2016年11月28日
古い家のシロアリ予防・対策について「ホウ素系って何?」
こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。
木造の家の困り事や不安で多く相談されることの一つに、「シロアリ」についてがあります。
私も、幼いころに住んでいた木造の家でシロアリ被害があり、
シロアリに食べられた柱がポロポロ崩れるのを見て、シロアリの力ってすごいなと思ったことがあります。
その頃は、幼かったので、恐いとかいうよりも、ただシロアリの威力に感心していましたが(;´∀`)
今思うと、目に見える被害があったということは、見えない部分はどれだけ被害にあっていたのだろうと思うと恐ろしいです。。。
お寺の庫裡(くり)の改修工事でも、一部分、シロアリの被害がありました。

工事では、シロアリの被害のある部分だけをカットして根継(ねつぎ)しました。

でも、出来れば被害にあう前に、予防したいもの。
シロアリの予防としては、木材を湿気させないことが第一です。
設計段階で行う通気や換気、防湿の処置はもちろんですが、建物が建った状態では対策できないの?と不安になるところ。
建った状態で、大掛かりな工事なしに対策するとすれば、有効なのが炭の力。
「炭」が消臭や吸湿作用に優れていることで室内に使用している方も多いと思います。
もちろん、床下でもその威力は変わりません。
もう既にシロアリがいるみたい、という場合には、薬剤による処理も考えなくてはいけません。
薬剤処理で、気になるのは、人体やペットへの影響ですよね。
従来の農薬系の薬剤は、生き物には有害な上、揮発・蒸発するのでシックハウス症候群を招いたり、効果が短いなどの欠点があります。
また、神経毒として働くので、使用を続けることで耐性のできた種類が出現してしまう恐れもあるんです。
人体やペットに無害な物として、「ホウ素系」の防蟻剤があります。
響きだけ聞くと、無害っぽくないと思われそうですが、目薬やコンタクトレンズの保存液に使われています。
「ホウ素」は腎臓を持った人間や哺乳類のペットは体内で分解できるので害がほとんどないんです。食塩と同程度の毒性しかありません。
逆に、腎臓を持たないシロアリなど昆虫は、体内で分解できずに毒として働くことになります。
そもそも、臓器としてないものなので、耐性ができる可能性が極めて低いんですね。
農薬系と異なり、揮発・蒸発せずに、木材の内部に浸透するため、表面をかじられたりしても、効果は無くなりません。
半永久的に持続するので、長期的に見てローコストでもあります。
と、良いことづくめの「ホウ素系」ですが、欠点もあります。
雨に晒される部分や、土の中に埋め込まれているような木材では、徐々に流れ出してしまいます。
害がなく、施工もしやすい薬剤ですが、適切に効果を発揮させるためには、実際に施工経験のある所にお願いするのが安心です。
因みに、ホウ素系以外の薬剤で防蟻処理をした、という場合、5年を超えていたら効果はありませんので、改めて薬剤処理をする必要があります。
************************
古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
香川県さぬき市大川町富田西2911-1
0879-43-6807
info@tanino-sekkei.co.jp
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。
木造の家の困り事や不安で多く相談されることの一つに、「シロアリ」についてがあります。
私も、幼いころに住んでいた木造の家でシロアリ被害があり、
シロアリに食べられた柱がポロポロ崩れるのを見て、シロアリの力ってすごいなと思ったことがあります。
その頃は、幼かったので、恐いとかいうよりも、ただシロアリの威力に感心していましたが(;´∀`)
今思うと、目に見える被害があったということは、見えない部分はどれだけ被害にあっていたのだろうと思うと恐ろしいです。。。
お寺の庫裡(くり)の改修工事でも、一部分、シロアリの被害がありました。
工事では、シロアリの被害のある部分だけをカットして根継(ねつぎ)しました。
でも、出来れば被害にあう前に、予防したいもの。
シロアリの予防としては、木材を湿気させないことが第一です。
設計段階で行う通気や換気、防湿の処置はもちろんですが、建物が建った状態では対策できないの?と不安になるところ。
建った状態で、大掛かりな工事なしに対策するとすれば、有効なのが炭の力。
「炭」が消臭や吸湿作用に優れていることで室内に使用している方も多いと思います。
もちろん、床下でもその威力は変わりません。
もう既にシロアリがいるみたい、という場合には、薬剤による処理も考えなくてはいけません。
薬剤処理で、気になるのは、人体やペットへの影響ですよね。
従来の農薬系の薬剤は、生き物には有害な上、揮発・蒸発するのでシックハウス症候群を招いたり、効果が短いなどの欠点があります。
また、神経毒として働くので、使用を続けることで耐性のできた種類が出現してしまう恐れもあるんです。
人体やペットに無害な物として、「ホウ素系」の防蟻剤があります。
響きだけ聞くと、無害っぽくないと思われそうですが、目薬やコンタクトレンズの保存液に使われています。
「ホウ素」は腎臓を持った人間や哺乳類のペットは体内で分解できるので害がほとんどないんです。食塩と同程度の毒性しかありません。
逆に、腎臓を持たないシロアリなど昆虫は、体内で分解できずに毒として働くことになります。
そもそも、臓器としてないものなので、耐性ができる可能性が極めて低いんですね。
農薬系と異なり、揮発・蒸発せずに、木材の内部に浸透するため、表面をかじられたりしても、効果は無くなりません。
半永久的に持続するので、長期的に見てローコストでもあります。
と、良いことづくめの「ホウ素系」ですが、欠点もあります。
雨に晒される部分や、土の中に埋め込まれているような木材では、徐々に流れ出してしまいます。
害がなく、施工もしやすい薬剤ですが、適切に効果を発揮させるためには、実際に施工経験のある所にお願いするのが安心です。
因みに、ホウ素系以外の薬剤で防蟻処理をした、という場合、5年を超えていたら効果はありませんので、改めて薬剤処理をする必要があります。
************************
古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
香川県さぬき市大川町富田西2911-1
0879-43-6807
info@tanino-sekkei.co.jp