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Posted by あしたさぬき.JP at

2017年05月30日

先人の技術と知恵―職人が守るもの

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


以前、情報協力させていただいた出雲大社特集の番組が放送されました(^^)
その後の感想を載せるのが、遅くなってしまいました( ;∀;)

思ったよりも、お勧め箇所」を取り上げて頂いていて、とっても嬉しい☆
実際に改修に関わった職人さんたちの技術を見れて、益々嬉しかったです(*'ω'*)

特に、熟練の継ぎ手の加工と、昔の大工が残した敷居の溝を見て、現代の宮大工が復元するためのカンナを造って同じ加工をするというところ。
「機械を使ったら効率がいいのでは?」という外国の方の言葉もありましたが、
効率よりも先人の技術を継承することを大切にしてきた職人さんたちの仕事ぶりが素敵だな~と感じました☆

でも、なんで先人の技術を継承することがそんなに大事なの?というと、
単に技術の継承というだけでなく、長年培った知恵の継承でもあると、私は考えています。

「知恵」って言うと、曖昧な表現と思われるかもしれませんが、
日本は古来から豊富な森林資源を活用して生活の中に取り入れてきました。
その中で培われた、木材や地場の石や土、植物などの天然素材に関する知恵は、科学的にも理に適っているというのが、徐々に証明されてきています。



それぞれの地域の環境や地形、気候などに合わせて発展してきた日本の建物。
その中には、まだ見落としている先人の知恵がいくつもあるかもしれないなと、探訪をしていて感じることも多々。

造る際の作業の効率を考えることも大切ですが、建物の再生効率や地場のエネルギー効率を考えることも大切。
現在の住宅でも、徐々に地場の天然素材に対する関心が高くなってきました。

そのヒントは、各地方に残された古い建物に当たり前に備わっている知恵にある。 
私は、そう思っています。

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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
0879-43-6807
info@tanino-sekkei.co.jp
  


Posted by 谷野設計 at 17:50Comments(0)日々のあれこれ

2017年05月29日

茶室で出会うレア釘―室礼の為に作られた釘?

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

前回は、古民家の生き物探しのまとめ記事を書きました☆

今回は、床の間の中でも、特に茶室の床の間に使われる釘をご紹介します☆


釘といっても、今回ご紹介するのは、木材同士の接合や補強のために使われる釘とは違います。
室礼(しつらい)のための釘なんです☆

床の間に使われる釘には、用途の違いから大きく分けて2つあります。
1つは、床の間に飾る掛け軸を掛けるための釘。
もう一つは、お花を飾る花入れを掛けるためのもの。

花入れ用の釘は、主に茶室の床の間で見ることが出来ます。
数寄屋造りの床の間では取り入れられていたりもするのですが、一般の床の間ではほとんど見かけません。
なので、意図して出会わないと出会えない、レア釘(*´▽`*)

これまた、探訪の価値があるのが、この釘、床の間のどこに掛けるかで、種類が異なるんです!


こちらの写真は、三木町の渡邊邸の孤月庵の床の間。
写真右手の床柱に打ってあるのが、花入れを掛けるための釘『花生釘(はないけくぎ)』です。

レア釘に興奮して、写真を撮り忘れたりで、手持ちの写真が少ないのですが( ;∀;) この他のレア釘も、今後探訪してご紹介したいと思います☆


因みに、掛け軸を掛けるための釘がこちら↓


ここで使われているのは、掛け軸を吊るす時に使われる「折れ釘(おれくぎ)」の中でも、先端がコの字型になっている『二重折れ釘』です。

折れ釘と、花生け釘は、似て非なるもの。
それぞれの用途に合わせて、細かい調整が施されているため、形状や長さなど異なるんです。

「大は小を兼ねる!」と私なら同じものにしてしまいそうですが、
おもてなしの心の表現ともいえる室礼(しつらい)は、ほんとうに深いなぁ~と感じます(゜o゜)

