2016年03月10日
網代垣(あじろがき)と竹穂垣(たけほがき)-井筒屋敷の中庭より
こんにちは☆
さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の
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谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)
お読みいただき、有難うございます。
伝統的な日本建築の外観や外回りについて興味がある方からよく聞かれるのが、門や塀の種類に続いて「垣」です。
引田にある讃州井筒屋敷の中庭には、異なる種類の垣根が見られます。
下の写真は、網代垣(あじろがき)。
竹を叩き伸ばしたものを網代に組んで、表と裏から横に押し縁という板を当てて造る垣です。
網代とは、交差を2本から3本飛ばしに目をずらしながら編んだもので、垣の他、天井や屏風などにも応用されています。
とても丈夫な上に、網目が美しいのでデザイン性にも優れています。
下の写真は、竹穂垣(たけほがき)。
竹穂とは、竹の幹以外の枝のことで、竹穂を使って作られた垣を竹穂垣と言います。
上部の枝を切りそろえるか、そのまま自然に見せるかで異なる趣を感じさせます。
竹穂でなく、雑木の枝を使ったものは柴垣(しばがき)といって、古代から作られていた形状です。
竹を使って作られた垣は沢山の種類があり、古くから絵巻物などにも描かれ、江戸時代には雛型本が出版されました。
その名称には、素材や形状から名付けられたものの他、由来する寺院の名称がついたものもあります。
寺院の建築がいかに広く建築文化に影響しているかが窺い知れますね☆
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