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Posted by あしたさぬき.JP at

2018年10月11日

方角を教えてくれる石垣は、鬼が逃げる恐い石垣?!

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


前回の記事では、鹿児島の仙巌園で見つけた釘隠しのご紹介をしました(*^-^*)

今日は、旅の一日目に鹿児島城(別名:鶴丸城)付近を散策した際に見つけた石垣についてご紹介します☆

お城の石垣を想像してみてください。
通常は、下の写真(大阪城の石垣)のように、角が有りますよね。



でも、鶴丸城の石垣には、角が無い石垣が有ります。
角っこが内側に凹んでいます。


しかも、この角が無い石垣は、四隅の内で一か所だけ。


なるほど!今、北東にいるのね(^^)

この角無し石垣を見ると、方位が分かるんです(*'ω'*)♪
方向音痴で道に迷いやすい私には、とっても助かる目印☆


なんで、方角が分かるかは、何故、角を削っているか?に関係があります。

なぜ削っているか?というと、ズバリ!

北東の方角だから!!


なんのこっちゃですね汗

でも、北東という方角に意味があるんです。

北東は、古来より、陰陽道で鬼門とされています。
鬼が出入りする喜ばしくない方角なんです。

鬼が出入りしないように、鬼門を封じる方法には、いくつか有ります。

その一つが、隅を切る「隅欠(すみおどし)」です。

鬼は角を好むと信じられてきたため、角を削っているんです。
鬼の角(つの)を取る、という意味もあります。

鶴丸城を築城した島津忠恒は、陰陽道(日本風水)を重んじた方だったんですね☆
そんな事を思いながら、角無し石垣の前で記念にパシャリカメラ


因みに、鬼門封じには、いくつかの方法があると書きましたが、
その中でも石垣に用いられる方法では、
石垣に分銅紋の刻印をしたり、☆(五芒星)や井の刻印をしたりといったことがあります。


隅欠石垣は鬼門=北東を示すと覚えておけば、いざという時、もしかしたら役に立つかも?!知れません(#^.^#)

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Posted by 谷野設計 at 23:37Comments(0)日本建築豆知識お城の探訪記

2018年08月14日

奈良の高取城♪登山×山城探索

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


前回の記事では、東かがわ市東山の正行寺さんの屋根の間違い探しクイズの答え合わせ☆をしました☆
まだ読まれていない方は、是非クイズに挑戦してみてください(^^)


さて、先週の土曜日は、奈良県の高取城とその城下町を探訪しました☆

高取城は山城の為、ばっちり装備をして山登り。
いつもお世話になっている山城好きのNNA(株)佐藤元相先生と藤原さん、勉強仲間の三好夫妻と一緒に(^^)


山城については、佐藤先生がガイド担当☆




七曲がりという、曲がりくねった山道や、

門の跡地

要所要所の石垣跡


途中で見つけた生活痕

(すごい笑顔で持ってますが、これ、便甕(トイレのタンク)です(;´∀`) )

険しい山道
城下を見下ろす絶景スポット


そしてたどり着いた高取城跡





石垣の隅に立って想いを馳せております☆

険しい山道を登りながら石を運んで石垣を作った人の気持ちになりながら、
また、城を攻める人の気持ちになりながら登ってみると、
山頂にたどり着いたときの気持ちは、何とも言えない達成感でした(*´ω`*)


高取城の城下町「土佐町」探訪でのトキメキポイントは別記事でご紹介します(^^)


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Posted by 谷野設計 at 17:00Comments(0)お城の探訪記古民家探訪

2018年08月01日

探訪×観光で新たな楽しみ方発見☆周遊パスで大阪巡り

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


セミの声が涼しく感じる今日この頃(*´ω`*)
ブログのプロフィール写真を「古民家ちゃん」に変更しました☆


「古民家ちゃん」は、建てた当時のご家族や職人の想いを受け継ぎ、
そこに住む人の生活や育っていく皆をずっと見守り続けている存在☆

古民家ちゃんと同じように想いを受け継ぎ、時には家族の「困った」を解決するために古民家ちゃんを手助けしたい

そんな想いでいます(*´ω`*)

なので、古民家ちゃんがとっても愛おしくて、皆さんにも可愛がってもらえたらいいなと思っています☆
どうぞ、よろしくお願いします(*^-^*)


さて、先週末、大阪を一日探訪巡りしたのですが、
その時、とっても大助かりだったのがこちら☆


大阪周遊パスです(*´ω`*)


このパスを購入すると、乗車券と施設の入場券が1枚のカードになっていて、とっても便利!!

