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Posted by あしたさぬき.JP at

2017年01月11日

酉年に便乗☆家に関わる鳥たち特集 第一弾!(酉?鶏?干支についてもちょこっと)

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


昨日は、寒川町のお寺で、虹梁や蟇股に施された江戸時代の絵様について書きました☆

そういえば、今年に入り、直ぐに出会ったのは猿だったのですが、今年の干支の酉について書いてない(/ω\)

干支の酉ですが、起源からいうと、実は動物の鳥とは関係ありません。
古代中国で酉は、酒樽を意味して、お酒に関わる漢字です。
作物から酒を造る十の月(十番目)に酉(本来は「ゆう」と読む)をあてはめ、十二支を分かりやすく農民に知らせるために、動物を当てはめたと言われています。
因みに、この時当てはめた動物は、鶏(ニワトリの原種)です。

日本でも、ニワトリは神聖な鳥とされています。「古事記」では、「天の岩戸隠れ」で天照大御神が隠れて世界が闇に包まれた際、ニワトリが鳴いて天照大神を呼び出したとされています。
四国八十八か所札所にも、ニワトリに関わる逸話があるのですが、それはまたお寺の探訪の際に書きたいと思います☆

ということで、今回は酉年にちなんで家に関連した鳥をご紹介します☆


・鳥伏間(とりぶすま)
鳥衾とも書きます。

鬼瓦の上に突出した円筒形の瓦です。鬼がちょんまげしてる様にも見えます。
江戸中期の図解辞典『和漢三才図会』には、「鳥が常にここに休む」と書かれ、「鳥休み」とも呼ばれます。

・鳥居棚(とりいだな)
床脇に設けられる棚の種類の一つで、中央の棚が左右よりも高い位置にあるもののことを言います。
形が、神社の鳥居に似ていることからその名前が付きました。

中央の棚の両端に筆返し、左右に海老束、棚の地袋が備えてあります。(上の絵では、地袋を省略して描いています。
地袋のないものは、特に「西桜(せいろう)棚」と呼ばれます。

それっぽく撮った鳥居の写真が下です。・・・なんとな~く似てるような、似てないような・・・

因みに、神社の鳥居の語源とされるものは沢山あるのですが、その一つに、先述の「天の岩戸隠れ」でニワトリが停まった横木を鶏栖(とりい)と呼んだことからという説もあります。


酉年に便乗シリーズ(´▽`)
明日は、鳶職人(とびしょくにん)について紹介します☆
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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
香川県さぬき市大川町富田西2911-1
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Posted by 谷野設計 at 15:34Comments(2)日本建築豆知識建築用語

2017年01月10日

虹や蛙に彫る彫刻☆江戸時代はどんな絵模様?

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


今日は、先月取材を受け掲載させていただいた香川の住宅情報誌「iepro」(ナイスタウン出版)を、庫裡の改修工事をさせて頂いたお施主様にお届けに伺いました。

素敵な紙面に仕上げていただき、お施主様と一緒に楽しみながら読みました(^^)
香川の住宅会社の情報が沢山載っていて、色んな家の写真が見られるので、お勧めです☆
お施主様も、「この家もかわいい」「このソファ―オシャレ」とインテリアの参考にされていました。

帰る前に本堂の写真を撮らせていただきました♪
何度見ても、仏寺建築は面白い(*‘ω‘ *)


下の写真は、向拝の縋る破風(すがるはふ)
{縋る破風は、淡路島の護国寺の記事で紹介しています}部分の桁隠し(けたかくし)


中央に家印があります。


旧庫裡の正玄関の唐破風屋根の上にも家印の瓦がありました。



下の写真は、虹梁(こうりょう)と蟇股(かえるまた)

虹梁の絵様(彫刻の模様)は、流水。蟇股は、・・・??分かりません((+_+))
パッと見て、「毛虫?!」と思ってから、それ以外に見えない。。。

因みに、虹梁は中国から伝わった建築様式から取り入れられましたが、中国では、「虹梁」ではなく「月梁」と言います。

蟇股は、本来構造材としての役割も持っていたのですが、平安時代後期には装飾として取り入れられるようになり、室町時代には彫刻のデザインの種類も格段に増えました。
目立つ場所にあるため、蟇股の装飾に凝る棟梁が増え、棟梁の腕前を測る場所ともされていました。
果ては、蟇股専門の彫刻家が登場することになります。
有名なのは、「左甚五郎」
日光東照宮の眠り猫をつくった方です。

(眠り猫:日光東照宮)


下の写真は、海老虹梁(えびこうりょう)と手挟(てばさみ)

海老虹梁は(えびこうりょう)は、虹梁の中でも、高低差のある部分を繋ぐ時に使われるもので、特に寺院の向拝部分に良く見られます。
海老虹梁には、流水と渦、手挟には、雲の絵様が施されています。


江戸時代に作られたお寺は、折衷用の形式が多く、虹梁・蟇股などに施される絵様が図案化されたこともあり、豊富なデザインを楽しめます。
図案化された絵様は、着物などの柄とも密接な関係があるんですよ☆

お寺の彫刻を見ながら、着物の紋様と照らし合わせてみても面白いかもしれません(^^)

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Posted by 谷野設計 at 17:10Comments(0)お寺の探訪記建築用語屋根

2017年01月06日

なまこ壁で蔵の冷え性チェック―腰巻・腹巻・鉢巻・全身タイツ?!

