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Posted by あしたさぬき.JP at

2018年10月09日

お寺の写真の贈り物(´▽`*)

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


東かがわ市で絵描きをされている、いのくまさんから写真が送られてきました(^^)

「京都に行っていて、寺の造りを見ていたら谷野さんを思い出しました。お役に立つといいな」
といメッセージと共に(*'ω'*)
なんと嬉しい(*^▽^*)
いのくまさん、有難うございます☆

送ってくださった写真を見ると、私の好きな箇所ばかり♪

京都の光明寺に行かれたそうです。

早速写真のご紹介☆



階段で繋がっている建物との境に、忍び返しが見えます。
右側の建物には、物見の火灯窓(かとうまど)も見えますね。

左側の重厚な屋根を見てみると、隅木という、屋根の角っこを支える木材の先端にも彫刻が施されていますピカピカ
ここに彫刻が彫ってあるのは、珍しく、職人さんの遊び心を感じます☆

屋根の下のごつごつ木材がいくつも重なっている部分(手先)は三手先。
手先が3つ重なった三手先となっていますが、その一番上部の部分に注目してみると、
桁を受ける斗の部分に、肘木(ひじき)があります。
構造の為の肘木ではなく、装飾のために作られていますね。


その下の蟇股(かえるまた)に注目してみても、シンプルながら実肘木を持った装飾性の高いもの。
実肘木を持った蟇股、有名どこでいうと、日光東照宮の眠り猫があります。
蟇股の彫刻を見てみると、鎌倉時代以降の蟇股に良く見られる猪目(ハートに見えるくり抜き)が見えます(^^)



こちらは、木鼻と虹梁の彫刻を写してくれている写真☆
唐草や大渦といった禅宗様の彫刻の特徴が見られます。
彫が深くて、凛とした雰囲気を感じる木鼻ですね(´▽`*)

こちらは、蟇股(かえるまた)と大瓶束(たいへいづか)

大瓶束は、左右に鰭(ヒレ)と呼ばれる彫刻が付いている「笈型(おいがた)」。
こちらの笈型大瓶束は、結綿(ゆいわた)部分の彫刻が大きくダイナミックなところがとても特徴的です。


大瓶束の下に見える蟇股も彫刻が深くて、輪郭がくっきりしてますね☆
脚の部分は、彫刻が施されていないシンプルなものですが、内部の彫刻は装飾性が高く、
先ほどの蟇股同様に、実肘木があります。
鎌倉末期~室町位の彫刻の特徴を持っています。


いずれも年月をそんなに重ねているようには見受けられないので、再建や修復等の際に、創建時のものを模造したのではないかと思います。

送っていただいた写真でとっても楽しめました☆
いのくまさん、有難うございます(´▽`*)♪
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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
0879-43-6807
info@tanino-sekkei.co.jp


  


Posted by 谷野設計 at 18:15Comments(0)日々のあれこれお寺の探訪記

2018年10月08日

ご当地のレア物釘隠しがコレクションに仲間入り(´▽`*)

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


連休中、鹿児島へ行ってきました。

当初の目的は、屋久島で縄文杉を見ることだったのですが、
残念ながら、台風の影響で鹿児島からの屋久島行き飛行機が欠航。
(以前、高取城に登ったのは、屋久島トレッキングの予行演習でした。)

屋久島は、また再チャレンジすることにして、今回は、鹿児島のパワースポットや史跡などを巡りました☆

飛行機の欠航が決まってから、即座にあちこちに電話して鹿児島の旅程を組んでくださったNNA(株)の永野さん。
永野さんのおかげで、はじめから鹿児島が目的だったと思えるくらい、楽しい探訪旅行になりました(*^▽^*)
有難うございます☆

あまりに充実して、沢山探訪したので、書くことが沢山ピカピカ


今日は、鹿児島探訪で増えた釘隠しコレクションをご紹介(*´ω`*)♪

先ずは、シンプルなものから☆

釘隠しの最も古いタイプに近い饅頭型の釘隠し


四方を面取りした長方形の黒漆塗り


同じく面取りの長方形ですが、模様の入った漆塗り


四葉の形




ここからは、ちょっとづつレアなもの☆
巾着型の釘隠し

巾着には、「お金がたまりますように」「家業が繁栄しますように」といった願いが込められています。



桃は、瓦のおまじないの記事でも書きましたが、邪気払い、悪霊を追い払う意味があります。

コウモリの釘隠し

コウモリの釘隠しは、逆さのものや、飛んでいるものなど、同じコウモリでもレパートリーが豊富です。
蝙蝠は、「福が訪れますように」というおまじないの意味があります。

葵の釘隠し

葵の紋といえば、三つ葵の徳川の家紋が最も有名ですね☆
でも、実は、三つ葉の葵は、架空のもので、この釘隠しのように双葉のものが通常の葵です。
多年草であることから、長く繁栄するようにという願いがあります。
また、双葉葵は、京都の加茂神社の神紋で、神聖な植物として古くから知られています。