ガイドブックには、エリアごとにまとめられたお勧めのコースや路線図、地図、飲食店で使えるクーポンも入っています♪

1日地下鉄とバス乗り放題の乗車券、エンジョイエコカードというのもあるのですが、
入場料のかかる場所を1日にいくつか巡りたい、という場合は、大阪周遊パスはお勧めです☆
(という私も、今回初めて利用しました(^▽^;) )

利用する際は、目的地に合わせて選択してみてください☆

最強のアイテムを手に入れて、早速探訪開始☆

先ずは、前々から行きたかった大阪歴史博物館に向けて移動電車

大阪歴史博物館と大阪城は目と鼻の先。ここまで来たら、やっぱり大阪城も(*^-^*)
周遊パスのガイドブックに、大阪城内の濠を船で遊覧できると書いてあるピカピカ
のりた~い!!と思ったのですが、この日は、台風の影響で欠航でした((+_+))
次回は絶対乗ろうと決めて、

何度見ても楽しい櫓巡りをして、
(過去の大阪城櫓巡り記事はこちら↓)



今回は、多聞櫓と千貫櫓の渡り廊下工事が完了していて、より楽しめました♪


歴史博物館へ☆

ムフフ(*´ω`*)
難波宮の展示が見たくて見たくて仕方なかったので、もう大満足☆
見たくて仕方なかったものは、じゃじゃ~んヽ(^o^)丿



難波宮で使われた軒丸瓦と軒平瓦ピカピカ

以前、平城京跡地の探訪でも古い軒丸瓦の文様に触れましたが、レプリカじゃなくて、出土品に出会えるのです(´艸`*)♡
しかも、綺麗な状態で出土しているので、紋様も良く分かる☆
軒丸瓦と軒平瓦の文様については、別記事で特集したいと思います(*^-^*)

歴史博物館では、古代から中世、近世と時代を追って大阪の歴史を知ることが出来ます☆
難波宮の展示階では、すっかり興奮しすぎて、パンフレット間違えて持って帰っちゃいました(*ノωノ)


・・・中国語。
パッと見、日本語版と間違うので、みなさんもご注意ください(´-`)


次は、南エリアに移動して、なんば道頓堀周辺を散策☆
ここで、素敵な路地を発見!!

歴史文化の路地ピカピカ

「一寸法師大明神」と書いてある祠(ほこら)がありました。
なんだか、見つけただけで幸せ気分♪
おみくじも引きました(*^-^*) 大阪らしい面白いおみくじでした☆


苔で覆われた水掛不動尊に立ち寄って、向かった先は「とんぼりリバークルーズ*リンク先、動画が自動再生されるので、音声ご注意ください

道頓堀川を船に乗って橋や道頓堀の歴史についてなど、ガイドさんが説明してくれます☆

ミニクルーズを楽しんだ後は、上方浮世絵館へ☆


歌舞伎役者を描いた作品が多数展示されていて、江戸後期から明治の大阪の文化を感じることが出来ます☆


最後は、天王寺エリアに移動して、四天王寺へ(´▽`*)
聖徳太子が建立した日本で最初の官寺です☆


ワクワクでたどり着いたものの、時間は18:30を過ぎ、拝観時間はとっくに過ぎていました(._.)

とはいえ、お堂の外から廻れる建物をぐるりと廻り、留蓋瓦や蟇股、手先などはしっかりチェックしてきました(*´ω`*)♪
これまた、別記事で特集したいと思います☆

そんなこんなで、充実した1日。
いつも、探訪の際は、1つのお寺や古民家を1日じっくり見ることが多いので、
今回のように移動しながら色んなスポットを巡るのは新鮮でした(*´ω`*)
探訪×観光という感じですね♪

たまには新鮮にこんな探訪も良いなと思いました(*´ω`*)

