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2016年11月29日

香川の住宅専門誌「iepro」の取材―庫裡(くり)改修でお施主様の笑顔にホッコリ

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


今日は、ナイスタウン出版さんが出版されている住宅雑誌「iepro」の撮影と取材がありました。
寒川町で改修・リフォーム工事をさせて頂いた庫裡(くり)が掲載されることになりました。


写真は、インタビューを受けるお施主様。

玄関を入ると、お香の良い香り。
家具職人が手作りした靴箱(下の写真)の上に、

谷野設計のカードを置いてくれていました!嬉しい(*‘ω‘ *)有難うございます!
そのカードの奥に、

素敵な香炉!と思って聞くと、なんと灰皿なんだそう。
古い灰皿が出てきて、捨てるのもったいないから使っているんだ~と仰っていました。

ステキ!!

各部屋をカメラマンが、写真を撮って廻っている間も、お施主様ご夫婦が、工事中の様子や職人さんとのエピソード、お気に入りの部分など
楽しそうにお話してくださいました。

大規模な上に、住みながらの工事となったため、お施主様には長期の工事中、ご不便をおかけしたことも多々あったと思いますが、
「工事中も、出来上がるのが楽しみで、少々不便でも我慢できたし、むしろその状況も楽しかった。
大工さんも職人さんも大変やったと思うけど、良くしてくれたわ。左官さんと電気屋さんと大工さん集まった時は、三人のやり取りがドリフみたいで、面白かったわ」
と笑いながらその時の状況を話してくれました。


私も話ながら、改修前の様子や工事中のことが思い返されました。








改修のご相談の時は「もう住みづらいし、寒いし、暗いし・・」と沈んだ顔で、家の嫌なところを挙げていたお施主様が、
「ここは暗い壁の色だったけど、漆喰で塗って明るくなって」
「ここは天井が低かったけど、天井で隠れてた梁を出して・・」
「床下げて窓も大きくなっら、こんなに庭きれいやったんやって気づいて」
と家の好きなところを沢山話されている顔が生き生きしていて、それがとても嬉しかったです。

大切なお家を任せて頂いたことに感謝です。

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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
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Posted by 谷野設計 at 18:16Comments(0)日々のあれこれ

2016年11月28日

古い家のシロアリ予防・対策について「ホウ素系って何?」

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


木造の家の困り事や不安で多く相談されることの一つに、「シロアリ」についてがあります。

私も、幼いころに住んでいた木造の家でシロアリ被害があり、
シロアリに食べられた柱がポロポロ崩れるのを見て、シロアリの力ってすごいなと思ったことがあります。
その頃は、幼かったので、恐いとかいうよりも、ただシロアリの威力に感心していましたが(;´∀`)
今思うと、目に見える被害があったということは、見えない部分はどれだけ被害にあっていたのだろうと思うと恐ろしいです。。。

お寺の庫裡(くり)の改修工事でも、一部分、シロアリの被害がありました。


工事では、シロアリの被害のある部分だけをカットして根継(ねつぎ)しました。



でも、出来れば被害にあう前に、予防したいもの。

シロアリの予防としては、木材を湿気させないことが第一です。
設計段階で行う通気や換気、防湿の処置はもちろんですが、建物が建った状態では対策できないの?と不安になるところ。

建った状態で、大掛かりな工事なしに対策するとすれば、有効なのが炭の力。
「炭」が消臭や吸湿作用に優れていることで室内に使用している方も多いと思います。
もちろん、床下でもその威力は変わりません。

もう既にシロアリがいるみたい、という場合には、薬剤による処理も考えなくてはいけません。
薬剤処理で、気になるのは、人体やペットへの影響ですよね。
従来の農薬系の薬剤は、生き物には有害な上、揮発・蒸発するのでシックハウス症候群を招いたり、効果が短いなどの欠点があります。
また、神経毒として働くので、使用を続けることで耐性のできた種類が出現してしまう恐れもあるんです。

