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Posted by あしたさぬき.JP at

2019年08月02日

お山の古民家

連日暑い日が続いていますね。
洗濯物や、布団がすぐに乾くのは助かりますが、
現場に行くと、毛穴という毛穴から汗が噴き出ている気がします汗
今日も、汗ダクで3回は着替えましたウトウト

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

前回の記事では、天下の三大名棚をご紹介しました☆



ここのところ、私は山へ入っています木
今日も、とっとこ車を走らせて、

山道へ

もっと山道へ・・・


行き先は、築120年程の古民家。
部分的なリフォームのご依頼で、今日内部を終え、美装を行いました。

昔ながらの造りで、玄関を開けるとすぐ部屋。
土間と納屋の仕切に使用されていたという縦格子の建具を再活用ピカピカ目隠し&風通しの確保も出来るようになりました。


お施主さんが、「ほんま良い感じにしてくれて、ほんまコレえーですわ!」
「外からは中見えんけど、中からは外見えるんですね!!」と
とても喜んでくれました(^^)


お施主さん、たってのご希望で、間仕切り壁を設け、鍵付きの片引き戸を制作。

日を追うごとに、完成していく様子をとても喜んでくださり、「ほんま有り難うございます!」「お願いして良かった」
と仰ってくださいました。


お客さんが喜んでくださるその笑顔が、ほんとに何よりの喜びですねピカピカ
暑くても、腰が痛くなっても、埃まみれになっても、疲れが一気に吹き飛ぶとは、このことだなピカピカ


ご縁をいただき、有り難うございますスマイル

お客さんの嬉しそうな顔を思い出して、ニマニマしながら山を下りました(^^)

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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
0879-43-6807
info@tanino-sekkei.co.jp
  


Posted by 谷野設計 at 23:24Comments(0)建具

2018年11月26日

釘隠し&引手コレクションの新入りちゃん☆

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

先日、多度津の古民家「合田邸」に建築士会女性委員会のイベント打合せと下見を兼ねて訪れた合田邸。
とっても見応えのある建物でした(^^)

探訪の楽しみの一つ、
私がコレクションしている釘隠しと引手☆

今回も、素敵な釘隠しと引手に出会いました(^^)

釘隠し



引手








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Posted by 谷野設計 at 10:46Comments(0)古民家探訪建具

2018年08月27日

町屋の格子~高取土佐町の台格子・出格子特集

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


前回は、高取土佐町の色んなむしこ窓をご紹介しました☆

今回も、土佐町探訪記が続きます(*^-^*)
今日注目するのは、町屋の格子です☆


現在は、こうし「格子」と書きますが、
古くは、『屋内と外界を隔てる』という意味から「隔子」と書きました。
古文書では「隔子」と記載され、もとは「かくし」と呼んでいたものが「こうし」に変化したと考えられます。

格子はとっても優秀で、
・外敵の侵入を防ぐ防犯の役割
・中からは良く見えるのに、外からは見えにくい特性
・日差しや風量の調整
といった特徴と役目があります。
飛騨高山の格子は、高山ならではの家の問題点を解決する為に格子が活躍しています。
番外編で、特別な意味を持つお寺の格子もあります☆


厳密にいうと、竪(たて)方向のみのものは「連子(れんじ)」と言いますが、
今回は、連子もひっくるめて「格子」としてご紹介します☆


先ずは、古風な台格子(だいごうし)から☆
台格子は、柱や格子台に四方を固定されたものです。
比較的太い格子の台格子ですが、奈良県の町屋のものは、他の地域に比べて特に太いです(゜o゜)

縦方向に木(竪桟)の巾(幅)と、隣り合う木同士隙間の間隔巾(幅)が同じになっていますね。
これは、「小間返し格子」といいます。
(駒返しと書いたりもします)

通りから奥まで見渡せる格子の作りと、柱部分に駒繋ぎがあることから、問屋や商家の建物ということが分かります(^^)
京町屋の格子は、商いの種類まで格子で分かるんですよ☆


次にご紹介するのは、出格子。

出窓状の外に出っ張って作られた格子です。

高取土佐町でみた出格子の種類は、大きく分けて2つ。


1つは、上の写真の出格子のように、竪格子の一部が途中で切られてる「切り落とし格子」
家の中が薄暗くなるのを防いでいます。
京町屋の切子格子と違って、竪格子が同じ太さです。)





もう一つは、欄付きの出格子。

下部の格子は間隔の狭い格子で、上部に欄があります。

欄のデザインがとても豊富で素敵でした(´▽`*)







