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Posted by あしたさぬき.JP at

2017年09月25日

内子探訪―鏝絵の今昔

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


前回は、ご質問頂いた「古い町屋を見ると、1階部分が木で、2階が漆喰塗りが多い気がするんだけれど、何か意味があるんですか?」という事について書きました。


先日、愛媛県の内子(うちこ)町を訪れました(^^)
久しぶりの探訪で、どこに行こうかなあ~とワクワクしていたのですが、鏝絵(こてえ)を見に行こう!と思い、愛媛県の内子に行くことにしました。
高知県の漆喰彫刻も考えたのですが、行き帰りの時間と探訪時間を計算してみると、ちょっと一日で見れる気がしなかったので、またの機会にしました。


今回、探索したのは、内子の中でも八日市・護国の町並み。
重要伝統的建築物群保存地区に指定されている町並みです。

町並みを歩くと、江戸時代・明治時代・大正時代と特徴の異なる建物を見ることが出来ます(#^.^#)



今回の探訪でも、沢山ご紹介したいことがあって、気づいたら700枚位の写真を撮っていたので、少しづつ紹介していきたいと思います☆

今日は、探訪の一番の目的だった鏝絵(こてえ)のご紹介(^^)

以前、明治時代の古民家のお宅でも鏝絵をご紹介しましたが、鏝絵(こてえ)とは、漆喰装飾の一つで、平坦な壁面にレリーフ状に材料を盛り上げて図案をつくる工法です。


懸魚(げぎょ)に施された漆喰彫刻。


壁面に鬼の絵


龍の絵

おかめさん

鶴と松
亀と瑞雲
棟の上に家紋、懸魚は亀と瑞雲
旭日と亀



亀と流水

見ていて、気づかれた方もいらっしゃるかもしれませんが、この鏝絵の題材、瓦のおまじないでご紹介したのと同じように、
来福や魔よけ、防火などのおまじないの意味があるんです。
鏝絵を見ると、瓦と同様にその建物に込められた想いが伝わってきます(*´▽`*)


上の写真で紹介した「鶴と松」「鶴と旭日」の鏝絵に魅了されて鏝絵を始めたという左官職人さんの作品も見ることが出来ました。





勉強のつもりで造ったものが、いつしか趣味になり、今では依頼を受けて仕事で造ることもあるという鏝絵。

伝統的なものから現代的なものまで様々な作品が所狭しと飾ってありました。



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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
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㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
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info@tanino-sekkei.co.jp
   
  


Posted by 谷野設計 at 17:31Comments(0)古民家探訪職人の話