人体やペットに無害な物として、「ホウ素系」の防蟻剤があります。


響きだけ聞くと、無害っぽくないと思われそうですが、目薬やコンタクトレンズの保存液に使われています。
「ホウ素」は腎臓を持った人間や哺乳類のペットは体内で分解できるので害がほとんどないんです。食塩と同程度の毒性しかありません。
逆に、腎臓を持たないシロアリなど昆虫は、体内で分解できずに毒として働くことになります。
そもそも、臓器としてないものなので、耐性ができる可能性が極めて低いんですね。
農薬系と異なり、揮発・蒸発せずに、木材の内部に浸透するため、表面をかじられたりしても、効果は無くなりません。
半永久的に持続するので、長期的に見てローコストでもあります。

と、良いことづくめの「ホウ素系」ですが、欠点もあります。
雨に晒される部分や、土の中に埋め込まれているような木材では、徐々に流れ出してしまいます。

害がなく、施工もしやすい薬剤ですが、適切に効果を発揮させるためには、実際に施工経験のある所にお願いするのが安心です。

因みに、ホウ素系以外の薬剤で防蟻処理をした、という場合、5年を超えていたら効果はありませんので、改めて薬剤処理をする必要があります。



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Posted by 谷野設計 at 18:02Comments(0)工事の様子日本建築豆知識

2016年11月25日

オランダ人のお遍路さんのお札(ふだ)の使い方に感動する

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


先週、宣言?!していた大窪寺に紅葉狩りに行ってきました。
紅葉狩りには遅すぎたようで、葉がほとんど落ちてしまっていましたが、石畳の落葉が風情があって綺麗でした☆

お参りの後は、我が家では恒例の「野田屋」さんで打込みうどん。

白みその打込みうどんで、ゆずが入っているので、香りもいいし温まる♪
我が家では、通称「お公家うどん」と呼んでいます。(なんとなく、お公家さんぽい感じがするというネーミング)

今日は、天気もいいからか、歩き遍路さんを沢山見かけました。
帰りの道で、分岐点で地図を見ながら立ち止まっている外国の方を見かけました。
道が分からないのかな?と心配になって、車を降りて走って戻ると、やっぱり!間違えた方に進んでる(/ω\)

慌てて、後を追いかけて声を掛け、道を説明すると、お礼にと、何かにサインを始めました。
何だろう??と思いながら受け取ると、お札(ふだ)だぁ~

オランダから来たんです。と日付と名前と国名を書いてありました。

お札(ふだ)の使い方違うよ~と、ちょっと面白かったのですが、帰りの車の中で考えていたら、なんだか素敵なことだな~と。
お寺や神社に、願い事をお願いしてお札を奉納するのが、日本人にとってはお札の当たり前な使い方だけれど、
感謝の気持ちとして、相手にお札(ふだ)を渡すことって、とっても心が綺麗な気がしたんです。

お札(ふだ)に限ったことじゃなくて、親切にしてもらったり、有難うって思ったら、素直に相手に
「有難うございます。あなたに幸せが来ますように」って思えたら、とても素敵なことだなあ~と。

道を教えて、その何倍ものことを教えてもらえて、心が温かくなりました。

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2016年11月24日

神社に隠された生き物を探し―出雲大社大阪分祠探訪☆

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

先週末に、大阪でママの家事が楽になる家を提案している正田工建様の構造見学会に行ってきました。
その帰り道、「出雲大社大阪分祠」の看板を発見!!
これは行きたい!と早速探訪してきました☆

神社には、沢山の生き物が隠れています。
今回の探訪では、いつも一緒に勉強している佐藤君と、生き物探しをしながら探訪を楽しみました(*'ω'*)
お家の中の生き物探しは、

でご紹介しています。


出雲大社大阪分祠は、大阪堺市にあります。
出雲大社の分祠と聞くと、古い建物のように感じますが、大国主命の分霊を拝受したのは昭和23年のことだそうです。

鳥居をくぐる前に、目に入ってきたのが、「大国主命(おおくにぬしのみこと)とウサギの像。
有名な神話、「因幡の白兎」の一場面を表しています。


鳥居をくぐって、正面に拝殿が見えます。

11月なので、境内の至る所に、「七五三詣り」ののぼりが立っていました。
拝殿のたたずまいがお美しい(´▽`)

阿形の狛犬さま


吽形の狛犬さま

拝殿で、探訪のご挨拶をしてから早速開始!

