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Posted by あしたさぬき.JP at

2018年08月09日

玄関に入って出会ったのは、数寄屋風古民家ちゃんのおもてなし☆

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。



の記事でもご紹介した築70年程の数寄屋風住宅のお宅。

今回は、玄関で見つけたトキメキポイントをご紹介します(*´ω`*)

玄関を入ると、上がり框(あがりがまち)という部分があります。
上がり框というのは、段差のある床の身切り材(仕上げの異なる境目に入るデザイン材)のことです。
古くは、民家の土間と座敷の間などに使われました。


良く見る玄関の上り框は、堅くて木目の美しいヒノキや松などの角材が使われます。


こちらのお宅では、玄関に向かって上から見ると(写真の上部が玄関の方向)

普通の上り框に見えるのですが、

玄関ドアの方向から見ると

上がり框の下部に丸い木が見えます(*^-^*)

もう少し寄ってみると、

式台と上がり框の間に、丸太☆
上がり框の下の空間がデザインのアクセントになっています☆

丸太を使って、硬い玄関の雰囲気を少し緩和しています。
木材の使い方で、空間の表情を変える手法は、日本の木造建築ならではですね(*´ω`*)
数寄屋建築では、特にこのような手法が取り入れられています)

違う角度から撮った写真

柱部分に、丸太がピッタリ納まるようにくり抜いてあります☆
美しいピカピカピカピカ


玄関は、建物に入った人を始めにもてなす場所。
日本のおもてなしの心が表れている素敵な玄関でした(*´ω`*)

玄関の意味と歴史はこちらの記事を☆


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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
0879-43-6807
info@tanino-sekkei.co.jp
  


Posted by 谷野設計 at 17:00Comments(0)古民家探訪

2018年08月07日

ハッピーニュース⭐️

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

今年に入ってお問合せ頂き、部分改修や修繕をさせて頂いたお客様から、3度目のリピート注文を頂きました(^^)
最初は、イメージ通りになるか? 本当に頼んで大丈夫か? 
と、沢山不安を抱きながらのお問合せだったと思います。

「工事前に職人さんに会えて、安心した。
思った以上に仕上げてもらった。」

と喜んでくださり、その後も気になる部分をご相談くださって、嬉しい限りです。


少しづつ分けて改修したい、直したい、という場合は、
直す箇所や内容によって、同時に行った方が良い場合もありますので、
今後直したいと考えている事も含めて是非ご相談ください☆

ご要望をお伺いしながら、ご提案させていただきます(^^)


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Posted by 谷野設計 at 19:06Comments(0)日々のあれこれ

2018年08月06日

お寺の門の彫刻を外したら、かわいい守り神発見☆

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


前回は、数寄屋風のお宅で発見した、職人の愛の痕跡について書きました

今日は、東かがわ市のお寺の門の落ちかけていた木鼻(きばな)の補修の際のホッコリしたお話。
以前、で登場したお寺の木鼻です☆



こんな感じで、はめ込んでいる柱と隙間が出来て、落ち掛けになっていました。

補修する為に、一旦木鼻を取り外しました。

取り外した木鼻。松の彫刻が施されています(*´ω`*)

松の彫刻の枝部分に、ピョコっと飛び出ている部分、拡大すると

こんな感じ。

四角く飛び出ている部分が、柱にはめ込む部分です。
この凸側を「ほぞ」と言います。


分かりづらいですが、ほぞがもう一か所あります。
拡大すると

丸で囲った部分、松の葉の端っこも凸部があります☆


木鼻彫刻の上下に出っ張り(ほぞ)を作ってあり、柱に固定されるようになっています☆



「ほぞ」が入る柱側を見てみます☆
ほぞが入る凹側の穴を「ほぞ穴」と言います☆


まず、松の葉部分の出っ張りが入る箇所


そして、枝部分の出っ張りが入る箇所

羽子板のような形でくり抜かれていますね。

羽子板のような形になっているのは、上からはめ込んで下にスライドさせることで、
凸部がしっかりと固定されるようになっているからです。


今回、木鼻が落ち掛けになってしまったのは、松の葉部分の出っ張りを受ける柱の穴が大きくなってしまって、隙ができ、ポコッと外れてしまったため。
枝部分の出っ張りを受ける穴も、少し広がっていました。