欄部分のデザインも、格子の切り落と仕方や、格子同士の間隔、格子の太さなどで表情がガラッと変わりますねピカピカ



奈良県高取城の城下町「土佐町」探訪の他の記事は↓





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Posted by 谷野設計 at 17:59Comments(0)古民家探訪建築用語建具

2018年08月03日

こんなところに!職人の愛の痕跡☆

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

昨日は、建具(木製の戸)は再生できるんですよ~というお話と、お国によって香りが違うヒノキのことを書きました☆


今日は、築70程のお宅で戸の調整に入った時に発見したトキメキポイントの一つを☆

とってもきれいに使われているのが伝わってくるお宅です☆
ここの古民家ちゃんは幸せ者だな~(*´ω`*)

数寄屋風の造りで、至る所にトキメキポイントがありました(*´▽`*)♪
腕利きの大工さんや職人が建てたんだなと一目で分かるお仕事ぶりピカピカ
「ずっと守っていきたい」と仰るお家の方が、幼少期からのことを沢山話してくださいました(*´ω`*)
心温まるお話にホッコリ(*´ω`*)

そして、そんな大切にされてきたお家を任せてくださることに感謝です<(_ _)>


昔ながらの和のガラス戸や障子の戸、雨戸など、沢山の戸を開け閉めしやすいように直しました。
戸を閉めても、上の方だけ隙間が出来ていたり、下の方だけ隙間が出来ていたり、といった部分は、
戸の木枠部分をカンナで削って調整します。

カンナの削りカスを掃除していると、なんと(*'ω'*)!!
気づいてしまいました☆

愛のこもった職人のお仕事ピカピカ

写真で赤く囲った部分☆

下桟という戸の一番下の横木が、敷居の溝にあたる部分の一部だけ、違う木が埋め込まれています。

斜めから見ると

溝に入る凸部分だけに埋め込まれているのが分かります。

下から見ると、

こんな感じ。


この戸は、ヒノキで造られていますが、埋め込まれた部分の木はサクラでした。
ヒノキは、香りが良いことで知られていますね。
昔から木の戸にはヒノキはよく使われ、家に使う木としては一般の方にもメジャーな材料です。
柔らかく加工しやすいのに耐久性が高いという特徴があります。

一方、サクラは一般の方にとって、家に使う木としてはマイナーかもしれません。
家具やおもちゃ、漆器の木地などに使われることの多い木材です。
硬くて減りにくい、また滑りが良いという特徴があります。
滑りが良いので、敷居や鴨居といった、戸を建てつける上下の溝部分に使われたりもします。

(現在では、こうした埋め木自体が珍しくなりました)

こちらのお宅では、戸の滑りを良くするために、戸が溝にあたる部分の中でも、特に負荷のかかる引手(戸の開け閉めの際に、手を掛ける部分)側にサクラが埋め込まれています。

通常は、戸の木枠部分は、箇所ごとに1本の材を使用します。
こういった、下桟の一部に他の木を埋め込むというのは、私は初めて見ました。

長年建具を扱っている職人さんに伺っても、とても珍しいそうです。


敷居の溝の方に埋め木したら良かったんじゃない?という疑問を持たれる方もいるかもしれません。
なんで、敷居の溝じゃなくて、戸の方なのか?

それは、この建物全体の木材の調和を見ると分かります。
この場所でいうと、敷居をまたいで繋がる廊下の木材と、敷居との調和。


木は、種類によって木目に違いがあり、経年変化による風合いにも違いが生じてきます。
溝部分に埋め木をすることで生じる、わずかな風合いの差をなくすために、敢えて戸の方に加工をした、と思われます。

凄く繊細で粋な配慮ですね(*´▽`*)

建物の至る所に、そんな配慮と遊び心が感じられました。


そして、その素敵な戸をこれからも使っていけるように、手を加える大好きな職人さん。
お家の方も、「こんな丁寧な職人さん、今時珍しいわ。本当の職人さんが入ってくれて嬉しい」
と、とても喜んでくれました(*´ω`*)

私も嬉しい(#^.^#)
きっと、このお家の古民家ちゃんも喜んでくれていると思います☆

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Posted by 谷野設計 at 17:00Comments(2)古民家探訪建具職人の話

2018年08月02日

和風の木の戸は再生できる☆戸の開け閉めがしづらくなったら

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

前回は、の記事を書きました☆
特集記事もお楽しみに(*´ω`*)