こちらの写真は、向拝正面。
写真では分かりにくいのですが、右側に牛?がいます。

大阪分祠の独特な彫刻。鳳凰がいます。私の抱いている鳳凰のイメージとは違って、可愛らしい彫刻でした。
この鳳凰(大阪分祠には、拝殿の屋根の上などにも鳳凰がいます)は、出雲大社大阪分祠となる前からの主祭神に関係があります。
主祭神は、火之迦俱槌神(ほのかぐつちのかみ)という、イザナギとイザナミの最後の子で、火の神です。
火の神が鳳凰として表されています。

立派な丸柱☆



拝殿の向拝柱。 柱の右側に、龍がいました。
龍は、天界との繫がりの深い生き物として、神社やお寺に良く見られます。

木鼻には、植物模様が入っています。



上の写真は、虹梁(こうりょう)や蟇股(かえるまた)
蟇股には、打ち出の小槌の彫刻。小槌の両脇にネズミ?に見える生き物がいました。
蟇股上の梁上部には、左右にウサギがいました。

向拝の唐破風中央にある懸魚(げぎょ)


こちらは、唐破風の先端にいた鳳凰。先ほどの鳳凰より、イメージに近い感じがします。

左側にいるのが、獅子。右側に獏(ばく)

上の写真には、蟇股に牛が2匹。 その上の彫刻部分には竜がいます。

こちらは、曲線の美しい海老虹梁(こうりょう)。
海老のような反りを持っているのでこう呼びます。
名前に生き物が入っているから、これもカウント☆


神社やお寺の探訪で、建築様式など細かいことは分からない!という方は、是非、隠された生き物探しから始めてみてください☆
彫刻で彫られたもの以外にも、生き物の姿をもじったことから、部材の名称に生き物が入っているものもあります。
今回の記事でいうと、蟇股(かえるまた)や海老虹梁(えびこうりょう)です。

隠された生き物から、その神社の由来などを知ることも出来るので面白いです。


出雲大社の探訪記録は、下記からどうぞ☆









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Posted by 谷野設計 at 18:17Comments(0)神社の探訪記日本建築豆知識

2016年11月23日

普茶料理「阪口楼」で見た衝立、屏風と、室礼(しつらい)の歴史

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


前回、普茶(ふちゃ)料理のお店「阪口楼」の引手をご紹介しました
今回は、室礼(しつらい)をご紹介したいと思います。

その前に、室礼(しつらい)って何?ということから。
室礼(しつらい)とは、今では、行事や催し事、季節に合わせて空間を演出するために調度や飾り物を整えることを言います。
ひな祭りの雛段や、五月の節句の兜、掛け軸や、生け花などが分かりやすい例ですね。

室礼(しつらい)という言葉は、平安時代にでき、古くは寝殿内で請客饗宴(きょうえん)・移転・女御入内(にょうごじゅだい)などの晴れの儀式の日に、寝殿の母屋や庇に調度類を整えることでした。



式台玄関を入ってすぐ、一枚板に扇の画が入った衝立(ついたて)が目に入りました。
衝立(ついたて)とは、衝立障子の略で、障子の一種です。
台脚の上に、襖障子や板障子を立てたもので、目隠しや座敷の仕切り、風除けの為に置く塀障具(へいしょうぐ)です。