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2016年11月18日

津山城の石垣

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


穴太衆(あのうしゅう)の14代目粟田純司氏が直々に津山城の石垣を案内してくださいました☆
伝統的な石積みを継承している石匠の方に解説していただけるなんて、なんて贅沢☆


上の写真は、2004年に復元された備中櫓の写真です。


城の石垣は、上部から進めて行くので、天守閣に近い方が工事が先で、下方の(入る時に最初になる部分)は後半の工事になります。
津山城は、築城の時代背景もあって、工事の期間が飛び飛びで進行しています。
長い年月がかかっているので、工事の間に新しい技術を取りこみながら進行しています。
その為に、前半の工事部分と、後半の工事部分など場所によって石積みの方法が異なっています。


こちらは、天守閣(本丸)の建っていた部分の石積み。
下の部分は、地下に当たるところです。

そこには、観光客の方に人気というハートの石があります。

周りの石よりも黒っぽい石がそうです。沢山の方が願掛け?のために触っているそう。


上の写真は、比較的古い石積みの部分です。
自然石をなるべくそのまま使った野面積みで積まれています。

ここは、少し変わった部分。写真の中心あたりに、斜めに筋が入ってあるのが見えると思います。
一度積み終わった石垣の横に、石垣を付け加えた様子が分かります。


同じく、変わった部分。(分かりやすいように、白い線を入れています)
隅石と言われる、石積みの隅にあたる部分の横と上部に後で石を積んだ様子が見えます。
これは、本丸のすぐ近くの部分ですが、以前は石垣が無く通路になっていた部分に後で石垣を造ったと考えられます。


こちらの石垣は、割石を使っています。
石を割った矢穴の痕が均等なことから、割と新しい時代のものだと分かるそうです。
純司氏によると、だいたい慶長(けいちょう)の初め位のものではないかとのことでした。


この石は、楔の痕がくっきり残っています。
楔を入れたものの、最終的に割らずにこの場所に納まったようですね。
木を割る時の楔は、古くは樫の木など堅い木を使っていたそうです。


こちらは、工事の最後の方に組まれたであろう石垣です。
切込石で積んでいます。
これだけの高さがあると、縦向きには普通は積まないのですが、所々縦向きの石が見えます。

間にこづめ石があります。
こづめ石は、本来、ポンと置くように、軽く挿しておくだけにするのだそう。
それは、敵が来た時に、コトンと落として攻撃するためのものだからということ。


色んな石の積み方を1つの城でこれだけ見られるのは貴重です⭐️


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Posted by 谷野設計 at 13:21Comments(0)お城の探訪記

2016年11月16日

津山城完成記念講演で憧れの穴太衆頭14代目にお会いしてきました⭐️

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


11/12に穴太衆について書きました。
 

その記事をアップした後、いつもお世話になっている山城and石垣好きのコンサルティング会社の社長様から
津山城の完成400年記念講演で、穴太衆頭 14代目の粟田純司氏が登壇されるということを伺い行ってきました!!



【津山城と石垣ー石の声を聴く】
穴太衆と穴太積みの歴史や、穴太積みの特徴などを直々に伺えて、幸せすぎます♪( ´▽`)
しかも、講演の後は、津山城の石垣を純司氏が解説してくださるという、とても豪華な企画‼️
企画された津山観光協会の皆様、有難うございますm(_ _)m
教えてくださった佐藤先生、有難うございますm(_ _)m


以前も書きましたが、穴太積みを継承されている平成の穴太衆は、私が尊敬してやまない職人さん。
余りに14代目にお会い出来たのが嬉しすぎて、ブログの記事をコピーして「読んでください」と畏れ多くも手渡し、写真までお願いしてしまいました(*^^*)

終始笑顔で対応してくださり、その人間性も素晴らしく、益々ファンになりました⭐️
ああ〜嬉しい(≧∇≦)

津山城のレポートは、改めてアップします
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Posted by 谷野設計 at 22:28Comments(0)お城の探訪記職人の話

2016年05月16日

玉藻公園内披雲閣の釘隠し

こんにちは☆
谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

以前の釘隠し特集が好評だったので、今回は高松市玉藻公園内(旧高松城跡)披雲閣内の釘隠しに注目しました☆
披雲閣は、高松松平家の12代当主頼寿氏が大正3年から3年余りかけて完成させた松平家の別邸兼迎賓館です。