もてなす方と、その場所を作る方、どちらの感性も素晴らしくて、建物を建てることの奥深さを考えさせられます☆

和釘(わくぎ)の記事は、下のリンク記事をご覧ください☆
2016/02/26
お寺の庫裡に使用されていた和釘(わくぎ)
こんにちは☆お読みいただき、有難うございます。さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の工事も頼める設計屋さん谷野設計の一級建築士・谷野行範です(^^)今回は、和釘(わくぎ)について。写真は、改修中のお寺の庫裡で使われていた和釘です。現在一般的に釘と言われているのは洋釘で、胴…

2016/02/27
古い日本建築は釘を使っていないのではないの?!ご質問頂きました☆
こんにちは☆さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の工事も頼める設計屋さん谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)お読みいただき、有難うございます。昨日のブログ「和釘(わくぎ)」のことでご質問を受けました。「古い日本建築は、釘を使っていないと聞いたんですが、このお寺では使っていた…


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Posted by 谷野設計 at 19:30Comments(2)日本建築豆知識建築用語茶室床の間

2017年05月24日

古民家の生き物探し(まとめ記事1)

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


今日は、建物の中の生き物探しの記事から、特に人気のある記事をまとめてみました。
まだまだレアな生き物が古民家にはいるのですが、未だに発見できていない種類も沢山。
これからも発見次第ご紹介していきたいと思います(*´▽`*)

こちらの記事では、あまのじゃく探し
2015/09/23
京都は東寺を訪れました!ーその6  五重塔(隠れているあの子を探せ☆)
こんにちは。さぬき市の「古民家再生・築40年以上の木造住宅改修・設計専門」の工事も頼める設計屋さん谷野設計の学芸員・谷野友香です(^-^)東寺シリーズの6回目は、五重塔これまで、宝蔵、食堂、講堂、金堂と進んできました☆東寺といえば五重塔!と言うくらい有名な塔ですね!五重塔は、835年に造られまし…



京町屋で探した鍾馗さん
2015/11/25
京町屋 籠窓(むしこまど)と鍾馗(しょうき)さん
こんにちは☆さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門」の工事も頼める設計屋さん谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)お読みいただき、有難うございます。今回も、京町屋で見たかったもののご紹介☆ムフフ(*'ω'*) いました☆鍾馗(しょうき)さん♪♪瓦で作られた魔よけの置物です。京町屋…



戸締り上手な猿と猫
2016/06/15
日本家屋に棲む生き物-戸締り上手な猿と猫
こんにちは☆谷野設計の谷野です(^^)お読みいただき、有難うございます。日本の住宅には、色々な生き物が棲んでいます(*^-^*)突然、何??  と思われますよね。例えば、屋根の上の「鍾馗(しょうき)さん」や、鬼瓦の鬼、その他にも縁起を担いで七福神(生き物とはちょっと言いづらいですが)…
2017/01/04
年明け直ぐに出会ったのは、酉じゃなくて猿でした☆
こんにちは☆さぬき市谷野設計の谷野です(^^)お読みいただき、有難うございます。新年明けましておめでとうございます。探訪ブログを始めて2年目。日本の知恵と技術の詰まった建物の魅力や古い建物の耐震、古民家のインスペクションなど、様々な情報を探訪を通して今年もお伝えしていきたいです。今年は、…



古民家のねずみとの生活
2016/06/16
日本家屋に棲む生き物―専用通路?「鼠潜り(ねずみくぐり)」
こんにちは☆谷野設計の谷野です(^^)お読みいただき、有難うございます。日本の住宅に棲んでいる色々な生き物のご紹介(*^-^*)例えば、屋根の上の「鍾馗(しょうき)さん」や、鬼瓦の鬼、その他にも縁起を担いで七福神(生き物とはちょっと言いづらいですが)    塀や庭に、鶴・亀やカエルの置物…


お寺で生き物探し
2016/11/24
神社に隠された生き物を探し―出雲大社大阪分祠探訪☆
こんにちは☆さぬき市谷野設計の谷野です(^^)お読みいただき、有難うございます。先週末に、大阪でママの家事が楽になる家を提案している正田工建様の構造見学会に行ってきました。その帰り道、「出雲大社大阪分祠」の看板を発見!!これは行きたい!と早速探訪してきました☆神社には、沢山の生き物が隠れ…