衝立は、屏風絵に見られるように、平安時代でも重宝されていたようです。でも中世に入り、建具の発達に従って、あまり使われなくなりました。
再び衝立が使われるようになったのは、近世に入ってから。
玄関口や座敷、通り庭や台所といった場所に見られるようになりました。
上の写真は、屏風(びょうぶ)です。
屏風とは、室内に立てて人目を遮ったり、空間を仕切ったりする折り畳み式の塀障具(へいしょうぐ)です。
現在の形は中世以降ほぼそのまま変わっていません。木の枠に、和紙や襖紙などを貼り、「おぜ」という縁を和紙の蝶番で連結して前にも後にも折りたためるようになっています。

屏風の一枚を「曲(きょく)と数えるので、こちらの屏風は2曲です。

因みに、広間の茶室ではよく2曲の屏風が使われます。
茶室で使用するこの2曲の屏風は、道具畳としての区別をつける意味合いがあり「風炉先屏風(ふろさきびょうぶ)」と呼びます。


こちらは、床(とこ)の室礼。

床の室礼は、特に「床飾り(とこかざり)」と言われます。
季節や行事に合わせて趣向が凝らされる場所でもあり、家人のもてなしの心が表れる部分でもあります。
八栗寺の麓にある山田屋さんに正月に行った際の床飾りと、床の間の構成は、別記事で紹介しています。


私は、絵画や骨董品に関しては専門外ですが、床飾りには必ず拝見し、伺うようにしています。
そのお家や、家人のおもてなしに対して「有難うございます」の気持ちを忘れないようにしたいなと思っています。

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2016年11月22日

普茶料理「阪口楼」で見た引手

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


先日訪れた、普茶料理お店「阪口楼」。
阪口楼は、雲水寺という大阪唯一の禅宗寺院にあります。
普茶料理というのは、精進料理の一種だそうです。
普茶とは、「普(あまね)く衆人に茶を供する」という意味だそうです。

普茶料理もと~ってもおいしかったのですが、建物が気になる☆
今回もお店の方にお願いして写真を撮らせていただけました(*'ω'*)

引手はやっぱり外せない☆

上の写真は、小判型の菊透かし。
襖の紋様が、透かして見えて綺麗です。
透かしの部分が大きいので、可愛らしい印象ですね。
こちらは、和紙が銀の小花紋様なので、引手はシンプルな丸形。磨き仕上げで仕上げています。
こちらも、シンプルな角形。
こちらは、木瓜形の花弁アレンジ。
こちらは、梅型の引手。 織物の襖に用いられることの多い引手です。
この引手だけ、他の純和風な引手と異なり、異彩を放っていました。

上の写真は、引戸になる木の板に和紙を貼ってあるのですが、引手部分の和紙も継ぎ目がなくて、
とても綺麗な職人技を見ることが出来ました☆
引手は、角形の片塵落とし。
片塵落としというのは、「ちりとり」みたい断面形状のものです。


引手を撮りながら感じたのは、襖紙との組み合わせの絶妙さ。
引手コレクションと言っても、やっぱり引手単体だけではその美しさは完成されないのだなあ~と感じました。
和風建築は奥が深い!


他の引手コレクションの記事も合わせてどうぞ☆

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Posted by 谷野設計 at 16:09Comments(0)古民家探訪建具

2016年11月21日

セミナー・通天閣・普茶料理・正田工建様の見学会などなど☆充実した週末を過ごしました☆

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野友香です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

先週末も、とっても充実した週末を過ごしました(*'ω'*)

金曜日は、異業種の方も多く集まるセミナーで、勉強会。
お客様が本当に困ったり、不安に思っていることをどうやって知るか、話の聞き方や困り事を解決する為の向き合い方などを学びました。
前向きな取り組みをされている方々とのお話は、とても刺激になります。
皆さん、お客様のことを大切に考えられている方ばかりなので、私も見習って頑張ろうと思いました。


土曜日は、今年夏に大阪で受講したセミナー仲間の交流会。

私が資格試験の勉強で来月から引きこもりになるので|д゚)、その前に集まろうと企画してくださいました☆
大阪の観光の後は、古民家を改装したお店で普茶料理(ふちゃりょうり:精進料理の一種らしいです)を楽しみました。


