2016年10月17日
昭和初期の家ー家に刻まれたご家族の軌跡を垣間見た
こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。
昨日、小豆島のお宅にご相談を頂き、伺って来ました。
昭和初期に建てられた石場建の建物。
現在は空き家になっているのですが、改修してお子様に残したいとのことでした。
川の氾濫で床下浸水にあったり、一部家事にあったりということもあり、何度か修繕はされているお宅です。

床下を覗くと、石の上に束が乗っているのが分かります。
建てた当初に束と、後で付け加えた束とが見えました。



さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。
昨日、小豆島のお宅にご相談を頂き、伺って来ました。
昭和初期に建てられた石場建の建物。
現在は空き家になっているのですが、改修してお子様に残したいとのことでした。
川の氾濫で床下浸水にあったり、一部家事にあったりということもあり、何度か修繕はされているお宅です。
床下を覗くと、石の上に束が乗っているのが分かります。
建てた当初に束と、後で付け加えた束とが見えました。
建具は、現在の住宅ではあまり見なくなった、すりガラスの引戸や

モダンな和柄がオシャレな襖など。
お客様も、今は珍しいから、こういうのってまだ使えるんですか?と。
もちろん、使えます☆
現在と、建具の寸法が異なるので、敷居や鴨居を大工さんが手作業で造ります。
その繊細な作業ぶりも、ご覧いただけます☆
私の個人的なコレクション。引手も撮らせていただきました♪
↑形はベーシックな□ですが、四隅の扇が優美な雰囲気の引手。

先ほどのモダン和柄の襖の引手は、楕円形の四隅が丸くくり抜かれたデザイン。
引手は、本当に職人の遊び心が効いているものが多くて、面白いです(*'ω'*)
そして、こちらのお宅の敷居部分にあったコレ、何か分かりますか?

これは、着物を干すときに使うフックです。
着物は、部屋の中で陰干しするため、家の敷居にフックをかけてそこに着物ハンガーで掛けます。
松竹梅の模様の描かれたものもありました。
フックを掛けていた痕跡も多く、
「(以前お住まいだった)おばあさんは、着物が好きな方だったんですか?」
と伺うと、
「そうなんです。母は良く自分で仕立てたりしていて、」とお母さん。
このお宅に住んでいたころの話を懐かしそうに話してくださいました。
柱には、日付と共にメッセージが刻まれていたり、
生活されていたご家族の様子が家の色んな場所に垣間見れて、ホッコリしました。
古い家を守るということは、ご家族の軌跡も守っていくということなんだなと、改めて実感しました。
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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
香川県さぬき市大川町富田西2911-1
0879-43-6807
info@tanino-sekkei.co.jp
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