2016年02月17日

八雲旧居で見つけた欄間

こんにちは☆
さぬき市の「古民家再生と築40年以上の木造専門」の
工事も頼める設計屋さん
谷野設計の学芸員・谷野友香です(^^)
お読みいただき、有難うございます。


今回は、小泉八雲旧居で見た欄間について。
欄間(らんま)は、天井と鴨居との間に設ける開口のことで、採光・換気などの目的の他、部屋と部屋、部屋と縁側、縁側と外部との間の連続性を持たせるために透かしの手法を取り入れています。

平安時代の絵巻物には既に描かれていて、長い歴史を持っています。
欄間は、大黒柱と並び、建物の品格を表し、凝った技法で作られたものは寺院や高級住宅には欠かすことのできないものでした。

八雲旧居では、模様の異なる障子欄間がいくつかありました。
八雲旧居で見つけた欄間
↑の欄間は、櫛形の壁ぬき欄間。真ん中に吊束があり竹組が組まれています。
裏から障子を当てています。
八雲旧居で見つけた欄間
↑こちらは、先ほどの欄間とよく似ていますが、吊束が無いものです。
どちらも次の間にあり、部屋と広縁との間に設けられている欄間で「明かり欄間」という採光の為の欄間です。
次の間が座敷と廊下の緩衝帯となる役割が大きく、欄間もその役割に応じて部屋内の壁との調和を図った仕上げにしています。

八雲旧居で見つけた欄間
こちらは、2枚見えますね。
どちらも障子欄間で格子のピッチが手前(部屋側)と奥(庭側)で異なります。
こちらも明かり欄間です。

八雲旧居で見つけた欄間
↑は、居間と書斎の間に設けられた間越欄間には採光や換気のためではなく、装飾として襖の欄間がありました。

日の光を和らげるために障子欄間外面に多用しているのが特徴的でした。

欄間には、装飾が凝ったものも多くありますが、八雲旧居の欄間は質素堅実な侍屋敷を象徴していますね☆

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