こちらのお店、とても素敵な建物で、古民家好きの私のために予約してくれて、本当に嬉しいです。



日曜日は、堺市で工務店をされている正田工建さまの構造見学会にお邪魔しました。

社長の正田さんとも勉強会で知り合ったのですが、本当に優しく誠実なお人柄で、大好きな社長さんの一人です。
この日も、突然お邪魔したにも関わらず、社長をはじめスタッフの皆様がとても親切に対応してくださいました。
資格の勉強の仕方も、うちの社長は昔すぎて忘れたというので( ;∀;) 伺うと、実体験で話してくださったので、益々勉強頑張らなくては!と気合が入ります!

その後は、いつも一緒に勉強している佐藤君と出雲大社の大阪分祠を探訪☆



虹梁などに施された繊細な彫刻がとても見事でした。


私の「ゆか」という名前の「友」の漢字には、どんな時でも友達や周りの人に恵まれるように、という両親の願いが込められています。
そのおかげか、いつも周りに素敵な方が沢山いて、本当に恵まれているなぁと、つくづく感じます。
周りの人に少しでも感謝の気持ちを返せるように今よりもっと成長出来るように頑張ろうと思いました。

ご縁に感謝・感謝の充実した週末でした(^^)
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2016年11月18日

津山城の石垣

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


穴太衆(あのうしゅう)の14代目粟田純司氏が直々に津山城の石垣を案内してくださいました☆
伝統的な石積みを継承している石匠の方に解説していただけるなんて、なんて贅沢☆


上の写真は、2004年に復元された備中櫓の写真です。


城の石垣は、上部から進めて行くので、天守閣に近い方が工事が先で、下方の(入る時に最初になる部分)は後半の工事になります。
津山城は、築城の時代背景もあって、工事の期間が飛び飛びで進行しています。
長い年月がかかっているので、工事の間に新しい技術を取りこみながら進行しています。
その為に、前半の工事部分と、後半の工事部分など場所によって石積みの方法が異なっています。


こちらは、天守閣(本丸)の建っていた部分の石積み。
下の部分は、地下に当たるところです。

そこには、観光客の方に人気というハートの石があります。

周りの石よりも黒っぽい石がそうです。沢山の方が願掛け?のために触っているそう。


上の写真は、比較的古い石積みの部分です。
自然石をなるべくそのまま使った野面積みで積まれています。

ここは、少し変わった部分。写真の中心あたりに、斜めに筋が入ってあるのが見えると思います。
一度積み終わった石垣の横に、石垣を付け加えた様子が分かります。


同じく、変わった部分。(分かりやすいように、白い線を入れています)
隅石と言われる、石積みの隅にあたる部分の横と上部に後で石を積んだ様子が見えます。
これは、本丸のすぐ近くの部分ですが、以前は石垣が無く通路になっていた部分に後で石垣を造ったと考えられます。


こちらの石垣は、割石を使っています。
石を割った矢穴の痕が均等なことから、割と新しい時代のものだと分かるそうです。
純司氏によると、だいたい慶長(けいちょう)の初め位のものではないかとのことでした。


この石は、楔の痕がくっきり残っています。
楔を入れたものの、最終的に割らずにこの場所に納まったようですね。
木を割る時の楔は、古くは樫の木など堅い木を使っていたそうです。


こちらは、工事の最後の方に組まれたであろう石垣です。
切込石で積んでいます。
これだけの高さがあると、縦向きには普通は積まないのですが、所々縦向きの石が見えます。

間にこづめ石があります。
こづめ石は、本来、ポンと置くように、軽く挿しておくだけにするのだそう。
それは、敵が来た時に、コトンと落として攻撃するためのものだからということ。


色んな石の積み方を1つの城でこれだけ見られるのは貴重です⭐️


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Posted by 谷野設計 at 13:21Comments(0)お城の探訪記

