2017年03月19日

樹脂窓の効果ってどれ位?実験してみました☆

こんにちは☆
さぬき市谷野設計の谷野です(^^)
お読みいただき、有難うございます。



樹脂窓が良いと聞くけれど、どれほどの効果なのかな~と思い、比較実験してみました。

比べるのは、これまで一般的に使われているアルミ製のサッシと、樹脂製のサッシ。
それぞれのサッシの断面に、室外側に寒い冷気に見立ててドライアイスを置きます。
樹脂窓の効果ってどれ位?実験してみました☆


3分くらいすると、アルミ製の方はサッシの内側が冷たくなってきました。
樹脂製の方は、全く温度変化を感じません。

樹脂窓の効果ってどれ位?実験してみました☆
左側が、アルミ製。右側が樹脂製。
4分半でアルミの方は室内側も冷えてきました。
樹脂製は・・・何ともない!( ゚Д゚)
壁内にあたる部分も確かめてみましたが、壁内への冷気の流入も樹脂製はありませんでした。

5分後、ドライアイスを取り出して、経過を見ます。

樹脂製の方は相変わらずサッシ内部に温度変化が無いのに比べて、アルミの方はキンキンに冷えた状態。

6分半を経過した頃から、アルミサッシに付着していた霜が水滴に変わり始めました。
窓に起こる結露の状態です。

こんなに歴然とした違いが出るとは、正直思っていませんでした( ;∀;)
樹脂性も、さずがにドライアイスの温度だと、ちょっと冷たくなったりするだろうな~と思っていたので・・・


実際に試してみて、樹脂製のサッシの断熱効果を実感することが出来ました(´▽`)


なんで、これほどの違いがあるのに、日本ではアルミが一般的だったの?というと、
生活様式の変化や、工法の変化によって、木製建具からサッシに変わっていく際、サッシの開発を始めたのがファスナーを造る会社だったことが関係します。

ファスナーを造っていた会社が、加工技術と素材でサッシが創れるのではないか?ということで造ったのがアルミ製のサッシ。
それ以降、サッシといえば、アルミというのが日本の中では常識化していったんですね。


それまでの日本の住宅では、高温多湿の夏をいかに快適に過ごすかということに重点を置いていたため、通風できれば良し、だったんですが、冬には木製建具よりも気密性が高く、熱を伝えやすいサッシにより、逃げ場のなくなった湿気によって結露という問題が出てきました。
その為に、壁の内部の木材が腐ったり、カビが発生したり。
サッシに取り換えている古い家では、それよりも古い木製建具の家よりも、木材の腐朽が多かったりします。


古い家ならではの造りに及ぼす影響なども考慮しながら、断熱性の検討をしていくことが大切。

今後も気になったことは実験してみようと思います☆

************************
古民家再生と築40年以上の木造住宅改修・設計専門店
工事も頼める設計屋さん
㈲谷野設計
さぬき市大川町富田西2911-1
0879-43-6807
info@tanino-sekkei.co.jp


同じカテゴリー(日々のあれこれ)の記事画像
創業35周年を迎えました☆
あれこれ充実しているうちに書きたいことが山ほど(/ω\)
プチ勉強会
明石あきない塾でお勉強
溶接検査に同行して勉強してきました
数寄屋風住宅の現況調査続編
同じカテゴリー(日々のあれこれ)の記事
 ブログ引っ越し中 (2023-03-08 11:40)
 創業35周年を迎えました☆ (2019-11-18 18:58)
 あれこれ充実しているうちに書きたいことが山ほど(/ω\) (2018-12-07 16:28)
 プチ勉強会 (2018-11-09 11:49)
 明石あきない塾でお勉強 (2018-10-29 22:16)
 溶接検査に同行して勉強してきました (2018-10-24 21:18)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
樹脂窓の効果ってどれ位?実験してみました☆
    コメント(0)