こちらは(↑)、大書院を囲む広縁に使われている釘隠し。
シンプルな黒仕上げの釘隠しです。

こちらは、大書院内に使用されている釘隠し。
金箔が施されていて、煌びやかです。

大書院の長押(手前)と広縁の長押(奥)を撮影。
釘隠しが異なるだけで、だいぶ雰囲気が異なります。


こちらは、「そてつの間」という大書院から中庭を挟んで南手にある板の間の部屋にある釘隠し。
花菱の紋様の一種のようです。繊細な印象ですね☆

こちらも同室の釘隠しですが、模様は同じものの、仕様か異なります。

上の二つは板の間の釘隠しということで、洋風の雰囲気を取り入れています。


色んな模様があって、釘隠しは面白いですね(*'ω'*)

過去の釘隠しの記事も、一緒にご覧ください↓







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Posted by 谷野設計 at 11:31Comments(0)お城の探訪記古民家探訪

2016年04月13日

桃の瓦の意味とおまじない

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(*'ω'*)
お読みいただき、有難うございます☆


以前、
2015/09/30
瓦の文様に秘められたおまじない
でもご紹介しましたが、瓦には魔よけや火伏せ、招福などの想いが込められています。

今回は、瓦の桃について☆



大阪城の「金明水井戸屋形」の留蓋瓦の桃。
留蓋瓦についてはこちら

京都の繁盛社の屋根にあった桃


桃には古来から魔よけの力があるとされていて、城や神社、民家にも桃の装飾瓦が使われています。

「古事記」にある、イザナギノミコトが、亡くなった妻イザナミノミコトに会いに行った帰り、黄泉(よみ)の国から逃げ帰る際に、追ってきた黄泉の悪霊たちに桃を投げつけて撃退したという逸話から、桃には悪霊を追い払う力があるという謂れが出来たようです。

「雛祭り」に桃の花を飾るのも、邪気をはらう霊木として崇拝されてきた証ですね。

因みに、桃とよく似た「宝珠」も瓦装飾に使われるのですが、それはまた次回
で、ご紹介したいと思います☆


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2016年04月04日

釘隠し(唄金物・饅頭金物・乳金物)特集

こんにちは☆
さぬき市、谷野設計の谷野です(*'ω'*)
お読みいただき、有難うございます☆

以前、「釘隠し」のことを記事に書きましたが、その後集めたいくつかの釘隠しをご紹介します☆


お寺の門の屋根に見つけた釘隠し。
屋根を支える垂木(たるき)という斜めに伸びた角材にあります。ぽちっと黒い部分がそうです。

拡大した写真がこちら↑。
釘隠しには、唄(ばい)、饅頭金物、乳(ちち)金物という別名がありますが、こちらは確かに「饅頭」に見えますね☆


上の写真は、お寺の門についている釘隠し。
お寺の門やお城の門に良く見かけますね☆
こちらは、乳房状に見えることから「乳金物」という呼ばれ方が一般的です。
現在は乳金物のある門を多く見かけられますが、昔は格式のあるお寺のみに使用が制限されていたようです。
乳金物の数が、お寺の格式を表し、数が多いほど格式が高いとも言われています。



こちらもお寺の門で見つけた釘隠しです。
とてもシンプルな形ですね。



こちらは、古民家で見つけた釘隠しです。
長押(なげし)に打ってありました。六葉形の釘隠しです。



上の二つの写真は、出雲大社拝殿の釘隠しです。
一般の』釘隠しに比べ、かなり大きいです。


こちらは、武家屋敷の門です。
ポチポチと丸い突起が見えると思います。
シンプルな丸い形の釘隠しです。


注意してみると、様々な古い建物で釘隠しを見ることが出来ます。
江戸時代以降、鶴や亀、松、梅など、変わった形の釘隠しも出現しているのですが、まだ実際に出会ったことがありません( ;∀;)
まだまだ探訪することが沢山あって楽しみです♪


2016/02/15
釘隠し(くぎかくし)
こんにちは☆さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の工事も頼める設計屋さん谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)お読みいただき、有難うございます。古い建物に見られる釘隠し。長押(なげし)や扉に打った大釘の頭を隠すための化粧金具を「釘隠し」と言います。古くは木製が多く、元々は…




