2016年07月27日

渡邊邸の茶室「孤月庵」に見る大目構

こんにちは☆

谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


茶室とは、茶事を行う部屋または建物のことを言います。
四畳半の大きさより大きいものを「広間」、それ以下のものを「小間」や「草庵風茶室」と呼びます。
四畳半の茶櫃は、どちらに入るの?となると、点前(てまえ)の際に台子(だいす)という棚物を使うかどうかで決まります。
台子を使う点前の場合は、広間。台子を使用しない場合は小間の扱いとなるそうです。


大(台)目構(だいめがまえ)。
大目構は、草庵風茶室を特徴づける茶室の内部の構成要素です。
千利休の晩年に積極的に用いられました。
極限まで切り詰められた茶室に、客と亭主を区切るパーティションの役割として、中柱と下がり壁があります。
渡邊邸の茶室「孤月庵」に見る大目構

(渡邊邸の茶室:孤月(こげつ)庵)

下がり壁には、畳から60~67センチほど上がった場所に引竹を設け、その下は吹き抜けとなっています。

点前座側には、2段の釣棚。中柱に袋釘を打つのも特徴です。

*袋釘(ふくろくぎ)というのは、茶入れ袋を掛けるために打った釘のことです。


写真を見ると、点前座側(写真の左側)と、客座側(写真の右側)では、土壁の下部の色が違います。
「腰張り(こしばり)」と言って、土壁を保護するために、和紙などを張った部分ですが、紺色の湊紙(みなとし)、白色の西の内紙を用いることが多いのですが、点前座と客座を区切る役目も持っているそうです。



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