2016年07月25日
渡邊邸敷地内神社の瓦文様調査2
こんにちは☆
谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。
先日の瓦文様の記事の続きです☆
今日は、巴紋の特集☆
の前に、先日の記事にコメント頂いた「違い鷹の羽(ちがいたかのは)」の紋様のご紹介。

こちらも、前殿の屋根に見られました。
鷹の羽の紋様は、武家に好んで使用された紋様です。
鷹の俊敏で勇猛な性質にちなんで、また矢羽根として使われていたことからと思われます。
鷹の羽も、様々な形で家紋に残されています。
この写真の鷹の羽は、通常の鷹の羽と大きく異なるのが、筋の入り方と間隔です。
通常は、羽を3分割するように筋が2~3本入るのですが、こちらの紋様では等間隔に9本の筋が入っていました。
独特な紋様なので、もっと詳しく調べてみたいです。
さてさて、三つ巴紋について

上の写真は、三つ巴のみの紋様です。
下の写真と見比べてみてください☆
どこが違うか分かりますか?

こちらの三つ巴は、上のものと逆方向に渦を巻いています。
「左三つ巴紋」です。
渡邊邸の神社には、三つ巴と左三つ巴が混在していました。
通常は、混在することのないものです。

後殿の妻部分で見てみると、渦の向きが上部から
左 右 左 右 右 左 ・・ となっていました。
渦の向きだけでなく、三つ巴の周りを囲む「連珠紋」にも違いが。
同じく、上の写真で、連珠紋だけに注目してみると、上部から
13 12 13 12 16 13 となっています。
この妻部分に使われている左三つ巴の連珠紋の数は13でした。
他の場所でも連珠紋の数を見てみると、

写真向かって左から
三つ巴の16連珠紋、 左三つ巴の8連珠紋

写真向かって左から
左三つ巴紋の11連珠、三つ巴紋の16連珠

上は、左三つ巴紋の12連珠

向かって左から
左三つ巴紋の13連珠、三つ巴紋16連珠
三つ巴が用いられた紋だけでも、沢山の種類があることが分かります☆
三つ巴紋や、連珠紋 自体はとても歴史が古いのですが、
その紋様の大きさや、巴尾という部分の長さ、連珠の数などが、時代によって変化しています。
瓦が部分的に葺き替えられながら残っている建物の場合は、色々な時代の瓦が混在しているので、面白いです。
ちなみに、ざっくり古いものと比較的新しいものとを比べると、
古いものは、連珠の数が多く、紋様の大きさが大きく、巴の線の長さが長い特徴があります。
引き続き、調査を続けます☆
************************
古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
0879-43-6807
info@tanino-sekkei.co.jp
谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。
先日の瓦文様の記事の続きです☆
今日は、巴紋の特集☆
の前に、先日の記事にコメント頂いた「違い鷹の羽(ちがいたかのは)」の紋様のご紹介。
こちらも、前殿の屋根に見られました。
鷹の羽の紋様は、武家に好んで使用された紋様です。
鷹の俊敏で勇猛な性質にちなんで、また矢羽根として使われていたことからと思われます。
鷹の羽も、様々な形で家紋に残されています。
この写真の鷹の羽は、通常の鷹の羽と大きく異なるのが、筋の入り方と間隔です。
通常は、羽を3分割するように筋が2~3本入るのですが、こちらの紋様では等間隔に9本の筋が入っていました。
独特な紋様なので、もっと詳しく調べてみたいです。
さてさて、三つ巴紋について
上の写真は、三つ巴のみの紋様です。
下の写真と見比べてみてください☆
どこが違うか分かりますか?
こちらの三つ巴は、上のものと逆方向に渦を巻いています。
「左三つ巴紋」です。
渡邊邸の神社には、三つ巴と左三つ巴が混在していました。
通常は、混在することのないものです。
後殿の妻部分で見てみると、渦の向きが上部から
左 右 左 右 右 左 ・・ となっていました。
渦の向きだけでなく、三つ巴の周りを囲む「連珠紋」にも違いが。
同じく、上の写真で、連珠紋だけに注目してみると、上部から
13 12 13 12 16 13 となっています。
この妻部分に使われている左三つ巴の連珠紋の数は13でした。
他の場所でも連珠紋の数を見てみると、
写真向かって左から
三つ巴の16連珠紋、 左三つ巴の8連珠紋
写真向かって左から
左三つ巴紋の11連珠、三つ巴紋の16連珠
上は、左三つ巴紋の12連珠
向かって左から
左三つ巴紋の13連珠、三つ巴紋16連珠
三つ巴が用いられた紋だけでも、沢山の種類があることが分かります☆
三つ巴紋や、連珠紋 自体はとても歴史が古いのですが、
その紋様の大きさや、巴尾という部分の長さ、連珠の数などが、時代によって変化しています。
瓦が部分的に葺き替えられながら残っている建物の場合は、色々な時代の瓦が混在しているので、面白いです。
ちなみに、ざっくり古いものと比較的新しいものとを比べると、
古いものは、連珠の数が多く、紋様の大きさが大きく、巴の線の長さが長い特徴があります。
引き続き、調査を続けます☆
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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
0879-43-6807
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