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Posted by あしたさぬき.JP at

2017年10月04日

家紋・鬼瓦・家印-紋様図鑑1(内子の八日市・護国の町並み)

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


十五夜お月様。
香川のお天気では、良く見えそうとのことでした(*´ω`*)
今晩はお月見でほっこりしたいと思います☆

前回は、コレクションの仲間に加わった「2つの松の釘隠し」をご紹介しました☆


今日は、内子の八日市・護国の通りの紋特集。
色々な紋が見られたので、2回に分けてご紹介します。



丸に隅立て(すみたて)四つ目(よつめ)
目結(めゆい)の紋様は、鹿子(かのこ)紋様とも呼びます。
平安時代には既にあった紋様ですが、鎌倉時代に家紋に使われるようになりました。
◆の組み合わせでいくつものパターンがあります。



鬼瓦には、「違い巴(ちがいどもえ)」。巴の紋は、時代を跨いでずっと人気の紋様です。
違い巴は、2つの巴が向き合って交差している紋様です。

妻の下の壁部分に見えるのは、「隅切角(すみきりかく)に、ゆり三木」
ここでいう「木」というのは、「算木(さんぎ)」のことで、そろばんが発明される前に計算用に使われていた道具です。


こちらは、妻下に「五三桐(ごさんきり)」

鬼瓦には、巾着の文様

巾着の紋様は、郷屋敷でも見かけました。



「釘抜き(くぎぬき)」
昔の大工道具で、和釘を抜く際に使った「座金(ざがね)」と「梃(てこ)」の組み合わせが釘抜き。
実際の紋では梃(てこ)は省略されています。
大工さんの家紋と思われがちですが、力強さの象徴として用いられます。
「釘を抜く」と「九城を抜く」をかけて、武家が好んで使用したとも言われています。


この瓦当に彫られた紋様は「杏葉(ぎょうよう)」
杏葉は、馬に掛ける金属、革製の装飾品の総称です。
九州の大名家や公家で使用されましたが、使用している家自体は少ない珍しい紋です。
内子で発見したのにもビックリしました。


内子で目にした数少ない鬼面の鬼瓦。
その下の瓦当には、左2つ巴紋。
巴紋については、下の記事でもご紹介しています。
2016/07/25
渡邊邸敷地内神社の瓦文様調査2
こんにちは☆谷野設計の谷野です(^^)お読みいただき、有難うございます。先日の瓦文様の記事の続きです☆今日は、巴紋の特集☆の前に、先日の記事にコメント頂いた「違い鷹の羽(ちがいたかのは)」の紋様のご紹介。こちらも、前殿の屋根に見られました。鷹の羽の紋様は、武家に好んで使用された紋様…




妻下に、「蔦(つた)」の紋様。
鬼瓦には、「打ち出の小槌」
蔦(つた)は家紋として多くのバリエーションのある十大家紋のうちの一つです。
蔦の繁殖力にあやかって使用されます。



五七桐(ごしちきり)
色が落ちていますが、紋の背景は黒で塗られていたようです。
地抜きの五七桐紋です。


五三桐や五七桐など、「桐」をモチーフにした紋は、高貴さのシンボルとして多くの武将が用いました。
花や葉のディテールによって、いくつもの種類があります。
また、皇室の権威として功労者に下賜されることも多いのが「桐」の紋です。


次回も、八日市・護国の紋特集の続きをご紹介します☆
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Posted by 谷野設計 at 18:33Comments(0)日本建築豆知識古民家探訪