2017年10月30日

戸袋には、家一軒分の技がある―かつて大工が腕を揮った場所

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。



急に冷え込んできたので、風邪を引かないようにお気を付けください☆

今日は、前から素材を集めてご紹介したいと思っていた「雨戸の戸袋」のご紹介☆

戸袋(とぶくろ)は、雨戸を収納するために外壁に設けられた箱状のもの。
「戸袋の出来を見れば、家の格が分かる」とまで言われ、大工が腕を揮った戸袋。


戸袋には、家一軒分の技がある―かつて大工が腕を揮った場所
中央部分は矢羽形の羽目板(はめいた)、その周りを上下は横張り、左右は縦張り、と変化をつけたデザイン。
押縁もデザインの一部としてアクセントになってます☆

戸袋には、家一軒分の技がある―かつて大工が腕を揮った場所
鏡板部分は、下見板張り。

戸袋には、家一軒分の技がある―かつて大工が腕を揮った場所
こちらも下見板張りです。
上の写真の下見板張りよりも細かく桟が入っています。
細かく桟の入った方が、オシャレな「通」な人の住まいに良く見られます。

戸袋には、家一軒分の技がある―かつて大工が腕を揮った場所
矢羽と桝組格子の組み合わせ

戸袋には、家一軒分の技がある―かつて大工が腕を揮った場所
竪(たて)格子の戸袋。

戸袋には、家一軒分の技がある―かつて大工が腕を揮った場所
へぎ板仕上げの戸袋。
見た目は素朴ですが、目の詰まった良い素材で造られています。


戸袋には、家1軒分の技が凝縮していると言われるほど、かつて大工が技を競った部分なんです☆

凝った戸袋は、乗用車1台分が購入できる程というから驚きます。

日本建築をご覧になる際は、是非、戸袋にも注目してみてください☆
大工の趣向が色濃く残っていて面白いです(*'ω'*)

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古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
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