その隙間から侵入したのか、柱のくり抜かれた所に、卵の跡が沢山(゜o゜)
棟梁曰く、「ヤモリの卵」だろうとのことでした(*´ω`*)

ヤモリは、「守宮」「家守」と漢字で表される、昔から家の守り神とされていますよね。
事務所にもこの季節になると、現れます☆
何とも言えない愛らしさで、毎年ヤモリが登場してくれると、社長と一緒に喜んでいます(*´ω`*)

お寺の門は、古来から「俗世と聖域の結界」といった精神的な役割の大きい存在です。
外国では、外部からの侵入を防ぐといった物理的な役割を担っています。
同じ門でも、役割が異なるんです☆
因みに、結界という意味でお寺の門と神社の鳥居は同じ役割を担っています。
鳥居のもう一つの役割は、出雲大社の4つの鳥居と合わせて別記事に書いています☆


そんな大事な境界で生まれてお寺を守っているヤモリちゃんがいると思うと、微笑ましくなりました(*´ω`*)


他にもある、お寺の色んな結界☆





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2018年08月03日

こんなところに!職人の愛の痕跡☆

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

昨日は、建具(木製の戸)は再生できるんですよ~というお話と、お国によって香りが違うヒノキのことを書きました☆


今日は、築70程のお宅で戸の調整に入った時に発見したトキメキポイントの一つを☆

とってもきれいに使われているのが伝わってくるお宅です☆
ここの古民家ちゃんは幸せ者だな~(*´ω`*)

数寄屋風の造りで、至る所にトキメキポイントがありました(*´▽`*)♪
腕利きの大工さんや職人が建てたんだなと一目で分かるお仕事ぶりピカピカ
「ずっと守っていきたい」と仰るお家の方が、幼少期からのことを沢山話してくださいました(*´ω`*)
心温まるお話にホッコリ(*´ω`*)

そして、そんな大切にされてきたお家を任せてくださることに感謝です<(_ _)>


昔ながらの和のガラス戸や障子の戸、雨戸など、沢山の戸を開け閉めしやすいように直しました。
戸を閉めても、上の方だけ隙間が出来ていたり、下の方だけ隙間が出来ていたり、といった部分は、
戸の木枠部分をカンナで削って調整します。

カンナの削りカスを掃除していると、なんと(*'ω'*)!!
気づいてしまいました☆

愛のこもった職人のお仕事ピカピカ

写真で赤く囲った部分☆

下桟という戸の一番下の横木が、敷居の溝にあたる部分の一部だけ、違う木が埋め込まれています。

斜めから見ると

溝に入る凸部分だけに埋め込まれているのが分かります。

下から見ると、

こんな感じ。


この戸は、ヒノキで造られていますが、埋め込まれた部分の木はサクラでした。
ヒノキは、香りが良いことで知られていますね。
昔から木の戸にはヒノキはよく使われ、家に使う木としては一般の方にもメジャーな材料です。
柔らかく加工しやすいのに耐久性が高いという特徴があります。

一方、サクラは一般の方にとって、家に使う木としてはマイナーかもしれません。
家具やおもちゃ、漆器の木地などに使われることの多い木材です。
硬くて減りにくい、また滑りが良いという特徴があります。
滑りが良いので、敷居や鴨居といった、戸を建てつける上下の溝部分に使われたりもします。

(現在では、こうした埋め木自体が珍しくなりました)

こちらのお宅では、戸の滑りを良くするために、戸が溝にあたる部分の中でも、特に負荷のかかる引手(戸の開け閉めの際に、手を掛ける部分)側にサクラが埋め込まれています。

通常は、戸の木枠部分は、箇所ごとに1本の材を使用します。
こういった、下桟の一部に他の木を埋め込むというのは、私は初めて見ました。

長年建具を扱っている職人さんに伺っても、とても珍しいそうです。


敷居の溝の方に埋め木したら良かったんじゃない?という疑問を持たれる方もいるかもしれません。
なんで、敷居の溝じゃなくて、戸の方なのか?

