この広告、メッセージは90日以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事でこのメッセージが消せます。
  

Posted by あしたさぬき.JP at

2017年01月31日

日本独自の床材「畳」の持つパワー☆

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


昨日は、畳縁のカタログが届いたので、オシャレな畳縁の話を書きました☆
畳縁の歴史も、今度書きたいと思います(*'ω'*)

今日は、畳についての記事をまだ書いていなかった!ということで、畳についてちょこっとご紹介します。

畳は、日本人の住まいの歴史にはとっても深く関係しているので、一記事では書ききれないことが沢山あります。
なので、今日は、畳の性能についてに絞ってご紹介したいと思います。



畳は、畳床(たたみどこ)という畳の台になるものに、畳表(たたみおもて)という表装に使う敷物をかぶせて縁を付けて出来ます。

畳は、「高温多湿」の日本の風土に適した床材の一つです。
畳床に使われる藁も、畳表に使われる藺草(いぐさ)も中空のストローのような構造のため、
弾力性、断熱性、保温性に優れ、日本の元祖・断熱材と言ってもいいものです。


適度に水分を吸収して、乾燥時に吐き出すので、湿度調整の機能も持っています。
更には、遮音性・防音性、脱臭効果もあり、畳の香りは癒しの効果もあるという研究結果も出ています。

畳を歩く感触や、畳の香りなど、「畳って癒される」という人も多いと思います。

でも現在は、ダニやカビの温床となるといわれ、畳に対してマイナスのイメージを持っている方も多いよう。。。

実は、現代の高気密住宅と、開放的な古い木造では、結果に差が出るんです。

現代の高気密住宅では、畳の持つ保湿性能の高さが、逆にダニやカビの生育条件に適した環境を生み出してしまいます。
高気密の住宅自体が、気候の異なる海外で育った建築の考え方が基盤となっているため、畳の持つ性能が過度な性能になってしまうんですね。。


一方、古い木造住宅(日本の伝統的な建築)は、開放的な造りで、風通しの良い住宅であるため、温床になるほどの湿度を畳が有しないんです。ただし、掃除が行き届いていないと、ダニはエサを求めて寄ってきます。


高気密住宅で畳を使用する場合は、室内だけでなく、床下の換気や湿度の管理の設計も大切です。
畳の持つ高い性能を効果的に発揮させるように設計することがポイント。

最近では、イ草畳だけでなく、和紙をこよりにして編んだ畳もあり人気です。
防水加工もしてあるので、液体をこぼしても安心。
現在の高気密住宅でも、カビが発生しにくいのも安心です。


日本独自の床材「畳」の持つパワー、海外の方にとってもとても魅力的だそうです。
日本の中でも、再度見直されたら良いなと思います。

次回は、畳の歴史をご紹介します☆

************************
古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
0879-43-6807
info@tanino-sekkei.co.jp
  


Posted by 谷野設計 at 17:32Comments(0)日本建築豆知識床材