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Posted by あしたさぬき.JP at

2017年01月12日

酉年に便乗☆家に関わる鳥たち特集 第二弾!鳶(とび)職人 語源クイズ

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


前回の記事では、十二支の酉と、鶏についてと、家に関わる鳥の中で、鳥伏間と鳥居棚についてご紹介しました。

今回は、酉年に便乗シリーズ第二弾!

鳶(とび)職人について☆

鳶職人の「鳶(とび)」も鳥の名前ですね☆


この名前の語源は、なんでしょう?

今回は三択クイズ!

1. 職人の作業する様子が「鳶」の飛んでいるように見えるから

2. 職人が使う道具が鳶の嘴(くちばし)に似ているから

3. 丁場(ちょうば)が訛って「とんび」と呼んだから


鳶職人とは、特に高所作業を得意とする職人です。
鳶職人と一口に行っても、専門によって様々な鳶職人がいます。



鳶(とび)と呼ばれるようになったのは江戸時代からです。「鳶の者」と呼ばれていました。

大きく分けると、野丁場(のちょうば)鳶と、町丁場(まちちょうば)鳶があります。

現在は、大規模な工事を行う現場を野丁場、小規模なものを町丁場と呼んだり、その組織体制の大小を表します。

元は、町丁場は、「町」という行政上の自治の管轄(町奉行)で、建築関連の仕事以外にも、町内の祭礼や年中行事など、地域の世話役的な役割を担っていました。

野丁場というのは、町丁場に対して後に出来た言葉で、江戸幕府により道路工事や河川整備などの天下普請によって、新たに出来た土地を指します。
自治「町」に対して、自治の管轄が未だ出来ていない土地を「野」と呼びました。
「野」で仕事をする又は、「野」の仕事をする鳶(とび)を野丁場鳶と指すようになりました。


ところで、江戸時代の鳶(とび)の大活躍といえば、「消火活動」です。
江戸時代の消火活動で主だったことは、火の燃え広がりを防ぐために、火元の建物や火が及びそうな建物を壊すこと。


町の勇士が集まって結成される「火消し」集団の中でも、鳶は重宝がられました。
建物の造りに詳しく、且つ屋根から屋根へ華麗に駆け巡ることが可能で、素早く解体できるからです。
鳶は、町のヒーロー的存在で、歌舞伎の演目にも取り上げられるほど、人々の関心の的になりました。

今でも、消防の出初式で、梯子登りなどが行われるのも、「火消し」といえば「鳶」という江戸時代からの名残ですね☆


そして、火消しを行う際に使用した道具が「鳶口(とびぐち)」という道具です。
先端に鉤(かぎ)の付いた長い鉄製の棒で、その鉤の部分が鳶の嘴(くちばし)に似ていることから「鳶口」と言います。

「鳶(口)を持つ者」「鳶(口)を使う者」というのが、鳶(とび)職人の語源になったんです。
ということで、正解は、2番です!(^^)!



高所の危険な作業も多い鳶職人。
今も昔も建築に欠かせない重要な存在です。

次回は、酉年に便乗☆家に関わる鳥たち特集 第三弾!シャチの祖先が鳥?! です。

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Posted by 谷野設計 at 15:13Comments(0)日本建築豆知識建築用語職人の話