2015年12月09日
明日から、島根の松山です(*'ω'*)
さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の
工事も頼める設計屋さん
谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)
お読みいただき、有難うございます。
明日から、島根の松山に行ってきます。
毎月1回大阪で受講しているセミナーの特別講です。
10日は出雲大社へのお参りと、島根から受講されている金田さんという方のお店「焼肉屋 若富(わかとみ)」に伺います。
11日は朝からみっちり勉強会です。
島根県は、大学時代に同居していた私の親友が住んでいます。
一昨年前も親友に会いに島根に行き、松江城や出雲大社、玉造温泉を訪れました。
丁度その年、2013年は、出雲大社60年に一度の大遷宮の年。
神の力がリフレッシュされると共に、木造建築の維持と社殿建築の技術を継承していく意味が遷宮にはあります。
その大遷宮を終え、葺き替えられたばかりの檜皮葺(ひわだぶき)屋根を見ることが出来ました☆
金属の釘などは一切使わずに、竹釘を使用して加工した檜の皮を葺いていくのですが、
機械では再現できない手作業のみで出来た屋根の美しさと、海外でも類を見ない職人の技術力に感嘆しました。
今回は、130年前の塗装で再現された銅板の塗装など、改修の様子を見たいと思っています(^^)
伝統的な技法と技術に触れられる機会、とっても楽しみです♪
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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
0879-43-6807
info@tanino-sekkei.co.jp
2015年12月08日
日光東照宮の御水舎と逆立ち狛犬
こんにちは☆
さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の
工事も頼める設計屋さん
谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)
お読みいただき、有難うございます。
上の写真は、御水舎(おみずや)。
お参りをする前に心身を清めるために手を洗ったり口をすすぐための建物です。
唐破風の屋根に銅瓦葺き。
水にちなんで波や竜の彫刻があります。
特に飛龍の彫刻は、東照宮内にある43箇所ある飛龍の中でも最高傑作とも言われています。
柱は全て御影石で造られていて、石の柱に金物装飾という組み合わせは、とても珍しいものです。
手水鉢は元和4年(1618)に九州鍋島藩主が初代将軍徳川家康3回忌に奉納したもので、滝尾神社付近から水を引き神庫裏の石垣から落ちる水の圧力で水が噴き上がる仕組みになっています。
社寺として境内に独立した建物という形で御水舎を造ったのは、日光東照宮が初といわれています。
清めを行う場所を独立して建て、尚且つそこに水にまつわる守り神を置いているところといい、この豪華さといい、ご祭神である家康公に対しての想いが窺い知れますね。
こちらは、飛び越えの獅子。
狛犬か逆立ちしているように見えます。これは、陽明門への石段を上がった左右の玉垣にいました。石段を勢いよく駆け上がり、玉垣を飛び越えて着地した瞬間のポーズに見えることから「飛び越えの獅子」と呼ばれています。
単なる装飾ではなく、石柵が倒れるのを防ぐ控柱の役目も兼ねているのだそうです。狛犬と玉垣は一体で、ひとつの石で彫り抜いてあります。備前(岡山県)産の花崗岩を、荷車の上で粗削りしながら日光まで運んだという伝承があるそうです。
東照宮は、面白い発見が沢山楽しめますね(*^-^*)
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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
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2015年12月07日
江戸風町屋と京風町屋の違い
さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の
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谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

町屋といっても、江戸風と京風で違いがあります。
先ずは、畳の大きさの違い。
京町屋で使われる畳の寸法は「京間」といわれ、畳を基準にする畳割(たたみわり)。
一方江戸風町屋では、「関東間」といわれる柱間隔を基準とする柱割(はしらわり)。
外観の違いでは、
江戸風町屋の特徴は、
屋根が直線的な屋根で、1階より2階の外壁面が奥まっていること。
雨戸の戸袋が片側ではなく、窓の両面にあること、などがあります。
京町屋は、
屋根がむくり屋根という曲線の屋根。
1階と2階の外壁面が揃っていて、2階の階高が低いこと。
床高が高いこと。
などがあります。
古民家を見る際に、江戸と京都、どちらの影響を受けた地域かが分かると、
その土地の歴史も垣間見れて楽しいですよ☆
