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Posted by あしたさぬき.JP at

2017年01月10日

虹や蛙に彫る彫刻☆江戸時代はどんな絵模様?

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


今日は、先月取材を受け掲載させていただいた香川の住宅情報誌「iepro」(ナイスタウン出版)を、庫裡の改修工事をさせて頂いたお施主様にお届けに伺いました。

素敵な紙面に仕上げていただき、お施主様と一緒に楽しみながら読みました(^^)
香川の住宅会社の情報が沢山載っていて、色んな家の写真が見られるので、お勧めです☆
お施主様も、「この家もかわいい」「このソファ―オシャレ」とインテリアの参考にされていました。

帰る前に本堂の写真を撮らせていただきました♪
何度見ても、仏寺建築は面白い(*‘ω‘ *)


下の写真は、向拝の縋る破風(すがるはふ)
{縋る破風は、淡路島の護国寺の記事で紹介しています}部分の桁隠し(けたかくし)


中央に家印があります。


旧庫裡の正玄関の唐破風屋根の上にも家印の瓦がありました。



下の写真は、虹梁(こうりょう)と蟇股(かえるまた)

虹梁の絵様(彫刻の模様)は、流水。蟇股は、・・・??分かりません((+_+))
パッと見て、「毛虫?!」と思ってから、それ以外に見えない。。。

因みに、虹梁は中国から伝わった建築様式から取り入れられましたが、中国では、「虹梁」ではなく「月梁」と言います。

蟇股は、本来構造材としての役割も持っていたのですが、平安時代後期には装飾として取り入れられるようになり、室町時代には彫刻のデザインの種類も格段に増えました。
目立つ場所にあるため、蟇股の装飾に凝る棟梁が増え、棟梁の腕前を測る場所ともされていました。
果ては、蟇股専門の彫刻家が登場することになります。
有名なのは、「左甚五郎」
日光東照宮の眠り猫をつくった方です。

(眠り猫:日光東照宮)


下の写真は、海老虹梁(えびこうりょう)と手挟(てばさみ)

海老虹梁は(えびこうりょう)は、虹梁の中でも、高低差のある部分を繋ぐ時に使われるもので、特に寺院の向拝部分に良く見られます。
海老虹梁には、流水と渦、手挟には、雲の絵様が施されています。


江戸時代に作られたお寺は、折衷用の形式が多く、虹梁・蟇股などに施される絵様が図案化されたこともあり、豊富なデザインを楽しめます。
図案化された絵様は、着物などの柄とも密接な関係があるんですよ☆

お寺の彫刻を見ながら、着物の紋様と照らし合わせてみても面白いかもしれません(^^)

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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
香川県さぬき市大川町富田西2911-1
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Posted by 谷野設計 at 17:10Comments(0)お寺の探訪記建築用語屋根