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Posted by あしたさぬき.JP at

2016年06月21日

お寺の鐘つき堂(鐘楼)-地蔵寺(さぬき市志度)表裏で異なる蟇股の彫刻

こんにちは☆

谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


お寺ににある鐘を突くための「鐘つき堂」。別名:鐘楼(しょうろう)

小さい空間に、匠の技が詰まっている、見応えのある建物です。


写真は、徳勝寺(さぬき市寒川)の鐘つき堂。柱のアップ画像です。
軸組を安定させるために、4本の柱は少し内側に傾けています。
これは、「転び(ころび)」といい、鐘楼のように壁のない建物に多く見られます。
特に、正方形の平面を持つ4本柱が中央に向かって転んでいるものを「四方転び」と言います。


写真は、地蔵寺(さぬき市志度)の鐘つき堂。

こちらの鐘つき堂は、蟇股(かえるまた)の部分に注目すると面白いです。

蟇股(かえるまた)とは、上部の荷重を受けて、下部の虹梁(こうりょう)という横材に力を伝えるための部材です。
古いものは、厚板で造られたり、2つの角材を山形に合わせたものでしたが、次第に曲線のものへと変化し、
デザイン性の高いものが造られるようになりました。

その形状が、カエルが股を広げているように見えることから、蟇股(かえるまた)と呼ばれています。


さて、地蔵寺の蟇股の面白いところは、

外から見ると、「宝珠(ほうじゅ)」の彫刻



中から見ると「梵経(ぼんきょう)-経典」の彫刻

表裏で、彫刻が異なっているんです☆

寺院では、様々な立体彫刻が見られますが、表裏で彫刻が異なるものがあることに初めて気づきました(;´∀`)
これからは、彫刻を正面から以外にも注目してみようと思います☆




さぬき市志度の地蔵寺探訪は、過去記事から☆









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Posted by 谷野設計 at 16:11Comments(0)お寺の探訪記建築用語