6月7月は、築50年~70年のお宅の建具調整のご依頼が多くありました。
梅雨の時期は、特に木材の伸縮が起きやすく、戸が開けづらいなど気になることも多かったのかと思います。


障子や、ガラス戸など、長く使っていると、開ける時にきつく感じたり、柱との隙間が気になってきたりといった不具合が出てきますね。

(隙が出来てしまった木の窓)

和風の昔ながらの木の戸やドアの良いところは、戸車を交換したり、鉋で木枠部分(桟や框)を削ったりすることで、再生して使い続けられるところ。

上写真が戸車。
横に開く引戸を滑らせるために、戸の底につける金具です。
レールを使わない種類のものもありますが、一般的には戸車はレールとセットで使われます。

これが、戸車が乗るレール。
戸車の中央が凹んだ溝の形になっているので、そこがレールに乗ってコロコロ回転するようになっています。

戸車の方が、うまく回らなくなったり、レールを止めている釘が浮いたり、レールが歪んだり、と長く使うと戸の滑りが悪くなってくるので、交換します。


職人が古い戸車を外している所。
交換だけで、気になっていた戸の開け閉めが楽になる場合も多いですよ☆


建具職人が、何度も鉋(かんな)を使って微調整をしているところは、いつも惚れ惚れします(*´ω`*)
見惚れすぎて、写真忘れました(*ノωノ)
建具職人のお仕事ぶり、やっぱりステキピカピカ

建具職人は、鉋で削りながら、手に伝わる感触なのか、木目なのか、香りなのか、
これは「台湾ヒノキやな」 「これはアメリカやな」 と。

その都度、薄く削られたものをクンクン嗅いでいたら、発見☆
同じヒノキでも、台湾ヒノキ、アメリカヒノキ(米ヒ)、カナダヒノキ(米ヒバ)、国産と、香りが微妙に異なるんです☆
(国産でも、地域によって微かな違いがあるそうです)

台湾ヒノキは、ちょっとアクのあるような香り、アメリカヒノキはスッキリした香り、というような感じ。
(あくまで私の香りイメージです('ω') 表現が上手いかは分かりませんが、確かに香りが違う!)

ヒノキの香り利きコンテストがあったら面白いなと思いました(*´ω`*)


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Posted by 谷野設計 at 17:00Comments(0)日本建築豆知識建具

2018年03月28日

栗林公園の掬月邸(きくげつてい)で見つけたコレな~んだ?答え合わせ☆

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


今日は、前回の記事で出したクイズの答え発表(*´ω`*)

前回の記事をお読みでない方は、先にを読んでクイズにチャレンジしてみてください☆


クイズに出したのは、掬月邸で見つけたこちらの棒


この棒の使用法をボランティアガイドさんに協力してもらって、再現写真を撮ってきました(*´▽`*)♪


実況します☆

棒の方に繋がるレールを走ってきたのは、雨戸です☆


緑の法被を着ているガイドさんに示してもらっているのは、ポイントの場所☆
鴨居に切込が入っています☆

雨戸が、棒に差し掛かりました♪


先ほどの切込の部分から、雨戸を手前に引いてレールを乗り換えます。


クルリン♪


雨戸が、コーナーを曲がりました(*´ω`*)


・・・というわけで、正解は雨戸を廻すためでした(#^.^#)


この棒、「戸回し(とまわし)棒」と言います。

矩折り(かねおり)と呼ばれる、90度に曲がった縁側(廻り縁)で、両面に開口があるのに戸袋が片方にしか付けられない場合などに、
隅の出っ張った所(出隅部)に、戸を回転させる為に付けられています。

同じ役目をするもので、「雨戸廻し金物」があります。(ネーミングがそのまんま('Д')!)


雨戸回し金物の原型が、戸回し棒と考えられています☆

この戸回し棒は、17世紀中期には誕生していました。
それまでの、雨戸や障子を同じ敷居や鴨居で溝分けしていたところから、
雨戸の為の敷居・鴨居が独立し、戸袋から雨戸を1本の溝で引き出す「一筋雨戸」が誕生したことが大きなきっかけです。

雨戸が通る部分の溝が1本になっていますね(手前の白い部分です) (^^)

内部・外部の中間に位置する曖昧な空間が広がったことから、縁の自由度が増しました。
それによって、庭の楽しみ方・鑑賞の仕方も多様になり、戸回し棒の誕生に繋がっていきます。

先ほど、’’戸袋が片方にしか付けられない場合’’と説明しましたが、実際には、庭を楽しむ為に戸袋を敢えて片方にしか付けなかったのかもしれませんね☆
戸回し棒を考えた人に会えたら、誕生秘話を聞きたいです(#^.^#)

