2018年04月06日

お寺と茶の文化を繋ぐ「✖印」の石

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。

だいぶ前の記事に、お寺や神社で見る菱形格子の持つ意味についての記事を書きましたが、
今日は、久しぶりに「✖」の意味を持つものをご紹介します☆

お寺や修行の場に見られるこちら
お寺と茶の文化を繋ぐ「✖印」の石
特別な意味を持つ領域を示すために置かれる石です。

特別な意味というのは、「ここから先は、この世との境界です」という意味。
結界を示し「結界石」と呼ばれます。

結界石には、写真の石のように、棕櫚縄(しゅろなわ)で結わえた石もあれば、
結界とだけ刻まれたものや、背丈もある大きな石まで、様々です。

宗派によっては、お酒等の持ち込み禁止を記した結界石もあります。


棕櫚縄で結わえられた結界石は、縄を上部から見ると「✖」になっています。
これも、菱形格子の記事でもご紹介した、結界・侵入禁止を表す「✖」です。

現在は、この結界石、違う場所・違う呼び名の方が知っている方が多いかもしれません。

茶庭や路地の飛び石の上に置いてある「関守石(せきもりいし)」(留石ともいいます)
本来は「俗世から離れた神聖な場所」という意味で結界を表す石ですが、
現在は、結界としてよりも
「ここから先は入らないでほしい」という亭主の意思表示の意味で知られています。


何気ない場所にある「✖」にも奥深い意味が隠されているんです☆

因みに、□と○の意味にちょこっと触れている記事はこちら↓


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