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Posted by あしたさぬき.JP at

2016年06月16日

日本家屋に棲む生き物―専用通路?「鼠潜り(ねずみくぐり)」

こんにちは☆

谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。



日本の住宅に棲んでいる色々な生き物のご紹介(*^-^*)

例えば、屋根の上の「鍾馗(しょうき)さん」や、鬼瓦の鬼、その他にも縁起を担いで七福神(生き物とはちょっと言いづらいですが)

    塀や庭に、鶴・亀やカエルの置物
    室内の装飾にも、「縁起や魔よけ」のために頑張っている生き物たちの例は沢山。


その他の、あまり知られていない生き物をご紹介します。

前回は、戸締り役の「猿」と「猫」をご紹介しました。


今回は、「ネズミ」

ネズミといえば、古い住宅では、天井裏を走る音が聞こえたり、壁に穴を開けられたり。
酷いところでは、電気の線をかじられて、火事になってしまう家もあります。
日本昔話などにも、民家とネズミはセットのように登場しますね☆

ネズミの被害にあわない為に、住宅には工夫がされてきました。

例えば、「ネズミ返し」や「ねずみ木戸」。
*ネズミ返しとは、ネズミが侵入するのを防ぐ装置のこと。
*ねずみ木戸とは、ネズミが台所などに入らないように、細かい桟の入った格子戸のこと。


でも、ネズミの侵入防ぐという観点とは異なるもので、あまり知られていないのが、「鼠潜り(ねずみくぐり)」です。

鼠潜り(ねずみくぐり)」とは、ネズミの通り道を確保して、壁や建具をかじって穴をあけるのを防ぐための、小さな開口部です。

写真の筬欄間(おさらんま)の四隅にある開口部が「鼠潜り」です。

一つ屋根の下で、ネズミと共生するということを前提にされた工夫です。
なんとも、昔の人の心の広さを感じます。
ネズミがそこを行き来している様子を想像したら、なんだか可愛く思えてきますね☆

今でも小さい建具のことは、「鼠潜り」と呼ばれることがあります。(建具のついていない開口だけの場合もあります)



とはいえ、ネズミは住宅にとってはあまり歓迎できる存在ではありません。
壁や建具、家具をかじられる以外にも、先述したように、最悪の場合火事の原因になったり、細菌やウイルスといった害もあります。
ネズミに侵入されないように、建物の破損個所などを放っておかないことは大切です。

家庭で簡単に出来る方法として、ハッかやミントなどのハーブ、クスノキの香りのアロマやスプレーがあります。
ネズミが嫌いな匂いで、侵入させないようにしましょう☆

因みに、ハムスターを飼うのも良いそうです。
ネズミは縄張り意識が高いため、ハムスターの匂いを感じ取り、この家は既に違うネズミの縄張りだと判断するからだそう。




「なまこ」の生息地は↓からどうぞ☆



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Posted by 谷野設計 at 15:47Comments(0)日本建築豆知識建築用語