2017年01月19日

江戸の商家に見る木材を生かした「粋」

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


お天気の良い日が続いてますね☆
事務所前のため池に、毎年渡ってくる渡り鳥が、旅立っていきました。

冬になると、中継地点?らしく、毎年ため池に来ています。
ついこの前まで、飛ぶ練習をしていて、あまりに綺麗なので、犬の散歩中に見入っていたので、いなくなるとちょっと寂しいです。
元気に、次の場所まで無事にたどり着いて欲しいです。

さて、今日は江戸時代の旧商家の建物の軒で撮った写真をご紹介します☆
江戸の商家に見る木材を生かした「粋」

軒の裏もデザインとして取り入れた「化粧軒裏(けしょうのきうら)」となっています。
軒を深く前面に張りだした「出桁造り(でげたづくり)」
桁を受けている壁から張りだした木材が、腕木と言います。
江戸の商家に見る木材を生かした「粋」

垂木と垂木の間に、間垂木という素材の異なる木材を使うことで、軒裏に変化を持たせたデザインは、千利休が完成させた草庵風茶室で用いられ、その後、商家などにも取り入れられるようになりました。

写真の垂木は、杉丸太、間垂木は、女竹が使われています。

こういった、素材そのものの美しさが年月の経つほどに際立っているのを見るのが、とても好きです。
長く木材に関わった暮らしをしていたからこその、遊び心と、美の感覚☆

現在の建築でも、見習うことが多いです。
日本人が培ってきた、本来の「木造」とは何か?を改めて考えさせられます。

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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
香川県さぬき市大川町富田西2911-1
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