2015年12月21日

出雲大社 本殿の大社造り

こんにちは☆
さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の
工事も頼める設計屋さん
谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


出雲大社の現存の本殿は、1744年の造営で高さ24メートルの巨大木造建築です。
大社造り(たいしゃづくり)という神明造りと並ぶ最古の建築様式です。
特徴としては、
・桁行(けたゆき)、梁(はり)両方2間の正方形であること
・切妻造りの妻入り
・妻の中央に「宇豆(うず)柱」という太い棟持ち柱があり、入り口は柱をよけて向かって右側に設けられる
・内部の中央に「心柱」がある。

という点です。

出雲大社 本殿の大社造り
↑東側から撮った本殿
高床になっているのが良く分かります。
出雲大社 本殿の大社造り
↑北から撮った本殿(本殿裏)

出雲大社 本殿の大社造り
↑屋根を映したもの
×に組まれているのが、千木(ちぎ)、千木に横に組まれているのが堅魚木(かつおぎ)です。

出雲大社 本殿の大社造り
↑模型の八足門内を映したもの。
本殿の前に楼門があるため、本殿正面の様子ははっきりと確認することができません。
出雲大社 本殿の大社造り
今回特別に端垣内に入らせていただき、楼門正面から本殿を拝ませていただきました。
端垣内は撮影NGの為、模型で楼門前の様子をパシャリ。(写真は模型の八足門外から撮っています)

本来の出雲大社は、地面に直接柱を立てる掘立柱でしたが、現在の本殿は礎石の上に柱を建て、耐久性を高めています。
出雲大社 本殿の大社造り
(こちらの画像は、出雲大社HPより拝借)本殿内部の平面図
本殿の内部中央にある心柱「心御柱(しんのみばしら)」は、構造としては機能していないという点が、建築物として面白いところです。
柱自体が神聖なものとして考えられていたのか、何かの象徴なのか定かではありませんが、興味深いですね☆

そして、もう一つ面白いところが、大国主大神が鎮座されている御内殿の向きです。
このことに関しては、また次回に書きたいと思います☆

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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
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