酉(鳥)にまつわるあれこれ
2017/01/11
酉年に便乗☆家に関わる鳥たち特集 第一弾!(酉?鶏?干支についてもちょこっと)
こんにちは☆さぬき市谷野設計の谷野です(^^)お読みいただき、有難うございます。昨日は、寒川町のお寺で、虹梁や蟇股に施された江戸時代の絵様について書きました☆そういえば、今年に入り、直ぐに出会ったのは猿だったのですが、今年の干支の酉について書いてない(/ω\)干支の酉ですが、起源からいうと…


2017/01/12
酉年に便乗☆家に関わる鳥たち特集 第二弾!鳶(とび)職人 語源クイズ
こんにちは☆さぬき市谷野設計の谷野です(^^)お読みいただき、有難うございます。前回の記事では、十二支の酉と、鶏についてと、家に関わる鳥の中で、鳥伏間と鳥居棚についてご紹介しました。今回は、酉年に便乗シリーズ第二弾!鳶(とび)職人について☆鳶職人の「鳶(とび)」も鳥の名前ですね☆…


2017/01/17
酉年に便乗☆家に関わる鳥たち特集 第三弾! シャチの祖先が鳥?!
こんにちは☆さぬき市谷野設計の谷野です(^^)お読みいただき、有難うございます。前回、前々回の記事と、家に関わる鳥をご紹介してきました☆2017/01/11酉年に便乗☆家に関わる鳥たち特集 第一弾!(酉?鶏?干支についてもちょこっと)2017/01/12酉年に便乗☆家に関わる鳥たち特集 第二弾!鳶(とび)職人 …



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2017年05月23日

すだれは1年中使える?!遮熱・断熱・インテリアにも。簾の活用法☆

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

昨日は、簾の語源や歴史について書きました。

今回は、簾の活用法をご紹介します。



簾は1年中使える?! 簾をもっと活用しよう☆
簾と聞くと、暑くて日差しの強い日の軒先を想像しますよね。
日差しを遮りつつ、風を通してくれるので、これからの季節に重宝します。
窓の外側10センチ位の場所に掛けるのが効果的です。

簾は、夏場に使うもの、という印象が強いですが、
簾のなが~い歴史を追ってみると、簾の活用法が見えてきました☆


源氏物語の中で、簾(原文では、御簾)が雪と一緒に登場する場面があるんです☆
雪?冬??

そうなんです☆

なんと、1年を通して、簾を使っていたんですね(*'ω'*)
寒そう~と感じるかもしれませんが、これまた理に適ってるんです☆
簾は、実は、遮熱だけでなく、断熱の効果もあるんです!
なんて、優秀(*´▽`*)

なので、夏、日射の強い時間帯は下しておいて、涼しくなってきた頃には上げるようにするのが快適に過ごすコツ。
そして、冬には、暖房の効果を逃がさないように下しておくのがお勧めです。


そして、軒先だけでなく、室内の間仕切りとして使うことも出来ます。
今でも、寺社などで使われる、簾の周囲に布を縫ったものを御簾と言いますが、御簾は平安時代に寝殿内で使われていた間仕切りの一種です。
インテリアとしての要素も持っていて、御簾は室内装飾としても活用されていました。

源氏物語の中には、この御簾が沢山出てくるのですが、簾の持つ特色を最大限活用していたのがよく分かります☆

◎通風できる間仕切りとして活用する
ちょっと昔は、建具を季節に合わせて変える風習がありましたが、現在は夏障子が珍しいものになってしまいました。
和室には、1年中襖、というお家がほとんどだと思います。

そこで、襖の代わりに簾を使います。
長押に長押フックを取り付けるだけで、簡単に簾は掛けられます☆
現在の住宅と異なって、昔ながらの和風住宅には、やはり自然風を通すことはとっても大事。
湿度のこもりやすくなるこれからの時期は、特に大切です。

◎目隠し・インテリアとして活用する
学生時代に友達と1件家をシェアしていた時、
私は、編んでいる竹や葦の部分に、クリップで写真を挟んだり、フックを付けて、小物の見せる収納に活用したりしていました。

