2015年12月18日

出雲大社-檜皮葺(ひわだぶき)屋根

こんにちは☆
さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の
工事も頼める設計屋さん
谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


平成の大遷宮の修繕で有名なのは、屋根の葺き替えですね。
檜皮葺(ひわだふき)は、瓦屋根が出現する以前からあった古代の屋根仕様です。
古代は一般的に使用されていたと考えられています。
瓦屋根の出現により、神社本殿など、限定された場所での使用になりました。(時代により、瓦より格が高かったり、低かったりとその地位が変化しているところも面白いところです☆)

檜の樹皮を重ねて竹釘で打っていく施工法です。
檜といえば、貴重な材木ですが、使用される樹皮は木を伐採せずに皮だけを原皮師(もとかわし)という専門の職人さんが剥がしていきます。
樹皮は年月と共に再生されるため、環境に優しい施工法です。
桧皮拵え師(ひわだこしらえし)により、採取された樹皮が加工され、檜皮葺師(ひわだぶきし)により施工されます。
瓦屋根と異なり、軒先(屋根の下側)から一枚一枚樹皮を重ねていきます。
軒先を厚く見せて重厚感を出すことで、独特の気品を携えています。

出雲大社-檜皮葺(ひわだぶき)屋根

出雲大社の檜皮葺きの厚さは、薄いところで30センチ、厚いところでは1メートルほどあるそうです。


出雲大社-檜皮葺(ひわだぶき)屋根
軒付(のきづけ)といわれる屋根の先端部分。
写真の上部の分厚い層の部分が檜皮葺きです。
手斧(ちょうな)という道具で角度を調整します。

すべてが、職人さんの手作業。
屋根の曲線美や、先端の角度調節など、機械では再現できない技術があります。


携わった職人さんの施工のご苦労や伝統継承の想いが、檜皮葺の優美さをより一層高めている気がします☆

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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
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