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2016年02月10日

大阪城の焔硝蔵(えんしょうぐら)内部特別公開

こんにちは☆
さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の
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谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


大阪城の内部特別公開の3つ目は、「焔硝蔵(えんしょうぐら)」です。
写真の奥に屋根がちらっと見えるのが焔硝蔵(えんしょうぐら)です。白いテントは、特別公開の為の受付になっていました。

焔硝蔵とは、火薬庫のことです。
そもそも、焔硝(えんしょう)は硝石を精製して作った硝酸カリウムのことで、黒色火薬の原料です。
この焔硝蔵も徳川時代の際築によるものですが、江戸時代のまま残っているのは全国でもこの一棟のみだそうです。



屋根は本瓦葺き。



壁・天井・床の全てが石造りという構造も他には全く例がないものです。

石は花崗岩の切石で、石同士の接合は漆喰で固められていました。


扉は2重扉になっています。

焔硝蔵には全く詳しくないのですが、「埋土蔵(うずみどぞう)という半地下式が最初で、引火防止には良いものの、火薬が湿りやすく部材が腐りやすいことから、総石造りになったそうです。

内部はどこを見ても綺麗に切りそろえられた石と、接合部に塗られた漆喰が近代アートの様でした。
少し神秘的な感じにも見え、とても火薬庫とは思えませんでした。



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Posted by 谷野設計 at 21:05Comments(0)お城の探訪記

2016年02月09日

大阪城 千貫櫓(せんがんやぐら)

こんにちは☆
さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の
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谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


今回は、大阪城の内部特別公開中の櫓の第二回目「千貫櫓(せんがんやぐら)」

大手門を北西部から守るための重要な役割を持った隅櫓(すみやぐら)です。大阪城再築初期に建てられた城内最古の建造物で、二層構造になっています。1620年創建で1961年(昭和36年)に解体修理されています。
千貫という名称は、石山本願寺を攻めた信長軍がこの付近にあった櫓を攻めあぐねた時に「千貫文だしても奪いたい」と言われたことに由来するそうです。

内部は、鉄砲狭間(てっぽうさま)や石落としなど正面入り口を守るための仕掛けがあります。

こちらは、建物の裏側に当たります。


現在、多聞櫓(たもんやぐら)と千貫櫓(せんがんやぐら)の間を繋ぐ渡り廊下を改修中です。

建物の北側から中に入ります。

建物に入ってすぐ左手の壁には、千貫櫓に使用されていた「懸魚(げぎょ)」が飾ってありました。
懸魚は、屋根の妻を飾るもので、水に縁のある魚を飾ることで火除けのまじないをしたことが始まりです。
千貫櫓には、西面2階屋根に唐破風(からはふ)があり、他の櫓と比べ格式が高かったことが屋根から分かります。


建物内部は、内室とそれを囲む武者走りという廊下からなっています。
内室は建具で4室に仕切られるようになっていて、全ての柱が等間隔に並んだ正方形となっています。



南面からは多聞櫓とを結ぶ渡り廊下の改修の様子が見えました。この日は、塀の瓦替えをしているところでした。


東南部分の内室には2階に上がる階段があります。
今回は2階へは上がれないようになっていたのが残念です。。

こちらは、階段のある内室の南にあたる武者走りの天井にある、荷揚げの為の開口部。
荷揚げの為の滑車が天井に取り付けられるようにしてありました。
この荷揚げ装置は、明治以降に作られた可能性があるそうです。

そういえば、昔の家には2階に荷揚げをするために滑車を用いた民家もありました。
今の家にもあると面白いなとふと考えたり…

西面から堀を眺めた様子。


堀に沿った西面、南面には、鉄砲狭間や石落としがあります。
狭間も石落としもケヤキを使用した木製で蓋を外すと開口が現れます。


この千貫櫓は江戸時代、大阪城守衛の最高責任者である大阪城代の管理下に置かれたそうです。
中で夕涼みをしたり、配下の役人たちに料理を振る舞ったりもされたとか。
それだけ、大阪城の櫓の中でも重要なものだったのですね☆





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Posted by 谷野設計 at 19:11Comments(0)お城の探訪記