2016年03月09日

格天井の為のノミを使った手作業のほぞ穴加工

こんにちは☆
さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の
工事も頼める設計屋さん
谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


 庫裡(くり)の改修工事中の寒川のお寺では、大工さんが木材に手作業で「ほぞ穴」の加工をしているところです。
加工しているほぞ穴は、玄関の格天井に使用する廻り縁の木材です。

ほぞ穴とは、木材同士の接合のために木材に施す加工穴のことで、接合部の突起を「ほぞ」受ける側を「ほぞ穴」といいます。
継ぎ手や仕口といった木組の接合には欠かせない加工で、繋ぐ部分の形態によって様々な種類があります。

格天井の為のノミを使った手作業のほぞ穴加工
ただ木材に穴を開けるのではなく、接合した時に隙間なくピタッと納まるように、内部に行くほど(穴の奥ほど)少し広がるように勾配を付けて加工しています。
その為、上から格子を納めるときに、木材同士の摩擦が少なくスムーズに落し込むことが出来ます。
これは、ノミを使った大工さんの手仕事でないと出来ない加工です。
格子の数だけ、このほぞ穴を開けて行きます。

格天井の為のノミを使った手作業のほぞ穴加工
ノミは、切れ味を落とさない為、度々、砥石で研いでいます。
昔は、大工道具も大工自身がきちんと手入れすることも良い大工の条件だったんです。

格天井の為のノミを使った手作業のほぞ穴加工
こちらの写真は、本堂の格天井(ごうてんじょう)の写真です。
本堂の方は、格子の中に絵が入っていますが、庫裡の玄関の格天井は杉板の木材を市松模様に張り上げます。

庫裡の格天井が出来たら、またご紹介します☆

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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
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