それは、この建物全体の木材の調和を見ると分かります。
この場所でいうと、敷居をまたいで繋がる廊下の木材と、敷居との調和。


木は、種類によって木目に違いがあり、経年変化による風合いにも違いが生じてきます。
溝部分に埋め木をすることで生じる、わずかな風合いの差をなくすために、敢えて戸の方に加工をした、と思われます。

凄く繊細で粋な配慮ですね(*´▽`*)

建物の至る所に、そんな配慮と遊び心が感じられました。


そして、その素敵な戸をこれからも使っていけるように、手を加える大好きな職人さん。
お家の方も、「こんな丁寧な職人さん、今時珍しいわ。本当の職人さんが入ってくれて嬉しい」
と、とても喜んでくれました(*´ω`*)

私も嬉しい(#^.^#)
きっと、このお家の古民家ちゃんも喜んでくれていると思います☆

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Posted by 谷野設計 at 17:00Comments(2)工事の様子古民家探訪建具職人の話

2018年08月02日

和風の木の戸は再生できる☆戸の開け閉めがしづらくなったら

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

前回は、の記事を書きました☆
特集記事もお楽しみに(*´ω`*)


6月7月は、築50年~70年のお宅の建具調整のご依頼が多くありました。
梅雨の時期は、特に木材の伸縮が起きやすく、戸が開けづらいなど気になることも多かったのかと思います。


障子や、ガラス戸など、長く使っていると、開ける時にきつく感じたり、柱との隙間が気になってきたりといった不具合が出てきますね。

(隙が出来てしまった木の窓)

和風の昔ながらの木の戸やドアの良いところは、戸車を交換したり、鉋で木枠部分(桟や框)を削ったりすることで、再生して使い続けられるところ。

上写真が戸車。
横に開く引戸を滑らせるために、戸の底につける金具です。
レールを使わない種類のものもありますが、一般的には戸車はレールとセットで使われます。

これが、戸車が乗るレール。
戸車の中央が凹んだ溝の形になっているので、そこがレールに乗ってコロコロ回転するようになっています。

戸車の方が、うまく回らなくなったり、レールを止めている釘が浮いたり、レールが歪んだり、と長く使うと戸の滑りが悪くなってくるので、交換します。


職人が古い戸車を外している所。
交換だけで、気になっていた戸の開け閉めが楽になる場合も多いですよ☆


建具職人が、何度も鉋(かんな)を使って微調整をしているところは、いつも惚れ惚れします(*´ω`*)
見惚れすぎて、写真忘れました(*ノωノ)
建具職人のお仕事ぶり、やっぱりステキピカピカ

建具職人は、鉋で削りながら、手に伝わる感触なのか、木目なのか、香りなのか、
これは「台湾ヒノキやな」 「これはアメリカやな」 と。

その都度、薄く削られたものをクンクン嗅いでいたら、発見☆
同じヒノキでも、台湾ヒノキ、アメリカヒノキ(米ヒ)、カナダヒノキ(米ヒバ)、国産と、香りが微妙に異なるんです☆
(国産でも、地域によって微かな違いがあるそうです)

台湾ヒノキは、ちょっとアクのあるような香り、アメリカヒノキはスッキリした香り、というような感じ。
(あくまで私の香りイメージです('ω') 表現が上手いかは分かりませんが、確かに香りが違う!)

ヒノキの香り利きコンテストがあったら面白いなと思いました(*´ω`*)


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Posted by 谷野設計 at 17:00Comments(0)工事の様子日本建築豆知識建具

2018年08月01日

探訪×観光で新たな楽しみ方発見☆周遊パスで大阪巡り

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


セミの声が涼しく感じる今日この頃(*´ω`*)
ブログのプロフィール写真を「古民家ちゃん」に変更しました☆


「古民家ちゃん」は、建てた当時のご家族や職人の想いを受け継ぎ、
そこに住む人の生活や育っていく皆をずっと見守り続けている存在☆

古民家ちゃんと同じように想いを受け継ぎ、時には家族の「困った」を解決するために古民家ちゃんを手助けしたい

そんな想いでいます(*´ω`*)

なので、古民家ちゃんがとっても愛おしくて、皆さんにも可愛がってもらえたらいいなと思っています☆
どうぞ、よろしくお願いします(*^-^*)


さて、先週末、大阪を一日探訪巡りしたのですが、
その時、とっても大助かりだったのがこちら☆


大阪周遊パスです(*´ω`*)


このパスを購入すると、乗車券と施設の入場券が1枚のカードになっていて、とっても便利!!

