2018年01月31日

山奥の岩盤上に建つお堂

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


気が付けば、月末ですね。
この一か月は、充実充実の日々で、あっという間でした。

現場の様子などもご紹介したいと思いながら、なかなかブログを更新せずにすみません((+_+))
前回は、今年の干支「戌」にちなんで、「犬走り」について書きました☆

長尾町の山奥、昔は修行僧の修行場としてお堂が建てられていたというお寺から、改修か建て替えかでお悩みとのことでご相談があり、
昨年から何度かお邪魔させていたいております。

その昔、修行場としてお堂を建てる際に、手作業で山の岩盤を削った跡がそのまま残っています。
山奥の岩盤上に建つお堂
↑本堂の裏手側。とても頑丈な岩盤を手作業のみで削っていくなんて、想像も難しいです。気が遠くなりそう。。。(゜o゜)

お堂も、削った岩盤上に建っています。
山奥の岩盤上に建つお堂
山奥の岩盤上に建つお堂
写真で伝わりづらいのですが、緩やかに傾斜した岩盤上に建っているため、基礎の柱の寸法は1本1本異なっています。
山奥の岩盤上に建つお堂

建物の水平を保ち、建物の重量を支える基礎部分はとても重要。
傾斜していて、尚且つ、表面が平滑でない岩盤上で、水平をきちんと取るのは、とてつもない作業時間と高度な技術が必要です。
山奥の岩盤上に建つお堂

柱は、光付けで岩盤の凹凸にピッタリ沿うように加工してあります。
この光付け作業も、何度も岩盤と合わせては加工してを繰り返し、最終的にピッタリと合うようになります。

なんと、伝統技術の宝庫ではないですかっ!(*´ω`*)ピカピカ

ほう~っとため息が出るような基礎と土台部分。


建物全体の傷み具合などを入念に検証して、どのように改修していくか、、、
難しい分、やりがいのあります☆

次回は、光付けの工程をイラストでご紹介します(*'ω'*)
************************
古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
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この記事へのコメント
こんにちは~♪

大変な仕事ですね♪

遣り甲斐がありますね♪

後世の為にも着工前に詳しい資料作りをして下さいね。

建造当時のまま改修されるのですか?
Posted by 沼津の源さん沼津の源さん at 2018年01月31日 17:52
沼津の源さん、こんばんは⭐️
お読み頂き、コメントもありがとうございます

はい(*´꒳`*)
とってもやりがいが有ります✨✨
後世の為への資料、しっかり残していきますね!

土台・基礎部分は、傷みも少ないので、現状のままで改修予定です⭐️
所々手を加え、補強するようになると思います。
屋根廻りは、傷みの激しい部分もあり、実際に屋根を剥ぐってからでないと分からない部分も多いのですが、昔の職人の仕事と今の棟梁の仕事が共存する様に改修して行きます(*´꒳`*)
Posted by 谷野設計谷野設計 at 2018年01月31日 19:11
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    コメント(2)