茶の実

茶の実は、高級品で霊験あらたかな薬として珍重されたため、「長寿」や「健康」の願いが込められています。

透かし彫りの菊の紋

菊の紋自体は、とても多いですが、このような手の込んだ透かし彫りはなかなかのレアものです☆


そして、最もレア度の高いこちら(´艸`*)
桜島大根☆

他の地域では見られないご当地釘隠しです♪
大根は、聖歓喜天という神のお供え物として、福をもたらす野菜とされています。
また、邪気払いや、無病息災の意味もあります。

大きな桜島大根なら、なおのこと効果絶大な気がしますね(´▽`*)


これらの釘隠し、実は、一つの建物で撮ったもの。
こんなに沢山の種類の釘隠しが用いられているのは、なかなかありません。
その建物、仙巌園の御殿です。

色んな釘隠しに出会えてルンルンで御殿を出た後、外の看板に気づきました。

”探してみよう、釘隠し”の看板!
見ると、建物内にある釘隠しがすべて載っていました('Д')
全11種類! 
私が見つけたものと確認すると、
漏れなく見つけてる☆わ~い(´▽`*)♪


こんな看板があると、お子様連れでも、楽しく建築探訪出来ますね☆
釘隠しって何?という方でも、これがきっかけで日本建築に興味を持ってくれたら嬉しいです(*'ω'*)
素敵な看板にも、ホッコリしました(*^-^*)

その他の釘隠しコレクション





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2018年10月04日

新しい畳を敷きました☆

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

前回の記事では、
恐怖の間か?はたまた神聖な間か?切腹の間について
ご紹介しました。

寸法を測りに伺ったお家の畳を新しくしました。

ビフォアの状態


古い畳を全て取った後の状態。
新しい畳を敷く前に、掃除をして綺麗にします。


凶の間にならないように、右付きで畳を敷いていきます。




このお部屋は、真ん中に半畳を持ってくる敷き方。
真ん中部分を残して、周囲から廻るように敷いていくので、「回し敷き」と言います。


真ん中の半畳を敷く前に、畳がフラットになるように、高さの調整をしています。
古い家では、床が下がっていたりする場所があるので、微妙な調整を畳の表地の切れ端を畳の下に敷いて調整しているところです。


全部の畳みが敷き詰まったら、畳の上をお掃除。


イ草の良い香りに部屋が満たされました☆
思わず深呼吸したくなります(*^-^*)

畳を新しくしてから1年程は、イ草の湿気対策には特に注意が必要です。
イ草が新しいものは、吸湿性が高いので、小まめに換気をしましょう。

新しいイ草の畳で、部屋の雰囲気が明るく、心なしかイ草の香りで空気も新鮮に感じます(^^)

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Posted by 谷野設計 at 12:08Comments(0)工事の様子床材

2018年10月03日

築70年程のお家の現状調査

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


築70年程のお家で、建物の現状調査を行っています。

下げ振り器を使って、柱の傾きを調べているところ。
使用している下げ振り器は、
でご紹介している現在の下げ振りです。


壁のヒビ割れ箇所の拾い出し


ひび割れの大きさを測っているところ。


その他、建具の傾きや木材のスキなど、全部の部屋を一つずつ調べていきます。

最終的には、調査結果を図面と調査資料にまとめて、お客様にご説明します。

今回の調査は、周辺のビル建設等で、家の傾き具合などに不安を持っているお客様からのご依頼。

耐震診断の調査同様に、細かい部分も漏れのないように注意しながら調査していきます。

建物の調査をするメリットは?
・現状の建物の傷み具合を把握すること
・建物を残していくために、どこを重点的に直していくかが分かる
・今後の保存資料として活用する


ことです。

こちらのお宅は、古い数寄屋風の建物。
ご家族が、『後世にこの建物を残していきたい』という強い使命をお持ちです。


私も、そのご家族の想いに応えるために、精いっぱいお手伝いさせていただきます。

関連記事↓


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Posted by 谷野設計 at 18:46Comments(0)日々のあれこれ