの。
その為、建物を作る上でも、火災に対しての工夫がなされています。



家の前(路地の両脇)には、蓋の無い側溝がつくられています。
防火用の側溝のため、あえて蓋をしていないんです。

雨樋から、何か覗いています。
これは、電熱線です。
縦・横の全ての樋に通されています。冬になると、電熱線をコンセントに差し込んで熱を通すことで、凍結を防いでいます。


比較的新しいアーケードの町の方を歩くと、屋根の上に通路があるのが見えます。
そして、はしごも。
これも、万が一の火災の際に、素早く駆けつけ、対応するためのもの。


上の写真の右の方に、ホースを繋ぐ管があるのが分かりますでしょうか。
江戸時代の碁盤の目に整備された街並みは、道が狭いため、火事の際に、消防士がホースを繋いで屋根の上の通路づたいで火事場まで走っていけるようになっています。

高山の人たちが、火災に対して教え伝えてきた様子が、街並みを見ると伝わってきますね。


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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
香川県さぬき市大川町富田西2911-1
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Posted by 谷野設計 at 17:10Comments(2)古民家探訪