2016年06月24日
古建築は樋が無くて雨落ちがある。-歌舞伎との繋がり?!
こんにちは☆
谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。
先日からお腹がずっとキュルキュルです(+_+)
ご飯を食べたら悪化するので、おかゆ生活をしています。
お腹が冷えたのかしらん・・・(;_:)
この時期は、天候も変わりやすく、体調も崩しやすいので、皆さんもご注意くださいね。
今日は、外の雨にちなんで?雨落ち(あまおち)について、ご紹介☆
雨落ちとは、雨垂れの落ちる場所を指して、別名:雨打ち(あまうち)ともいいます。

(さぬき郷屋敷:蔵の雨落ち)
古民家には、樋(とい)がなく、屋根に降った雨はそのまま地面に落ちるようになっています。
(木製の樋や石の樋があるものもあります)

(出雲大社拝殿の雨落ち:玉砂利のある部分。 現在は樋が設けられています)
そのまま雨水が地面に落ちると、土が掘られたり、はねた雨で壁を汚すので、玉砂利で雨水を受けるようにしてあります。
現代でいう、グレーチング(側溝などにある蓋)のような役目ですね。
道路に面している建物では、軒先が溝の上にくるように設けられます。


(井筒屋敷外塀の雨落ち:雨がはねる部分も石で施工してあります)
床下に雨水が入らないように、床下は通常、周辺地盤よりも土を盛って高くします。

(さぬき郷屋敷:母屋玄関前の雨落ち。 元々の雨落ちから幅を狭くしてありました。)

(井筒屋敷:門周辺の雨落ち。 雨樋の設置で不要になった場所は、埋められています)

(松江武家屋敷の雨落ち。 現在の軒先と雨落ちの位置が異なります。 当初は、屋根の軒先がとても深かったことが分かります)
現在は、改修などで雨樋が設置されている場合がほとんどなので、雨落ちがそのまま残っていることは少なくなりました。
でも、古い街並みを歩いていると、雨落ちの形跡は見ることが出来ます。
雨落ち見て、楽しいの?と思われるかもしれませんが(/ω\)私は、テンションが上がります(*'ω'*)
武家屋敷の例のように、建てた当初の建物の面影を窺い知ることが出来たり、果ては街並みを思い描くことも出来るからです。
ちなみに、歌舞伎では舞台のすぐそば、かぶりつきの席のことを雨落ちといいますが、これも建築用語から来たものです。
舞台で本水を使った際に、水しぶきがかかることと家の「雨落ち」を重ねて名付けられたそう。(諸説あります)
雨樋があることで、昔のように屋根から滝のような雨が落ちてこないのは有り難いなあ~と思いつつ、それはそれで、面白いかもと想像したり。
樋の掃除やメンテナンスを考えると、地面にある雨落ちの方がラクそうだなと考えてみたり。
今日は、そんな一日です(^^)
************************
古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
0879-43-6807
info@tanino-sekkei.co.jp
谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。
先日からお腹がずっとキュルキュルです(+_+)
ご飯を食べたら悪化するので、おかゆ生活をしています。
お腹が冷えたのかしらん・・・(;_:)
この時期は、天候も変わりやすく、体調も崩しやすいので、皆さんもご注意くださいね。
今日は、外の雨にちなんで?雨落ち(あまおち)について、ご紹介☆
雨落ちとは、雨垂れの落ちる場所を指して、別名:雨打ち(あまうち)ともいいます。
(さぬき郷屋敷:蔵の雨落ち)
古民家には、樋(とい)がなく、屋根に降った雨はそのまま地面に落ちるようになっています。
(木製の樋や石の樋があるものもあります)
(出雲大社拝殿の雨落ち:玉砂利のある部分。 現在は樋が設けられています)
そのまま雨水が地面に落ちると、土が掘られたり、はねた雨で壁を汚すので、玉砂利で雨水を受けるようにしてあります。
現代でいう、グレーチング(側溝などにある蓋)のような役目ですね。
道路に面している建物では、軒先が溝の上にくるように設けられます。
(井筒屋敷外塀の雨落ち:雨がはねる部分も石で施工してあります)
床下に雨水が入らないように、床下は通常、周辺地盤よりも土を盛って高くします。
(さぬき郷屋敷:母屋玄関前の雨落ち。 元々の雨落ちから幅を狭くしてありました。)
(井筒屋敷:門周辺の雨落ち。 雨樋の設置で不要になった場所は、埋められています)
(松江武家屋敷の雨落ち。 現在の軒先と雨落ちの位置が異なります。 当初は、屋根の軒先がとても深かったことが分かります)
現在は、改修などで雨樋が設置されている場合がほとんどなので、雨落ちがそのまま残っていることは少なくなりました。
でも、古い街並みを歩いていると、雨落ちの形跡は見ることが出来ます。
雨落ち見て、楽しいの?と思われるかもしれませんが(/ω\)私は、テンションが上がります(*'ω'*)
武家屋敷の例のように、建てた当初の建物の面影を窺い知ることが出来たり、果ては街並みを思い描くことも出来るからです。
ちなみに、歌舞伎では舞台のすぐそば、かぶりつきの席のことを雨落ちといいますが、これも建築用語から来たものです。
舞台で本水を使った際に、水しぶきがかかることと家の「雨落ち」を重ねて名付けられたそう。(諸説あります)
雨樋があることで、昔のように屋根から滝のような雨が落ちてこないのは有り難いなあ~と思いつつ、それはそれで、面白いかもと想像したり。
樋の掃除やメンテナンスを考えると、地面にある雨落ちの方がラクそうだなと考えてみたり。
今日は、そんな一日です(^^)
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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
0879-43-6807
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