2016年11月17日

石工職人レポー☆・穴太衆14代目頭粟田純司氏のお話「石の声を聴く」

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


昨日、穴太衆(あのうしゅう)の14代目石匠の粟田純司氏の講演を聞いてきました☆


穴太衆が受け継いできた石積みの方法を穴太積(あのうづみ)と言います。
特徴的なのは、自然のままの石を使うこと。
その為、石選びがとても重要なのだとか。

驚くことに、その土地を見て設計図を頭の中に描き、石を見ながらここにはこの石を積もうと考えて行くのだそう。
純司氏は、「石の声を聴く」と言います。

お父様に当たる13代目から、
「石の声が聞けたら一人前。石の声が聞けるようになれ」
と、仕事を始めた時に言われたそうです。

その時は、『石がしゃべるわけないのに、何言っとんや、と思った』
『でも、仕事を見ていると、石の大きさをメジャーで測らなくても「ここに、その石や」と石を指さして指示する。
それがピッタリと納まるので、不思議に思っていた。』
お父様に聞いても「俺は石に聞いてるんや」との返答。

それが「石の声を聴く」とは、こういうことかなと感じる体験が仕事を初めて11年目にやってきます。
安土城の修復工事の際、13代目が現場空けるので、純司氏が現場を任されました。
「ここに入れる石をどうしようか」と思った時、いつもならメジャーで石を測るところを、その日は何故かその場で周りを見渡すと、
どうしても目に留まる石がある。
「ちょっと、その石を持ってきてくれ」と空いたところに入れてみると、「コトン」と音が聴こえぴったりと納まりました。

あ~石の声ってこういうことかもしれないな、と感じたと言います。

純司氏は、石工の役目は、立候補してくる石を見つけてあげることだけだ、と言います。
それが出来るようになるのが一人前の石工職人だ、と。

その言葉に、石工職人としての誇りが感じられました。

そういえば、棟梁もお寺の庫裡の改修の時に梁や柱を見て、会話をしているように見えたのを思い返しました。
建てられた当時の木材を通して、昔と今の棟梁が会話をしているような感じがしたんです。
良い職人というのは、そういうことが出来る方なのかもしれないな~とふと思いました。


『石工職人になって良かったこと?
一番良かったのは、石の声が聞こえるようになってから、私の人間性が変わった。
自分の意見だけを押し通す人間だったのが、「みんなの意見を聞いてみよう」と変わった。
このような人間が丸くなった、変われたことが一番良かった』

そう語る14代目は、とても生き生きした表情をされていました。


専門は違えど、想いの強い職人さん同士、話が弾むかもしれないな、と工事に関わる職人さんの顔ぶれが浮かんできました。
そんな機会を作れたらいいな☆

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2016年11月16日

津山城完成記念講演で憧れの穴太衆頭14代目にお会いしてきました⭐️

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


11/12に穴太衆について書きました。
 

その記事をアップした後、いつもお世話になっている山城and石垣好きのコンサルティング会社の社長様から
津山城の完成400年記念講演で、穴太衆頭 14代目の粟田純司氏が登壇されるということを伺い行ってきました!!



【津山城と石垣ー石の声を聴く】
穴太衆と穴太積みの歴史や、穴太積みの特徴などを直々に伺えて、幸せすぎます♪( ´▽`)
しかも、講演の後は、津山城の石垣を純司氏が解説してくださるという、とても豪華な企画‼️
企画された津山観光協会の皆様、有難うございますm(_ _)m
教えてくださった佐藤先生、有難うございますm(_ _)m


以前も書きましたが、穴太積みを継承されている平成の穴太衆は、私が尊敬してやまない職人さん。
余りに14代目にお会い出来たのが嬉しすぎて、ブログの記事をコピーして「読んでください」と畏れ多くも手渡し、写真までお願いしてしまいました(*^^*)

終始笑顔で対応してくださり、その人間性も素晴らしく、益々ファンになりました⭐️
ああ〜嬉しい(≧∇≦)

津山城のレポートは、改めてアップします
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