ガイドブックには、エリアごとにまとめられたお勧めのコースや路線図、地図、飲食店で使えるクーポンも入っています♪

1日地下鉄とバス乗り放題の乗車券、エンジョイエコカードというのもあるのですが、
入場料のかかる場所を1日にいくつか巡りたい、という場合は、大阪周遊パスはお勧めです☆
(という私も、今回初めて利用しました(^▽^;) )

利用する際は、目的地に合わせて選択してみてください☆

最強のアイテムを手に入れて、早速探訪開始☆

先ずは、前々から行きたかった大阪歴史博物館に向けて移動電車

大阪歴史博物館と大阪城は目と鼻の先。ここまで来たら、やっぱり大阪城も(*^-^*)
周遊パスのガイドブックに、大阪城内の濠を船で遊覧できると書いてあるピカピカ
のりた~い!!と思ったのですが、この日は、台風の影響で欠航でした((+_+))
次回は絶対乗ろうと決めて、

何度見ても楽しい櫓巡りをして、
(過去の大阪城櫓巡り記事はこちら↓)



今回は、多聞櫓と千貫櫓の渡り廊下工事が完了していて、より楽しめました♪


歴史博物館へ☆

ムフフ(*´ω`*)
難波宮の展示が見たくて見たくて仕方なかったので、もう大満足☆
見たくて仕方なかったものは、じゃじゃ~んヽ(^o^)丿



難波宮で使われた軒丸瓦と軒平瓦ピカピカ

以前、平城京跡地の探訪でも古い軒丸瓦の文様に触れましたが、レプリカじゃなくて、出土品に出会えるのです(´艸`*)♡
しかも、綺麗な状態で出土しているので、紋様も良く分かる☆
軒丸瓦と軒平瓦の文様については、別記事で特集したいと思います(*^-^*)

歴史博物館では、古代から中世、近世と時代を追って大阪の歴史を知ることが出来ます☆
難波宮の展示階では、すっかり興奮しすぎて、パンフレット間違えて持って帰っちゃいました(*ノωノ)


・・・中国語。
パッと見、日本語版と間違うので、みなさんもご注意ください(´-`)


次は、南エリアに移動して、なんば道頓堀周辺を散策☆
ここで、素敵な路地を発見!!

歴史文化の路地ピカピカ

「一寸法師大明神」と書いてある祠(ほこら)がありました。
なんだか、見つけただけで幸せ気分♪
おみくじも引きました(*^-^*) 大阪らしい面白いおみくじでした☆


苔で覆われた水掛不動尊に立ち寄って、向かった先は「とんぼりリバークルーズ*リンク先、動画が自動再生されるので、音声ご注意ください

道頓堀川を船に乗って橋や道頓堀の歴史についてなど、ガイドさんが説明してくれます☆

ミニクルーズを楽しんだ後は、上方浮世絵館へ☆


歌舞伎役者を描いた作品が多数展示されていて、江戸後期から明治の大阪の文化を感じることが出来ます☆


最後は、天王寺エリアに移動して、四天王寺へ(´▽`*)
聖徳太子が建立した日本で最初の官寺です☆


ワクワクでたどり着いたものの、時間は18:30を過ぎ、拝観時間はとっくに過ぎていました(._.)

とはいえ、お堂の外から廻れる建物をぐるりと廻り、留蓋瓦や蟇股、手先などはしっかりチェックしてきました(*´ω`*)♪
これまた、別記事で特集したいと思います☆

そんなこんなで、充実した1日。
いつも、探訪の際は、1つのお寺や古民家を1日じっくり見ることが多いので、
今回のように移動しながら色んなスポットを巡るのは新鮮でした(*´ω`*)
探訪×観光という感じですね♪

たまには新鮮にこんな探訪も良いなと思いました(*´ω`*)

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