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2015年12月04日
名古屋城の石垣と刻紋
さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の
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谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)
お読みいただき、有難うございます。
先日名古屋城に行かれた方が石垣の写真を送ってくれました(^^)
石垣に様々な文様が刻印されています。
石垣の文様といえば、「鬼門にあたる方角の角に刻印される魔よけ」と思っていたのですが、送っていただいた写真はどれも角ではなく、
ムムムっつ?!(+_+)と思っていたら、
これは、石垣を作る際の所有者(藩)の印だそうです。 全くもって知りませんでした( ;∀;)
何でも、石垣工事は天下普請の助役大名に分担させて行ったそうです。
工事現場はごった返し、複雑な分担と他家との競争もあり、それぞれ各地から苦労して取り寄せた大切な石材を紛失したり盗まれるのを防ぐために紋を付けて所有者を明確にする必要があったのだとか。
刻印(刻紋)には、□や○や△などを組み合わせたり数字を記入したりととても種類が豊富なようです。
因みに名古屋城の土台となる石垣に使われた石の総数は10万個から20万個。それらの石の中には讃岐地方から集められました石もあるのだそうです。
名古屋城の石垣、ぜひ実際に行って沢山の刻紋を見てみたくなりました☆
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2015年12月02日
伝統構法と在来工法の耐震リフォーム
さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の
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谷野設計の一級建築士・谷野行範です(^^)
伝統構法と在来工法が混在する建物の耐震リフォームを行っています。
古い古民家では、よく増築などで混在する場合があります。
今回は、築200年以上のお寺の庫裏と、その後増築した浴室棟と台所棟です。
台所棟は「伝統構法」でしたが、かなり痛んでおり建て替えて、庫裏に接続する事としました。
浴室棟は、庫裏と間を空けて独立の在来工法でしたので、耐震補強工事をしながら
使いやすくリフォームして行きます。
このように古い建物の場合、工法の違う事がままあります。
増築しても、同じ工法であれば梁をつないで一棟にする事ができますが
工法が違う場合には、それぞれの地震時の振動幅が違うため、相互の揺れ幅を
考慮して、建物間を空けて建てる必要があります。
自ずと耐震改修工事においては、それぞれの建物工法に基づき、耐震計画と工事が必要になります。
これからが、木造専門店の本領発揮です!
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2015年12月01日
木材の適材適所
さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の
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谷野設計の一級建築士・谷野行範です(^^)
お読みいただき、有難うございます。
今回は、住宅建築に使う木材についてお話ししたいと思います。
建築に使う木材は、何種類かありますが、使われる部位によって木材の特徴を
生かして使う事が必要です。
例えば、湿気や水分が掛かりやすいところでは、木自体が油分の多い腐り難い木材を使うとか、荷重の掛かる所では、木の密度の高いものを使うなどされています。
また、建築年代によっても、その時代に多用される木材も変わって来ました。
柱に使われる木材の代表的なものは、杉、桧が今は一般的ですね。
他にも接着剤の進化によって、集成材もあります。
過去には、栂材や米栂が柱に多用された時期もありますが、今は栂材が少ないため逆に高価になっているようです。
柱の中でも、桧や欅(ケヤキ)は、切り倒してから木材強度が100年も上昇し、木の成長年数を経て徐々に強度が低下してゆくそうです。
欅(ケヤキ)は高価であり、柱として使われるのは、寺院とか鐘楼などの建造物が多く民家では稀だと思います。
桧(ヒノキ)は、今でも住宅に使われますが、杉材よりかは高価です。
和室などの柱を見せて、年が経つと柱の中から脂分がしみ出て、光沢を持つようになります。
杉の柱柱は黒ずんで来ますが、ヒノキの柱は淡いあめ色の光沢が出てきます。
杉の柱は、植林の影響もあり柱として安価に手に入ります。
杉材は昔から木材として、柱や板材など又家具にも使われ、馴染みのある材料ですね。
加工もし易く、温かみのある材料です。
土台は、床下の湿度や白蟻の被害防止を考えて、水に強い又白蟻が嫌う木材を使用します。
例えば、桧や欅、栗などで、硬い木材で白蟻の嫌いな香りを持つ材料を使います。
木材の種類と経年の特性を知って、適材適所で使用することで、木造の住宅は長持ちし、また木造ならではの味が出てきます。
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