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Posted by あしたさぬき.JP at

2016年01月11日

小泉八雲旧居―侍屋敷の門と塀

こんにちは☆
さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の
工事も頼める設計屋さん
谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


島根県松江にある、小泉八雲旧居。
旧松江藩士、根岸家の屋敷を小泉八雲が借りて半年ほど住んでいました。
建物は、江戸時代後期のものと推定されています。



塀は、漆喰と板張りの塀で、いたばりは、簓子下見板張り(ささらこしたみいたばり)仕上げ。

下見板(したみいた)という平板を重ね張りし、その断面の形状に合わせて切り込みを入れた簓子(ささらこ)というのこぎりの歯のような棒状の木材で固定する形式です。
板張りの塀は、火や隙間風には弱いものの、風の強いところでは塗り壁が傷みやすいために採用されることが多く、また表面を炭化させることで、火災時の着火性を抑えたり、耐久性を高める効果があります。



城下町の防衛のために計画的に造られた侍屋敷は、領主から与えられる今の社宅のようなものです。

門は、棟門という2本の主柱の上に切妻屋根をのせたもの。倒壊しやすい棟門の欠点を補うように、裏に控柱を建てていますが、控え柱は、棟まで到達していません。後つけのような感じでした。

興味深かったのが、門の棟部分。

写真では分かりずらいのですが、棟の部分は瓦ではなく石でできていること。

来待(きまち)石という松江で採掘される凝灰質砂岩を棟石に使用するのが一般的だったようです。この来待石は、松平氏が藩主を勤めた時代、藩外不出の石とされていたそうです。

この棟石は、出雲でも一般の年代を経た住宅では多く見受けられました。
島根県の特徴なのかもしれません。


ところ変われば~で、古い建物にはその地域の特徴が表れるので面白いですね☆



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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
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Posted by 谷野設計 at 16:11Comments(0)その他史跡巡り古民家探訪