2017年10月05日
家紋・鬼瓦・家印-紋様図鑑2(内子の八日市・護国の町並み)
こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。
昨夜の楽しみにしていた十五夜のお月見、はっきり見えると聞いていたけれど、残念(+_+)
雲が多くてあまり見えませんでした。。。
一瞬、雲の隙間で見えた月は輪郭がぼやけていて、かえって神秘的な感じがしました☆
昨日は、内子の八日市・護国の通りの紋特集の前編。
今日も引き続き、紋特集をご紹介します。

丸に片喰(かたばみ)の紋。
片喰(かたばみ)は、ハート形の葉を持つ植物で、道端などに生えるいわゆる雑草です。
繁殖力の高さから、家紋に用いられました。
種類のとても多い紋の一つです。

こちらも、片喰の紋の一種。
「剣片喰(けんかたばみ)」です。力強さから武将や農民まで幅広く使われた紋です。

鬼瓦には、十大家紋の一つ「橘(たちばな)」の紋。
明智家の紋で有名な「丸橘(まるたちばな)」です。
橘は、柑橘類の果樹で、雪に強い生命力にあやかり、家紋に用いられました。
鬼瓦の下に見える拝巴(おがみともえ)には、扇に丸橘の紋様があります。

こちらは、菱形を段に3つ組み合わせた「三階菱(さんかいびし)」。
古代から土器にも刻まれたりと、とても歴史の古い菱形の紋は、呪術的な意味があると言われています。
菱形の組み合わせて、三階菱以外にも豊富なパターンがあります。

これは、「三つ蔓柏(みつつるかしわ)」
柏の紋の一つです。
柏は、古くから食器代わりに使われていたことから、食を司る神の象徴とされています。
信仰に縁が深い紋で、バリエーションも豊富です。
ここまでご紹介した、家紋とは、違う意味合の紋もあります。


見えづらいですが、Λに仙の文字


これらは、家印(蔵印・屋号ともいう)です。
家紋が先祖から代々引き継がれる、いわゆる血縁を示すものに対して、
家印は、集落内で同じ苗字の家同士を判別したり、商売を表したりするものです。
商標の基になったものが、家印です。
昔は地域で寄合い、色々な生活を支え合っていたため、行事ごとに集まることが多く、
持ち寄る道具などに、家印を押す(焼き印が一般的でした)もしくは、書くことが一般的でした。
学校に持っていく傘や道具箱、教科書などに名前を書くのと同じ感覚です。
家印には、地域によって
●本家、分家を表すもの
●家業を表すもの
●地域行事での役割を表すもの
●家の位置や方角を表すもの
●家主を表すもの
●出身地を表すもの
など、意味するものが異なります。




上芳我邸内にある、蝋の資料館では、本家と分家の家印を見ることが出来ました。
文字の上にある傘は、山を表し、財産が山ほど積もるという願いを込めて多くの家印で用いられています。
カという文字のLを反転させた形のものは、金を表し、富を願って使われます。
内子の街並みで紋を見ていて面白かったのが、
家紋のみのエリアと、家印が見られるエリアが分かれていたこと。
ここからは、商屋が集まっていたんだな、という昔の街並みが想像できるものでした。
************************
古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
0879-43-6807
info@tanino-sekkei.co.jp
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。
昨夜の楽しみにしていた十五夜のお月見、はっきり見えると聞いていたけれど、残念(+_+)
雲が多くてあまり見えませんでした。。。
一瞬、雲の隙間で見えた月は輪郭がぼやけていて、かえって神秘的な感じがしました☆
昨日は、内子の八日市・護国の通りの紋特集の前編。
今日も引き続き、紋特集をご紹介します。
丸に片喰(かたばみ)の紋。
片喰(かたばみ)は、ハート形の葉を持つ植物で、道端などに生えるいわゆる雑草です。
繁殖力の高さから、家紋に用いられました。
種類のとても多い紋の一つです。
こちらも、片喰の紋の一種。
「剣片喰(けんかたばみ)」です。力強さから武将や農民まで幅広く使われた紋です。
鬼瓦には、十大家紋の一つ「橘(たちばな)」の紋。
明智家の紋で有名な「丸橘(まるたちばな)」です。
橘は、柑橘類の果樹で、雪に強い生命力にあやかり、家紋に用いられました。
鬼瓦の下に見える拝巴(おがみともえ)には、扇に丸橘の紋様があります。
こちらは、菱形を段に3つ組み合わせた「三階菱(さんかいびし)」。
古代から土器にも刻まれたりと、とても歴史の古い菱形の紋は、呪術的な意味があると言われています。
菱形の組み合わせて、三階菱以外にも豊富なパターンがあります。
これは、「三つ蔓柏(みつつるかしわ)」
柏の紋の一つです。
柏は、古くから食器代わりに使われていたことから、食を司る神の象徴とされています。
信仰に縁が深い紋で、バリエーションも豊富です。
ここまでご紹介した、家紋とは、違う意味合の紋もあります。
見えづらいですが、Λに仙の文字
これらは、家印(蔵印・屋号ともいう)です。
家紋が先祖から代々引き継がれる、いわゆる血縁を示すものに対して、
家印は、集落内で同じ苗字の家同士を判別したり、商売を表したりするものです。
商標の基になったものが、家印です。
昔は地域で寄合い、色々な生活を支え合っていたため、行事ごとに集まることが多く、
持ち寄る道具などに、家印を押す(焼き印が一般的でした)もしくは、書くことが一般的でした。
学校に持っていく傘や道具箱、教科書などに名前を書くのと同じ感覚です。
家印には、地域によって
●本家、分家を表すもの
●家業を表すもの
●地域行事での役割を表すもの
●家の位置や方角を表すもの
●家主を表すもの
●出身地を表すもの
など、意味するものが異なります。
上芳我邸内にある、蝋の資料館では、本家と分家の家印を見ることが出来ました。
文字の上にある傘は、山を表し、財産が山ほど積もるという願いを込めて多くの家印で用いられています。
カという文字のLを反転させた形のものは、金を表し、富を願って使われます。
内子の街並みで紋を見ていて面白かったのが、
家紋のみのエリアと、家印が見られるエリアが分かれていたこと。
ここからは、商屋が集まっていたんだな、という昔の街並みが想像できるものでした。
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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
0879-43-6807
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