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Posted by あしたさぬき.JP at

2015年11月25日

京町屋 籠窓(むしこまど)と鍾馗(しょうき)さん

こんにちは☆
さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門」の工事も頼める設計屋さん
谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


今回も、京町屋で見たかったもののご紹介☆

ムフフ(*'ω'*) いました☆

鍾馗(しょうき)さん♪♪

瓦で作られた魔よけの置物です。京町屋の屋根には、ちょこんと鍾馗さんがいらっしゃるんです☆

形や顔も様々で、年代や窯元、地域によって顔だちも変わってくるというから、鍾馗さん巡りだけでも楽しめますよ!

この鍾馗さん、1階屋根の玄関上で籠窓(むしこまど)の前に置かれることが多いみたいです。

唐の言い伝えで、鍾馗が小鬼を追い払う夢を玄宗皇帝が見たところから、魔よけに良いとされています。

更に、江戸時代には、通りを挟んだ向かい側の家の鬼瓦が払った邪気がこちら側に来ることを防ぐために必要になったともされています。


その鍾馗さんの後ろにあるのが籠窓(むしこまど)。  (この写真にも鍾馗さんが隠れています☆分かりますか?)

籠窓(むしこまど)とは、漆喰で木格子と枠を包んでいるもののことを言います。(漆喰の他、大津土やじゅらく土の場合もあります)

内側には障子戸がついています。

防犯上の役目や、防火対策、夏場の中二階や屋根裏の熱気を逃がす働きがあります。

その他、道を歩く人を見降ろさないための配慮の意味もあるんですよ☆


住まう人だけでなく、その周辺の地域の方にも配慮を忘れない心配りが素敵ですね。



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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
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Posted by 谷野設計 at 13:56Comments(0)日本建築豆知識古民家探訪建具

2015年11月11日

左官さんって呼んでいた―左官職人の漆喰塗り

こんにちは☆
さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門」の工事も頼める設計屋さん
谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


左官職人の火灯窓(かとうまど)の漆喰(しっくい)塗り作業の様子です。
ベテラン職人の左官さん(^^)
私が数年前初めてお会いした時に、お名前で呼ぶと「左官さんって呼んでいた」と仰ったのがとても印象的な職人さんです。
「最近は左官らしい仕事が減ってきた。でも左官は鏝(こて)使うてなんぼや。」と。
左官の仕事にとても誇りを持っていらっしゃるのが伝わり、その時から密かなファンです。
そんな職人さんと仕事ができるのがとても嬉しく、誇りに思います☆


さてさて、その左官さんが腕を振るってくれた漆喰塗り。
漆喰(しっくい)は、消石灰や貝灰に苆(すさ)、炊きだした海藻のりを練り混ぜたもの。
昭和中ごろまでは一般的に使用されてきた左官材です。
空気中で乾燥・硬化するのが特徴です。


最近は漆喰の配合に補助材料として化学性のものが含まれることも多くなりましたが、本来は自然配合のみの方が望ましいです。
高知県には土佐地方発祥の「土佐漆喰(とさしっくい)」という過酷な風雨に耐えるように作られた伝統的な漆喰があります。
高知に行った際には、土佐漆喰を是非、生で見たいです(*'ω'*)


鏝(こて)や手で表面を限りなく平滑に仕上げた状態。とても美しいです。
耐久性や耐水性に優れた美しい仕上がり。それだけに、左官さんの高い技術力が必要な作業です。

古い伝統建築を継承していくことで、職人さんの高い技術力も継承していけるようにしたいなと思います。

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Posted by 谷野設計 at 16:49Comments(0)日本建築豆知識職人の話