2016年02月01日

松江城の構造と付櫓(つけやぐら)

こんにちは☆
さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の
工事も頼める設計屋さん
谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


松江城の本丸へ☆今回は天候が優れなかったので、写真がイマイチ(+_+)
松江城の構造と付櫓(つけやぐら)
ですので、以前訪れた際の写真を☆
天守閣のみを撮った写真が無かったため、お姫様の衣装で記念撮影してもらった時のものです(/ω\)
松江城の構造と付櫓(つけやぐら)
松江城は、5層6階の「望楼型天守(ぼうろうがたてんしゅ)」。織田信長が建てた安土城や豊臣秀吉時代の大阪城と同じタイプです。
全国に残っている城の中でも唯一安土城の形式を引き継いでいる天守閣で、面積では姫路城に次いで第二位という貴重なお城です。

望楼型という天守の構造は、上下層が一体型ではない構造です。
主に居館部分となる下層部の入母屋屋根の上に、物見櫓が載せられたものが望楼型天守の始まり。 望楼部は基本的に、下層部の梁の上に載る形で造られています。
また大きな入母屋部分は屋根裏部屋となっており、外観の層と内部の階数が一致しないことが多いのも特徴です。

松江城は、全体で3段重ねの建物。
石垣内部には地下一階があり、その上の1段目には2階建て建物、その上の2段目には大きな入母屋屋根、更に上の3段目には白い漆喰の塗り壁の2階建ての望楼(ぼうろう)という物見櫓(ものみやぐら)を載せています。
正面入り口には付櫓(つけやぐら)がくっついています。

付櫓に入る鉄扉(くろがね)の左側石垣に、鍵の形をした刻印があるはずなのですが、見つけられませんでした( ;∀;)残念・・・

1段目や付櫓の黒い壁部分は、すすと柿の渋を混ぜた墨を塗った板を土壁の外に張ってあります。
松江城の構造と付櫓(つけやぐら)
松江城の構造と付櫓(つけやぐら)
付櫓には、左右に「石落とし」。
壁を外側に少し張り出し30センチほどの隙間を造り、そこから石を落としたり、鉄砲や矢を放つための仕掛けです。

石落としの横には、武者格子窓(むしゃごうしまど)。
松江城の構造と付櫓(つけやぐら)
こちらは、内部から撮った武者格子窓です。
格子に使われる木材の断面が菱形になっているのが特徴です。
これは、鉄砲を撃つときに銃身を斜めに向けたりと広い角度で撃つことが出来るように、また鉄砲を撃った際の煙を外に出す為の工夫です。

松江城の構造と付櫓(つけやぐら)
こちらは、付櫓の内部の様子です。
石落とし、武者格子の下に見える四角い窓のようなものは、「狭間(さま)」。銃を発射するための穴です。
付櫓だけで14の狭間があります。


城ならではの建物の工夫が沢山!
次回は、1階から上層階に進みます☆


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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
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