他にも、押入れの襖の代わりに簾を用いると、通風が行える上に、目隠しの効果もあります。
カラーボックスの目隠しにも、カーテンを使用するよりも、湿気がこもりにくいですよ☆

時代は違くても、現代流アレンジで、もっと簾のもつ特徴を活用できるかもしれませんね。
「時代が違うから」ではなくて、柔軟に考えることで、建物と生活の歴史から現代に活用できることは沢山あるかもしれません(*´▽`*)

最近は、洋風すだれというものも出ていて、比較的安価で購入できます。
室内・室外で幅広く活用してみてください☆


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Posted by 谷野設計 at 16:31Comments(0)日本建築豆知識建築用語建具

2017年05月22日

簾がお店に並んでいたので、簾について書いてみました☆簾は古代人も使ってた

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


お久しぶりの更新になってしまいました<(_ _)>

毎年のことですが、この時期になると、草木の成長が早いですね☆
ポカポカ日和が気持ちよいし、この時期の青々した風景がとっても好きです(*'ω'*)

買物をしている時に、「簾(すだれ)」が目に入りました。
そこで、今日は簾(すだれ)について書くことにしました(*^-^*)



軒に掛かっている簾を見ると、何とも風流で落ち着きます。
簾越しに見る外の景色も素敵ですよね☆

簾とは?

簾は、軒下に掛けて日差しを弱め、風を通す役割のもの。
それに加え、目隠しとしての役割も。
室内から外は見えるのに、外から中が見えないのが特徴です。

レースカーテンやブラインド、ロールカーテンと比べても、この3つの効果を併せ持っているものって、なかなか無いですよね。

簾の素材は、一般的に葦(ヨシ)や竹ですが、それ以外にも、篠(しの)、萱(かや)、菅(すげ)、真菰(まこも:畳の記事でもご紹介しています)などがあります。
そういった素材を細かく割いて、糸で編んだものが簾。
因みに、葦簀(よしず)は、簾の中で葦を素材としたもので立て掛けて使うものを言います。

簾の高級なものは、「御簾(みす)」や「玉垂れ(たまだれ)」と呼ばれます。
神社やお寺などで、御簾は見かけますね☆

簾(すだれ)の語源
簾の語源は、『隙間』や『透く』を表す「簀(す)」を垂らす ことから、簀垂れ⇒簾 とする説と、
住居を表す『巣(す)』の前に垂らす ことから、巣垂れ⇒簾 とする説があります。

簾の歴史
簾は、中国から日本へ伝来したと考えられています。

中国では『漢書』の中に、「簾」が出てきます。紀元前の前漢時代に既に簾が存在したと考えられています。
その記述の中で、寝殿の入口に簾が使われているんです。
畳以上に古い歴史ですね!

日本に、「簾」という言葉が初めて文献に登場するのは『万葉集(まんようしゅう)』の中です。
額田王(ぬかたのおおきみ)が詠った和歌に
 君待つと わが恋ひをれば わが屋戸の すだれ動かし 秋の風吹く

飛鳥時代には、簾が伝来していたことが分かります。

ただ、弥生時代や古墳時代に、筵(むしろ)や蓑(みの)を作る『菰桁(こもげた)』という道具があったことや、
縄文時代後期の青田遺跡から簾状の遺物が出土していることから、もっと以前に伝来していた可能性が考えられます。

大和王権時代には、隼人(はやと)と呼ばれる官職についた人々が、竹細工と専門に行ったとされています。
簾も竹細工の一種として製作されていたかもしれません。

平安時代以降は、文献の他、絵巻などでも簾は登場します。

枕草子で有名な清少納言、源氏物語の紫式部…
簾が平安貴族の生活に、ごく普通に存在していたことが窺えます。

江戸時代には、城・武家屋敷・神社・お寺・商家・・と様々な場所で使われています。
畳奉行のことを以前書きましたが、簾にも専門の職人がいて、御簾師と呼ばれていました。


古代から現代まで、長く生活の身近にある簾。
歴史を折ってみると、簾の活用法が見えてきます☆
明日は、夏だけじゃない、簾の活用法をご紹介します☆

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Posted by 谷野設計 at 19:40Comments(0)日本建築豆知識建築用語