栗林公園の他の記事はこちら↓


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2018年03月23日

最近のトキめいた引手(^-^)

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

今日は、久々の引手特集(^-^)

菊の文様が美しい✨


鋲打ちが見事な引手



綺麗な曲線が見事な引手

これまでの引手特集↓





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Posted by 谷野設計 at 23:28Comments(0)お寺の探訪記古民家探訪建具

2018年03月19日

両利きの背中で語る建具職人

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

高松町で行なっている改修工事がもうすぐ完了します⭐️
今日は、木製建具の職人と現場入り♫

建付の悪くなっていた枠を新たに造って、透明なガラスに入れ替えた窓。


こちらの窓は、新しく造った枠に元のガラスを流用✨
ガラスをピカピカに磨いたら、まるで新しいガラスを使ったように生まれ変わりました(^^)♫


お施主様ご希望の錠を取付けるために、職人がノミで箱型の錠が入るように側面を削っているところ。

実は、こちらの建具職人さん、両利きなんです!
カンナもノミも、どちらの手でも出来るなんて、スゴイ✨
「建具造っじょったら、両方使えた方が便利なんや〜。いつのまにか、両方出来るようになっとった」

(´⊙ω⊙`)‼︎
スゴイ✨✨
長年の経験がなせる技ですね!

それにしても、私から見たら、ピッタリ入ってる様に見えるのですが、
何度も何度も細かくチェックして、職人の手に伝わる感覚でピッタリ!と納得いくまで黙々と調整する職人の後姿が
まさに「背中で語る」お仕事ぶりだったのでした( ´∀`)♫
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Posted by 谷野設計 at 20:55Comments(0)日々のあれこれ建具職人の話

2018年02月02日

大工さんのお宅でホレボレする建具に出逢いました✨

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


前回は、岩盤上に建つお寺で一際職人の腕の光っていた「光付け」について、当時の工法に遡ってご紹介しました☆


先日、小豆島の昭和初期に建てられたお宅の改修工事で現地の大工さんとの打合せ。

その際に、大工さん宅に見事な木製建具があり、感動していたら写真とブログの許可を頂きました(#^.^#)
ありがとうございます(*´꒳`*)♫


島の木製建具職人が製作したとのこと。

余り材で造ってもらった、と仰っていましたが、とても納まりが綺麗で惚れ惚れしました☆



もう一つ、こちらは、今では製造されていない昔のガラスを再利用して造っています。



今月の中頃から工事に入る高松の築50年程のお宅の改修では、お施主様のご希望に沿って、もともとあった建具のガラスを流用して建具職人が傷んだ建具を再生します。

昔のガラスの再利用も再生も、簡単なことではありませんが、やはり既製品にはない暖かみと味わいを感じます。

現在、建具職人が製作中の建具も、お施主様と共にワクワク楽しみです(*´꒳`*)


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Posted by 谷野設計 at 22:10Comments(0)日々のあれこれ建具

2017年10月30日

戸袋には、家一軒分の技がある―かつて大工が腕を揮った場所

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。



急に冷え込んできたので、風邪を引かないようにお気を付けください☆

今日は、前から素材を集めてご紹介したいと思っていた「雨戸の戸袋」のご紹介☆

戸袋(とぶくろ)は、雨戸を収納するために外壁に設けられた箱状のもの。
「戸袋の出来を見れば、家の格が分かる」とまで言われ、大工が腕を揮った戸袋。



中央部分は矢羽形の羽目板(はめいた)、その周りを上下は横張り、左右は縦張り、と変化をつけたデザイン。
押縁もデザインの一部としてアクセントになってます☆


鏡板部分は、下見板張り。


こちらも下見板張りです。
上の写真の下見板張りよりも細かく桟が入っています。
細かく桟の入った方が、オシャレな「通」な人の住まいに良く見られます。


矢羽と桝組格子の組み合わせ


竪(たて)格子の戸袋。


へぎ板仕上げの戸袋。
見た目は素朴ですが、目の詰まった良い素材で造られています。


戸袋には、家1軒分の技が凝縮していると言われるほど、かつて大工が技を競った部分なんです☆

凝った戸袋は、乗用車1台分が購入できる程というから驚きます。

日本建築をご覧になる際は、是非、戸袋にも注目してみてください☆
大工の趣向が色濃く残っていて面白いです(*'ω'*)

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Posted by 谷野設計 at 17:10Comments(0)日本建築豆知識建築用語建具