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


その形が、なまこに似ていることから名付けられたなまこ壁。
漆喰の白と瓦の黒とのコントラストがとても綺麗です☆

なまこ壁の役割と、四半張りという目地について以前ご紹介しました。

今日は、なまこ壁の位置に注目します(*'ω'*)


まず、初めに香川で最も良く見られるなまこ壁は「腰巻き」


腰壁部分がなまこ壁になっています。


もう少し海風の強い寒い場所に行くと「腹巻き」をしているのが見られます。
下の写真で、1階の屋根の上部に見える、なまこ壁がそうです。

岡山の倉敷美観地区では、腰巻と腹巻をした冷え性さんが多いです☆

下の建物は、「腹巻き」だけじゃなく、更に気合を入れて、「鉢巻き」もしています。

なまこ壁で有名な、静岡県松崎町では、全身タイツならぬ全身なまこが見られます☆

この「腰巻き」「腹巻き」「鉢巻き」、私が面白がって付けたわけではありません(^^)
なまこ壁は、建物のどの位置にあるかで、こう呼ばれます。

屋根の桁(けた)より上では、「鉢巻き」
建物の下部(腰部分)では「腰巻き」
その中間部では「腹巻き」

建物をぐるっと巻くように囲っているので「巻き」とついています。

土壁の保護のためのなまこ壁は、土地の気候などに合わせて、施工される場所(位置)や範囲が異なります。
特に瀬戸内海沿岸では、模様を楽しむオシャレさんが多いんです♪
気候に合わせて、着込んでいく蔵、面白いですね(*'ω'*)


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2017年01月05日

八栗寺の旧遍路道で参拝☆

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


初詣は、決まって牟礼の八栗寺(85番札所)にお参りしています。
八栗寺は、五剣山の8合目にあるお寺。

参拝のためのケーブルカーもあるのですが、毎年初詣では歩いて登っています。

今年は、いつもの参拝ルートを登っていると、途中で去年は無かった「旧遍路道」と書いた木の看板がありました。

丁度その道を降りてきた方が、「土がフカフカで歩き易かった」と仰るので、旧遍路道に挑戦してみました。


確かに、土がフカフカしてます。これは、歩きやすい!と思ったのですが、中盤あたりに差し掛かると、木の根っこに躓きそうで、
景色を楽しむ余裕もなくなり、ひたすら転ばないように用心して歩きました。
所々にお地蔵さんがありました。

木に目印が付けられているところも何か所か。

この道を、昔の人は着物で通ったのか?!すごいなぁ~と思いながら、無事登りました。

いつもと違う参拝ルートでお参りすると、それだけで新鮮な心持になりました。


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Posted by 谷野設計 at 18:02Comments(0)日々のあれこれ

2017年01月04日

年明け直ぐに出会ったのは、酉じゃなくて猿でした☆

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


新年明けましておめでとうございます。
探訪ブログを始めて2年目。
日本の知恵と技術の詰まった建物の魅力や古い建物の耐震、古民家のインスペクションなど、様々な情報を探訪を通して今年もお伝えしていきたいです。
今年は、どんな場所に探訪に行こうかワクワクしています(*'ω'*)
今年も宜しくお願いいたします<(_ _)>


さて、今年の年越しは、昨年庫裡の改修をさせて頂いた寒川町のお寺にお邪魔しました☆
除夜の鐘を近隣の方が沢山いらっしゃって、順番につきました。

竹で作ったキャンドルホルダーにキャンドルを灯して、幻想的な雰囲気


年明けを皆で祝った後に、庫裡にお呼ばれしてきました☆

本堂から庫裡への通路の途中で、昔は庫裡の正式な玄関に使用されていた場所を通ります。
そこで、見つけました\(^o^)/

とっても状態の良い猿ちゃん♪ こちらは上げ猿です。
なんのこっちゃい?!の方は、以前、この猿について書いた記事をご覧ください☆

今も現役で働いている姿に興奮していたら、居合わせたおじいさん達に聞かれ、さながら講習会を開催。
「面白いなぁ~」「知らんかったわあ~」と喜んでいただけて、新年を迎えて早々、今年も素敵な探訪が出来そうな予感で幸せいっぱいになりました♪

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Posted by 谷野設計 at 17:41Comments(2)お寺の探訪記建築用語建具