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Posted by あしたさぬき.JP at

2016年02月18日

玄関―玄人が来るところ(改修工事中のお寺住職のお話)

こんにちは☆
さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の
工事も頼める設計屋さん
谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


現在、庫裡(くり)の改修中のさぬき市のお寺。
庭には、先住職が剪定した梅が綺麗に咲いていました。

様々な知識が豊富な先住職は、会うたびに色んなことを教えてくれます☆

事務所にある蝋梅が私の無茶苦茶な剪定でユニークな花のつき方をしてしまったので、木の剪定の仕方も教えてもらいました(*^-^*)


今回教えてもらったのは、玄関について。
写真は、庫裡(くり)の正式な玄関です。表玄関です。
唐破風の曲線がとても美しいです☆

玄関は禅に入る入口を意味し、「玄人が来るところ」=「玄関」で、玄人とはお坊を表しているのだそう。
「玄関」という字を納得!


玄関の歴史を見ると、平安時代の中門廊(ちゅうもんろう)という玄関の前身であったものが武家の台頭とともに発展し、江戸時代に確立。
身分格差が表現される部分であった為、一部のものしか玄関を持つことが許可されていませんでした。
明治に入りやっと一般家庭にも作られるようになりました。
それでも、お客用の「表玄関」と家族用の「内玄関」が分けられ、現在のように公私の区別のない玄関は近年になってのことです。

日本の住まいは、寺社の歴史と密接な関係があることを改めて感じさせられますね☆


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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
0879-43-6807
info@tanino-sekkei.co.jp
  


Posted by 谷野設計 at 17:54Comments(0)お寺の探訪記日本建築豆知識