2017年05月22日
簾がお店に並んでいたので、簾について書いてみました☆簾は古代人も使ってた
こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。
お久しぶりの更新になってしまいました<(_ _)>
毎年のことですが、この時期になると、草木の成長が早いですね☆
ポカポカ日和が気持ちよいし、この時期の青々した風景がとっても好きです(*'ω'*)
買物をしている時に、「簾(すだれ)」が目に入りました。
そこで、今日は簾(すだれ)について書くことにしました(*^-^*)

軒に掛かっている簾を見ると、何とも風流で落ち着きます。
簾越しに見る外の景色も素敵ですよね☆
簾とは?
簾は、軒下に掛けて日差しを弱め、風を通す役割のもの。
それに加え、目隠しとしての役割も。
室内から外は見えるのに、外から中が見えないのが特徴です。
レースカーテンやブラインド、ロールカーテンと比べても、この3つの効果を併せ持っているものって、なかなか無いですよね。
簾の素材は、一般的に葦(ヨシ)や竹ですが、それ以外にも、篠(しの)、萱(かや)、菅(すげ)、真菰(まこも:畳の記事でもご紹介しています)などがあります。
そういった素材を細かく割いて、糸で編んだものが簾。
因みに、葦簀(よしず)は、簾の中で葦を素材としたもので立て掛けて使うものを言います。
簾の高級なものは、「御簾(みす)」や「玉垂れ(たまだれ)」と呼ばれます。
神社やお寺などで、御簾は見かけますね☆
簾(すだれ)の語源
簾の語源は、『隙間』や『透く』を表す「簀(す)」を垂らす ことから、簀垂れ⇒簾 とする説と、
住居を表す『巣(す)』の前に垂らす ことから、巣垂れ⇒簾 とする説があります。
簾の歴史
簾は、中国から日本へ伝来したと考えられています。
中国では『漢書』の中に、「簾」が出てきます。紀元前の前漢時代に既に簾が存在したと考えられています。
その記述の中で、寝殿の入口に簾が使われているんです。
畳以上に古い歴史ですね!
日本に、「簾」という言葉が初めて文献に登場するのは『万葉集(まんようしゅう)』の中です。
額田王(ぬかたのおおきみ)が詠った和歌に
君待つと わが恋ひをれば わが屋戸の すだれ動かし 秋の風吹く
飛鳥時代には、簾が伝来していたことが分かります。
ただ、弥生時代や古墳時代に、筵(むしろ)や蓑(みの)を作る『菰桁(こもげた)』という道具があったことや、
縄文時代後期の青田遺跡から簾状の遺物が出土していることから、もっと以前に伝来していた可能性が考えられます。
大和王権時代には、隼人(はやと)と呼ばれる官職についた人々が、竹細工と専門に行ったとされています。
簾も竹細工の一種として製作されていたかもしれません。
平安時代以降は、文献の他、絵巻などでも簾は登場します。
枕草子で有名な清少納言、源氏物語の紫式部…
簾が平安貴族の生活に、ごく普通に存在していたことが窺えます。
江戸時代には、城・武家屋敷・神社・お寺・商家・・と様々な場所で使われています。
畳奉行のことを以前書きましたが、簾にも専門の職人がいて、御簾師と呼ばれていました。
古代から現代まで、長く生活の身近にある簾。
歴史を折ってみると、簾の活用法が見えてきます☆
明日は、夏だけじゃない、簾の活用法をご紹介します☆
************************
古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
0879-43-6807
info@tanino-sekkei.co.jp
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。
お久しぶりの更新になってしまいました<(_ _)>
毎年のことですが、この時期になると、草木の成長が早いですね☆
ポカポカ日和が気持ちよいし、この時期の青々した風景がとっても好きです(*'ω'*)
買物をしている時に、「簾(すだれ)」が目に入りました。
そこで、今日は簾(すだれ)について書くことにしました(*^-^*)
軒に掛かっている簾を見ると、何とも風流で落ち着きます。
簾越しに見る外の景色も素敵ですよね☆
簾とは?
簾は、軒下に掛けて日差しを弱め、風を通す役割のもの。
それに加え、目隠しとしての役割も。
室内から外は見えるのに、外から中が見えないのが特徴です。
レースカーテンやブラインド、ロールカーテンと比べても、この3つの効果を併せ持っているものって、なかなか無いですよね。
簾の素材は、一般的に葦(ヨシ)や竹ですが、それ以外にも、篠(しの)、萱(かや)、菅(すげ)、真菰(まこも:畳の記事でもご紹介しています)などがあります。
そういった素材を細かく割いて、糸で編んだものが簾。
因みに、葦簀(よしず)は、簾の中で葦を素材としたもので立て掛けて使うものを言います。
簾の高級なものは、「御簾(みす)」や「玉垂れ(たまだれ)」と呼ばれます。
神社やお寺などで、御簾は見かけますね☆
簾(すだれ)の語源
簾の語源は、『隙間』や『透く』を表す「簀(す)」を垂らす ことから、簀垂れ⇒簾 とする説と、
住居を表す『巣(す)』の前に垂らす ことから、巣垂れ⇒簾 とする説があります。
簾の歴史
簾は、中国から日本へ伝来したと考えられています。
中国では『漢書』の中に、「簾」が出てきます。紀元前の前漢時代に既に簾が存在したと考えられています。
その記述の中で、寝殿の入口に簾が使われているんです。
畳以上に古い歴史ですね!
日本に、「簾」という言葉が初めて文献に登場するのは『万葉集(まんようしゅう)』の中です。
額田王(ぬかたのおおきみ)が詠った和歌に
君待つと わが恋ひをれば わが屋戸の すだれ動かし 秋の風吹く
飛鳥時代には、簾が伝来していたことが分かります。
ただ、弥生時代や古墳時代に、筵(むしろ)や蓑(みの)を作る『菰桁(こもげた)』という道具があったことや、
縄文時代後期の青田遺跡から簾状の遺物が出土していることから、もっと以前に伝来していた可能性が考えられます。
大和王権時代には、隼人(はやと)と呼ばれる官職についた人々が、竹細工と専門に行ったとされています。
簾も竹細工の一種として製作されていたかもしれません。
平安時代以降は、文献の他、絵巻などでも簾は登場します。
枕草子で有名な清少納言、源氏物語の紫式部…
簾が平安貴族の生活に、ごく普通に存在していたことが窺えます。
江戸時代には、城・武家屋敷・神社・お寺・商家・・と様々な場所で使われています。
畳奉行のことを以前書きましたが、簾にも専門の職人がいて、御簾師と呼ばれていました。
古代から現代まで、長く生活の身近にある簾。
歴史を折ってみると、簾の活用法が見えてきます☆
明日は、夏だけじゃない、簾の活用法をご紹介します☆
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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
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